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2012年8月2日(木)

ミサイルの人気のなさを嘆く場面も! PC版の生みの親も訪れた“洞窟物語3D発売記念プレミアムトーク&ライブショー”をレポート

文:電撃オンライン

『洞窟物語3D』

 日本一ソフトウェアより7月26日に発売された3DS用ソフト『洞窟物語3D』。その発売を記念して8月1日に東京・吉祥時の吉祥時CLUB SEATAで行われた、“洞窟物語3D発売記念プレミアムトーク&ライブショー”の模様をお届けする。

 『洞窟物語3D』は、独特の浮遊感を持つジャンプとさまざまな武器を使いこなして、世界と物語の謎を解き明かしていくアクションゲーム。2004年にPCゲームとして公開され、2011年にはDSiウェアとしても発売された『洞窟物語』に、3D化やステージ拡張など新要素を盛り込んでいる。

 “洞窟物語3D発売記念プレミアムトーク&ライブショー”では、その名の通り、原作『洞窟物語』を制作した天谷大輔さんが開発秘話や人気武器の制作裏話を語るトークショーと、音楽制作ユニット“Low-Tech Son”によるライブが行われた。なお、会場に足を運べないファンのために、当日はイベントの模様がニコニコ生放送でも配信された。

『洞窟物語3D』 『洞窟物語3D』 『洞窟物語3D』
▲左から、原作者の天谷大輔さん。ピアニストのtakemotoさん、ハモンドオルガンプレイヤーのmizukiさん。takemotoさんとmizukiさんは、レトロゲーム音楽、ジャズなどをルーツに、さまざまなジャンルの音楽を手掛ける2人組の音楽ユニット“Low-tech Son”を組んでいる。

■天谷さんが語る、今だからこそ明かせるさまざまな制作秘話

 まず、ステージに上がった制作者の天谷さんから、PC版『洞窟物語』を制作するに至った経緯が語られた。そもそもゲームが大好きで、いつか自分の手でゲームを作ってみたいと考えていた天谷さん。大学時代に友人からプログラミングを教わる機会を得て、ゲーム制作にどっぷりはまっていったという。

『洞窟物語3D』
▲天谷さんは、大学時代の友人からプログラムを教わらなかったら今の自分はなかったと語る。

 次に『洞窟物語』の人気武器の制作についての話題へ。事前に行われた“好きな武器アンケート”の結果をもとに、天谷さんから各武器ができた経緯が明かされた。また、武器制作のトークでは、デバッガーによるブラッシュアップが行われた際に最難関のステージ“聖域”が生まれたなどのネタバレを含んだ制作秘話も語られた。ちなみに、人気武器アンケートの結果は下のようになっている。

●人気武器のアンケート結果
・第1位:ブレード
 前方に剣を飛ばす。レベルが3になると攻撃範囲が格段に広くなる。
・第2位:シュプール
 ため攻撃ができる唯一の武器。連射力があり、ため攻撃も強力。弾数制限もないので使い勝手がよい。
・第3位:バブリン
 ボタンを長押しすることで連射が可能。レベル3になるとトリッキーな動きをする個性派の武器。
・第4位:マシンガン
 ボタンを長押しすることで連射が可能。下方向に弾を撃ち続けることで、空を飛ぶことができる。
・第5位:ネメシス
 前方に弾を発射する武器。レベルが上がるごとに弾の威力や飛距離が弱体化していくという特性を持つ。
・第6位:ファイヤーボール
 地面をバウンドしながら前方に転がっていく火の玉。
・第7位:ミサイル&スーパーミサイル
 前方に高威力のミサイルを発射する。弾数制限があり、アイテムを入手することで弾数が回復する。

 天谷さんによると、「マシンガンの有用性や爽快感は格別なので初回プレイではこの武器を活用してほしい」とのこと。その他、「ブレードの人気が高いのはストーリーに大きくからんででいるからだと思う」という予測や、「ミサイルの人気がないのは弾数制限がシビアだったからかな」と、感想を述べていた。

■人気曲の生演奏に観客席は大興奮!

 トークショーののち、イベントは音楽ユニット“Low-tech Son”によるライブショーへ移行。『つきのうた』や『わんぱくロボ』など、ユーザーが独自に行ったゲームの人気曲投票で上位に入賞した人気曲の数々が生演奏された。

●演奏楽曲
 洞窟物語(大農園)、つきのうた、わんぱくロボ、クサムラを行け、バルログのテーマ、グラビティ、迷宮ファイト、安全の唄、圧迫するチカラ、ランニングヘル、帰り路

『洞窟物語3D』 『洞窟物語3D』
『洞窟物語3D』 『洞窟物語3D』 『洞窟物語3D』
▲『洞窟物語3D』の名場面が公開されたり、takemotoさんがストーリーのカギとなるとなる王冠を被って演奏したりといったファンサービスも行われたライブショー。最後には観客席から手拍子も飛び出し、終始盛り上がりを見せた。 

 ライブショーの途中では、天谷さんと“Low-tech Son”による特別トークも行われた。その中で天谷さんは、「洞窟物語(大農園)など、一部の曲については3年ほどの長いスパンで何度も曲の調整を行った」など、音楽制作に対する強いこだわりを語った。

『洞窟物語3D』
▲“Low-tech Son”のmizukiさんは『洞窟物語3D』を早くもやり込んでおり、特別トークはゲームの話題から音楽に関する話題まで多岐に渡った。

 なお、売店では、ゲーム中のアイテムなどを名称にしたオリジナルカクテルも販売されていた。

『洞窟物語3D』 『洞窟物語3D』
▲オリジナルカクテルは全3種類。▲左からバブリンサワー、ボロスの泪、赤い花のカクテルとなる。赤い花は、ノンアルコールのものも用意されていた。

■イベントの最後に行われた天谷さんの特別サイン会

 “Low-tech Son”によるライブショー後は、天谷さんによる特別サイン会が開催。入口の受付では『洞窟物語3D』のソフト販売も行われ、ファンはその場で買ったソフトに天谷さん直筆のサインを入れてもらっていた。

『洞窟物語3D』
▲ソフトのパッケージにサインをする天谷さん。

(C)2012 Nippon Ichi Software, Inc.
(C)2012 NIS America, Inc.
(C)2012 Nicalis, Inc./Daisuke Amaya.

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