【G-netアンケート 番外編】上半期のNo.1ギャルゲーは？ 読者が選ぶおもしろかったゲームランキングを発表

文：ごえモン

　どうも、ごえモンです。前回の“G-netアンケート 番外編”では、“恋人に美少女ゲーム/ギャルゲーファンだと伝えるべき？”というお題のもと、読者や電撃オンラインの女性スタッフの声をお届けしました。わりとおもしろい記事になったな～、なんて思っていましたが……アクセス数はイマイチでした（笑）。うん、やっぱり3次元ネタはダメですね！　これからは意識してゲームの話をしようと思います。

　というわけで、連載第14回では“上半期おもしろかった美少女ゲーム/ギャルゲーランキング”をお届け。美少女ゲームと言っても、18禁タイトルは対象外。そのへんのレギュレーションは、こちらの記事でチェックしてください。（集計期間は2012年7月1日～7月30日）

■2012年上半期に発売された美少女ゲーム/ギャルゲーの中で、もっともおもしろかった作品は？

●1位『ルートダブル』：見事な伏線回収と設定の奥深さに脱帽

▲『ルートダブル －Before Crime ＊ After Days－』

　見事第1位を獲得したのは、6月14日に発売されたXbox 360用ソフト『ルートダブル －Before Crime ＊ After Days－』！　『ルートダブル』は、電撃オンラインで実施した“上半期ベストゲームアンケート”でも18位を獲得しています。ゲーム全体では18位ですが、周りのラインナップやAVGというマイナーなジャンルを考えると、快挙と言えるのではないでしょうか？　ちなみに、僕は本作をベストゲームに挙げています（笑）。

　投票者のコメントを見てみると、「閉鎖された空間、記憶喪失などの状況で何が真実なのかを求めるシナリオに感動した」（f-nyanさん）、「伏線を全部回収して、とても気持ちのよい終わり方だった」（riskyさん）、「日常会話の中にも伏線がしっかり組み込まれており、プレイしながら先がとても気になる内容でストーリーも長く楽しめるのでオススメです」（ジーニーさん）、「『STEINS；GATE（シュタインズ・ゲート）』以来の傑作AVGだと思います。練りに練られたリアリティーのあるシナリオ、魅力的な登場人物、シナリオにマッチしたシステム、すべての質が高いと思います。なによりサリュがかわいすぎてヤバい」（しどしどさん）などなど、シナリオについて言及する意見が特に多かったです。

　シナリオが素晴らしいのはもちろんですが、すべてにおいて奥が深いのが本作の特徴。先日、前後編でお届けしたネタバレインタビューを読んでくれた人はわかると思いますが、ゲームタイトルやパッケージデザイン、UI、なんでもないと思っていたところにまで、本当にさまざまな意味が隠されています。これらを自分で見つけた時の達成感、またはインタビューなどで気づいた時のしてやられた感はものすごいです。頭がおかしいんじゃないかと思えるほど（もちろんほめ言葉）練りに練られた設定に気づけると、相当ハマれるんじゃないかと。9月にはPC版が発売されますので、ハードを持っていなくてプレイできなかった人はぜひ！

●2位『魔法使いの夜』：丁寧さ完成度の高さは上半期随一

▲『魔法使いの夜』

　第2位は、人気ゲームブランド・TYPE-MOONの最新作『魔法使いの夜』が獲得。投票者のコメントには「背景が次々と動き、ノベルゲームでありながらアニメーション映画を見ているような感覚にさせてくれる点が大変素晴らしいと思います」（トールさん）、「シナリオやグラフィックが素晴らしいのはもちろん、音楽やそれらを効果的に組み合わせた演出が絶妙でした。ビジュアルノベルの最高峰と言える作品です」（えくれあさん）、「出来栄えの完成度が高かったです。やはり時間とお金を掛けただけはあるかなと」（津奈木さん）などがありました。

　この作品をプレイして感じるのは、全体的な完成度の高さ。AVGと言うよりは、ビジュアルノベル的な手法を極限まで突き詰めたような作品だと感じました。背景などのグラフィックの美麗さ、音楽、SE、演出……総じて高レベルにまとまっていて、いつもよりゲームに没入できる、没入したくなる作品です。僕はPCゲームをプレイする時には、大体ウィンドウサイズでプレイするのですが、この作品は絶対にフルスクリーンでプレイして、作品世界にどっぷりつかってまったりプレイしたいと思いました。この感覚を得たのは久しぶりです。非常に丁寧な作品。あと、青子のセーター姿＋ぷっくり膨らんだ胸に釘付けでした（笑）。皆さんもきっとそうでしたよね？

●3位『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない』：ファンの心をがっしりつかんだ良キャラゲー

▲『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない』

　第3位はコレ、PSP『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない』です。バンダイナムコゲームスの二見鷹介プロデューサーが手掛けるキャラゲーは本当に素晴らしいですね。もうどんどん作ってほしいです。ナイショですが、『織田信奈の野望』とか『ヒカルが地球にいたころ……』とか『ベン・トー』とか『生徒会探偵キリカ』とか『サクラダリセット』とか『羽月莉音の帝国』とか作ってくれると僕が喜びます。……ナイショですけど。

　読者コメントはこんな感じ。「伏見つかさ先生入魂の加奈子シナリオが最高でした。 加奈子の頑張る姿と、どこまでもお人よしな麻奈実に感動」（アゴストさん）、「ゲームとしても作品としても、ファンに対して納得できるものに仕上がっていた」（だいすきんぐさん）、「多種多様なキャラを攻略できる他、まさか○○（※編注：ネタバレ防止のため伏字）をはらませることができるとは思わなかった。というか、よく18禁にならなかったもんだ……他の要素も含めて…………」（ヨッシーさん）。コメントにもあるように、加奈子シナリオ最高です！　あやせを除けば加奈子が世界一好き!!　世界一かわいいよっ!!!

●4位『オレは少女漫画家』：とにかく笑えて泣けて、アツくなれる秀作

▲『オレは少女漫画家』

　トップ3をご紹介しましたが、個人的に注目してほしいのが4位の『オレは少女漫画家』。他の作品に比べて認知度は劣りますが、内容は劣っていません。別にシナリオにものすごいギミックがある、というたぐいのAVGではありません。物語は全編を通してギャグテイストで、とにかく笑えます。ギャグばかりかと思えば、ホロリと泣ける感動的なシナリオもあり、心震えるアツさもあり、そして最初から最後までダレずに楽しめるテンポのよさ、密度の高さも兼ね備えた秀作。気楽に楽しめるエンターテイメントとして、上半期では突出していたように思います。

　シナリオに大掛かりなギミックなんてなくてもおもしろいAVGは作れる、AVGはボリュームが多ければいいわけではない、と僕に再認識させてくれた作品です。1位の『ルートダブル』の対極にあるような作品ですが、上半期は『ルートダブル』と『オレは少女漫画家』のツートップだったなと個人的には思っています。ご興味を持たれた人は、電撃オンラインにレビューが掲載されておりますので、ぜひぜひチェックしてください。オススメです。

　ちなみに、『オレは少女漫画家』に投票してくれた人からは以下のようなコメントをいただきました。「ギャグが逸材」（ひめおさん）、「おもしろすぎて腹を抱えて笑いました！　ギャグだけではなく感動もできる良作です」（カエデさん）、「何も考えずにプレイできるバカゲー……と言っては聞こえが悪いけど、そんな印象のゲームでした。笑えるし、感動もできるし、キャラはかわいい。“笑える”←ここ重要」（こみっとさん）、「久々のあかざ×箒星タッグの新作！　相変わらずのノリが冴えていました。システムも快適で不満なし。好きなことのど真ん中で命を燃やせ！」（ツナマヨさん）。

　あと、バトル系AVGが好きなら10位の『Dies irae ～Amantes amentes～』にも注目してほしいですね。でもこんなことを言っていると際限がないので、続きはWebで（僕が書いたレビューで）。（ごえモン）

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データ

関連サイト

• 美少女情報コーナー“G-net”
• G-netアンケート