News

2012年8月27日(月)

『鉄拳タッグトーナメント2』の物語は、巌竜の夢オチの続きになっていた可能性も!? メディア体験会の模様をお届け

文:電撃オンライン

 バンダイナムコゲームスは、9月13日に発売するPS3/Xbox 360用ソフト『鉄拳タッグトーナメント2』のメディアオンライン体験会を、東京・品川のバンダイナムコ未来研究所で開催した。

『鉄拳タッグトーナメント2』

 本作は、最大2体のキャラで戦うタッグバトルが特徴の3D格闘ゲーム。“タッグ”スタイルの『鉄拳』が発売されるのは、『鉄拳タッグトーナメント』から実に12年ぶりで、今作ではシリーズ史上最多となる50体以上のキャラが参戦する。なお、3D立体視に対応した環境が整っていれば、3Dでの本格バトルを楽しめるようにもなっている。

『鉄拳タッグトーナメント2』 『鉄拳タッグトーナメント2』
▲2対2のタッグバトルをはじめ、ペアプレイ、1対1、そして1対2などさまざまな形式で対戦が可能。もちろんオンライン対戦にも対応している。

 体験会は、プレゼンテーション、試遊体験、質疑応答という流れで行われた。今回の記事では、電撃オンラインの格ゲー担当・ゴローがそれらの模様をレポートしていきながら、シリーズの決定版となる本作の見どころをお届けしていく。

■格闘ゲームを日本でもっと頑張りたい! 原田さんが語る新しい『鉄拳』のカタチ

 プレゼンは、2本のPVからスタート。映像では、『鉄拳タッグトーナメント2』の世界を象徴するド派手なシーンと、本作ならではの特徴的なモードや機能が確認できた。それが終わると、プロジェクトリーダーであるバンダイナムコゲームスの原田勝弘さんが壇上に上がり、『鉄拳』市場の特性について紹介した。

『鉄拳タッグトーナメント2』 『鉄拳タッグトーナメント2』
▲ステージに上がった原田さんは、巨大スクリーンを使って自己紹介。しかし、そこに映し出された写真には、なぜか原田さんと交流のあるヴァルハラゲームスタジオの板垣伴信氏の姿が……。まさかの演出に誰もが笑い、会場は一気に和やかムードに。
『鉄拳タッグトーナメント2』 『鉄拳タッグトーナメント2』
▲『鉄拳』シリーズの市場は珍しい傾向があり、アーケード版のユーザー層はアジアが中心になるが、家庭用版となるとシェア率の9割が欧州や北米に逆転するとのこと。地域によって偏りは見られるものの、全世界のユーザーから愛されていることに違いはない。

 続いて、原田さんは「格闘ゲームを日本でもっと頑張りたい!」という想いを胸に、本作の見どころや各モードを取り入れた意図などを熱く語っていた。

『鉄拳タッグトーナメント2』

 本作が“タッグトーナメント”と題していながら、なぜ1対1や1対2での対戦ができるのかという部分について、原田さんは「プレイヤーの中には、これまで通りに1対1で闘いたい人もいるでしょうし、タッグ戦をやりたくても2キャラ目をマスターしていない人だっているでしょう。やはり、そこを考えると1対1は外せません。1対2は、1キャラで闘うほうにとってはチャレンジングでおもしろいというのもありますが、ソロでの闘いから入る人が対戦を通じてタッグ戦の闘い方を学べるようにするためでもあります」と語った。

『鉄拳タッグトーナメント2』
▲1対2で闘う場合は、対戦バランスが崩れないように、1キャラで闘うほうの体力ゲージを増やすなどして調整されているそうだ。

 また、今作で復活参戦した一部のキャラは、特定のキャラと操作系を似させているとのこと。古参キャラを再び登場させた意図についても「1キャラしか使いこなせない人のためにタッグ戦の入門パートナーとして」と述べている。1対2の導入、そして古参キャラを復活させた背景に、タッグ戦の楽しさを味わってほしいという熱意が感じ取れた。

『鉄拳タッグトーナメント2』 『鉄拳タッグトーナメント2』
▲『鉄拳』ファンにはたまらない豪華な顔ぶれ。「50体以上となっていますが、想像しているよりもう少し多くいます」(原田さん)。▲エンディングムービーもキャラごとに用意。総尺数は、映画1本をまるまる収録できるほどの大ボリュームとなっている。

 BGMを自由にカスタマイズできる“TEKKEN TUNES”モードは、海外では大好評だという。説明の際、原田さんは実機を使っていくつかのBGMを実際に変更していた。

『鉄拳タッグトーナメント2』 『鉄拳タッグトーナメント2』
▲対戦中のBGMをはじめ、メニュー画面やキャラセレクト画面など、どこでも自由に変えられる。好きな音楽を聞きながら、ゲームも楽しめる贅沢な仕様となっていた。
『鉄拳タッグトーナメント2』
▲原田さんは自前の『アイドルマスター』の曲を使って実演。雰囲気がまるっきり変わり、これはこれでかなりおもしろい。なお、本体のライブラリに収録してあるものなら誰かの音声でもいいそうだ。

 他にも、シリーズでおなじみのキャラの衣装やアイテムのカスタマイズや新モード“ファイトラボ”によるオリジナルファイターの作成など、プレイヤーが好きなように選んで遊べる要素が搭載されている。今回のプレゼンを聞いて、本作がシリーズの決定版であることが存分に伝わってきた。

 それと同時に、原田さんが日本で格闘ゲームを盛り上げるべく、ユーザーが求めることや喜ぶことを実現させようとする姿勢にも感心させられた。『鉄拳』がなぜ世界中で愛され続けているかが、わかったような気がする。

→試遊台で最新バージョンのROMをいち早く体験!(2ページ目)

(C)2012 NBGI

1 2 3

データ

関連サイト