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2012年9月6日(木)

掟破りの100人同時対戦!? ヘビーゲーマーの僕が出会ったスクウェア・エニックス最強のカードゲームの話をしようか

文:電撃オンライン

『モンスタードラゴン』

 こんにちは、ゲームが好きで月に数十本以上遊んでいる電撃の編集者のそみんです。突然ですが、この1年くらいでゲーム業界にちょっとおもしろい流れがあるのをご存知でしたか? 手軽なゲームに対するカウンターカルチャーか、はたまた骨太なクリエイターが頑張った結果なのかはわかりませんが、ここのところ、本格的な無料ゲームが増えてきています。特にPC用のオンラインゲームなんですけど。

 そんなわけでここでは、僕が趣味で遊んできた中で、特に「お?」と心に引っ掛かったタイトルについて紹介します。開発スタッフへのインタビューも明日9月7日に掲載しますので、そちらもあわせてお楽しみください。

『モンスタードラゴン』
▲このイラストを見ただけで、ピンと来た人も多いはず。かなりメジャーなタイトルです。

■念のため確認ですが、最近のブラウザゲームは3Dもボイス演出も当たり前ですよ

 ゲーム紹介の前に、軽く最近のブラウザゲームやWebゲームの現状について触れておきます。ご存知の方は多いかと思いますが、いまだにいるんですよね。ブラウザゲーム=音のないブロック崩しや15パズルゲームくらいのクオリティという、時代錯誤なイメージを持っている人が……

 大前提ですが、ブラウザゲームではスマートフォンのアプリ以上のことができて当たり前です。キャラクターから背景までフル3Dで演出されているSLGもありますし、全編フルボイスのAVGも普通に存在します。

 さて、ここで“ブラウザゲームとは何か”を語るつもりはありませんが、ブラウザソフトでインターネット上のサイトを閲覧する感覚で、わざわざゲームデータをダウンロードしたりインストールしたりしなくても、気軽に本格的なゲームを遊べる時代になっていることをご理解いただいた前提で、僕が最近ハマっている『モンスタードラゴン(MONSTER×DRAGON)』について紹介していきましょう。

『モンスタードラゴン』 『モンスタードラゴン』
▲ブラウザゲーム=普通のゲームソフトの劣化版的なイメージは捨ててください。普通のパッケージゲームと同じ感覚(グラフィックもインターフェースもゲーム性も)で遊べる時代になっています。

■このゲームのジャンルって何? 100人リアルタイム対戦型SLG+RPG+ACT+カードゲーム……って、長すぎですね(汗)

 『モンドラ』の愛称で呼ばれることも多い『モンスタードラゴン』は、スクウェア・エニックスのPC用ゲームです。ジャンルはひとまず、“100人リアルタイム対戦型SLG+RPG+ACT+カードゲーム”とでも言っておきましょうか。

 え、長い? そうですね。僕もそう思います。公式サイトでジャンル名を明示してくれているとありがたかったのですが、正直、あまりにいろいろな要素が盛り込まれていることもあって、“『モンスタードラゴン』=●●!”みたいな、ストレートなジャンル名は書かれていません。

 とはいえ、ゲーム内容を紹介しないことには、何も始まりません。ざっくりとゲーム内容を解説しながら、その魅力を紹介していこうと思います。

 まずはゲームの目的やシチュエーションについて。プレイヤーは、巨大な城塞機竜“フォートレス”に乗って戦う傭兵です。このフォートレスとは、プレイヤーの拠点(城や砦)の役割を果たす巨大なモンスターのことで、“動く城(=ドラゴン)”をイメージするとわかりやすいかと思います。

『モンスタードラゴン』 『モンスタードラゴン』
▲これが基本のゲーム画面。フォートレスを操って戦うSLGで、モンスターカードを駆使したバトルが展開。フォートレスによって、移動力や攻撃・補助行動の射程距離が異なります。

 傭兵であるプレイヤーは、このフォートレスに乗って戦争に参加することになります。マス目で区切られた戦場で戦うSLGタイプで、ひとまずは『ファイアーエムブレム』や『スーパーロボット大戦』をイメージしてみてください。最終的にはまったく違うゲーム性なんですけど、ざっくりとどんなゲームなのかと言えば、ああいったマス目で区切られたマップ上でフォートレスを動かして戦うタイプのゲームです。

 いろいろとユニークな特徴が多いのですが、最大の特徴は最大100人が参加できること。しかも、リアルタイムでのバトルです! 正直なところ、この“最大100人でのリアルタイム対戦”のインパクトはめちゃくちゃ大きいです。

『モンスタードラゴン』 『モンスタードラゴン』
▲対戦ルールは複数ありますが、基本的には4つの勢力に分かれて戦うことに。最大100人が入り乱れて戦います。4勢力の対戦プレイであると同時に、数十人の仲間と一緒に戦う協力プレイを楽しめますよ。

 100人も一緒に遊んだらゲームが破綻しちゃうんじゃないの~? なんて、意地悪い考え方をする人もいることでしょう。というか、むしろ普通はそう思いますよね。

 ところが、その部分をうまく成立させているのが『モンスタードラゴン』のすごいところ。リアルタイムな部分を重視しつつ、連続して行動できないように調整したり、時間で回復するコストの概念を盛り込んだりすることで、戦術性が高いバトルを実現しているんです。

『モンスタードラゴン』
▲画面右下のHPを示すオレンジゲージの上に緑で表示されたAP(約12秒で1回復)が、アクションを行うために必要となるコスト。

 具体的には、“1回行動したら、次の行動まで30秒は動けないこと”“アクション(移動や攻撃や補助行動)を行うためにはAPと呼ばれるコストが必要となること”が基本ルールとなります。あとで詳しく述べますが、『モンスタードラゴン』におけるアクションは、基本的にモンスターカードによって行います(そこが『モンスタードラゴン』がカードゲームでもある由縁です)。

 当然ながら、強力なアクションのモンスターカードほどコストが高いわけで、貴重な時間=コストをどう使うかが重要になるわけですね。

 原則的に、1回の戦争は20分の制限時間を終えた時点で終了となるので、限りある時間でどう戦うのかが大事になります。ちなみに、何度倒されても復活できるので、制限時間ギリギリまで戦えます。

『モンスタードラゴン』 『モンスタードラゴン』
▲モンスターカードの中には、さまざまな特殊な効果(スキル)を持つものも。攻撃や防御だけでなく、味方のHP回復や敵に状態異常を与えるものなど、その効果は多彩です。

→チームワークが大事となる戦争の流れを紹介(2ページ目へ)

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データ

▼『MONSTER×DRAGON(モンスタードラゴン)』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■開発:スクウェア・エニックス
■対応機種:PC
■ジャンル:SLG(オンライン専用)
■サービス開始日:2011年11月12日
■プレイ料金:無料

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