2012年9月19日（水）
アニメファン必見！ 9月末に放送される『ベルセルク 黄金時代篇I』や劇場版『Fate/stay night』などの名作5タイトルを一挙紹介
■海外で先行公開された『バンパイアハンターD』初のHD化！
菊地秀行氏の人気ロングセラー小説『吸血鬼ハンターD』。その第3作『D‐妖殺行‐』を劇場用アニメとして映像化したのが、この『バンパイアハンターD』だ。手掛けたのは、いまやアニメ界の巨匠として海外でも人気の川尻善昭監督。海外で先行公開され、好評を博した。
|
|---|
日本での劇場公開は、なんと全編英語！ 今回放送されるのはDVD発売時に製作された日本語版『バンパイアハンターD オリジナル日本語バージョン』で、さらに初めてHD化された未パッケージ版だ。ハーフ吸血鬼であるDが、他の吸血鬼や異能の怪物たちと戦うアクションシーンがハイクオリティな映像で楽しめる！
●『バンパイアハンターD』ストーリー
地上を支配し、自らを“貴族”と称する吸血鬼と、彼らに反旗を翻した人類との戦いが続く遠い未来。
貴族と人間のハーフ“ダンピール”である吸血鬼ハンター・Dは、あるとき貴族にさらわれたという荘園主令嬢シャーロットの奪還を依頼される。さっそく令嬢を連れ去った貴族マイエル＝リンクの捜索を開始するDだったが、実は依頼を受けたハンターは彼だけではなく、凄腕で知られる賞金稼ぎのマーカス兄妹もまた同じ標的を追っていた。
『吸血鬼ハンターD』の原作者である菊地秀行氏の作品は、独特の妖しさを漂わせる世界観が多い。その雰囲気を損ねることなくアニメ化できたのは、川尻監督の手腕によるところが大きい。川尻監督の出世作として知られる『妖獣都市』も菊地氏原作だ。川尻監督の手掛ける菊地ワールドの映像化は、高い評価を受けている。
その理由は、どこか日本離れした原作を、これまた日本離れしたハードなタッチで描いていること。この劇場版の前に作られたOVA『吸血鬼ハンター“D”』（芦田豊雄監督作品）がアメリカでヒットしたことからもわかるように、日本のアニメという枠にとどまらない世界観・ビジュアルがアメリカ人に受け入れられたのだ。しかも、あのウォシャウスキー兄弟なども、その映像に影響を受けたと語っているから驚きだ。
この作品の魅力としてはずせないもう1つの要素が、キャラクター原案を手がけている天野喜孝氏の存在。『ファイナルファンタジー』のような独特のタッチによるキャラクターが、この『バンパイアハンターD』にピタリとハマっている。一流のスタッフが集結したこの作品。その独特の世界、ダイナミックなアクションなど見どころは十分！ 一流のシェフたちの競演による極上のダークファンタジーを、心ゆくまで味わおう。
■放送スケジュール
・『バンパイアハンターD オリジナル日本語バージョン』
2012年9月25日 25：00～ WOWOWプライム
・『バンパイアハンターD』（英語キャスト・日本語字幕）
2012年10月10日 25：15～ WOWOWシネマ<
■TV版とは異なる物語で描かれる完全新作
劇場版『Fate/stay night - UNLIMITED BLADE WORKS』
あらゆる願いを叶えるという“聖杯”をめぐり、7人の魔術師がそれぞれのサーヴァントを使って戦うゲーム『Fate/stay night』が原作。TYPE-MOONの大ヒット作品で、2006年1月にはTVアニメ化もされた。本作はTV版の続編や総集編ではなく、完全新作として新たな物語が展開する。
|
|---|
TV版では、主人公・衛宮士郎と美しきサーヴァント・セイバーの物語が描かれたが、劇場版では、ゲーム版での通称“凛ルート”と呼ばれている“UNLIMITED BLADE WORKS”が描かれている。主人公の同級生であり、ライバルでもある美少女・遠坂凛。彼女のサーヴァントであるアーチャーの正体や聖杯戦争の真相などが新らたな視点で明かされていく。激しさを増す戦いに、魔術の名門を背負う少女をはじめ、それぞれの思惑が絡み合っていく。
●『Fate/stay night - UNLIMITED BLADE WORKS』ストーリー
7人の魔術師が“マスター”となり、歴史上・伝説上の英霊を“サーヴァント”として使役しながら、“聖杯”をめぐって最後の1組になるまで戦うという聖杯戦争が勃発。
半人前の魔術師でもある高校生・衛宮士郎は、思わぬことから少女の姿をしたサーヴァント“セイバー”と契約、この戦いに巻き込まれていく。
一方、士郎の同級生で、歴史ある魔術師一族に育った美少女・凛もまた、サーヴァント“アーチャー”を召喚して参戦していた。
劇場版製作にあたって、TV版のスタッフが再集結。TV版でも評価の高かったサーヴァント同士の戦闘シーンが、劇場版ならではのダイナミックさで描かれている。こだわり抜いて作り込まれたアクションシーンは、まさに迫力満点！ 聖杯戦争に挑む7人のマスターとサーヴァントたちの戦いとそれぞれの思惑に注目したい。
また、メインヒロインは、セイバーと人気を二分すると言っても過言ではない凛。先日まで放送されていたTVアニメ『Fate/Zero』でも、凛の幼少期が描かれていたが、幼いころから魔術の才能に恵まれていた凛の小悪魔的な魅力と活躍ぶりも存分に描かれている。戦いの日々の中、ヒロインたちがふと見せる女の子らしい繊細さも本作の魅力の1つだ。
激しい戦闘シーンと、ヒロインをはじめとするキャラクターたちの繊細な心の動きの対比、解き明かされるそれぞれのキャラクターたちの謎、そして聖杯の行方が描かれた本作。凝縮された濃厚なストーリーに、その世界観へ一気に引き込まれるだろう。
■放送スケジュール
・劇場版『Fate/stay night - UNLIMITED BLADE WORKS』
2012年9月28日 25：10～ WOWOWプライム
→世界を震撼させた初代『BLOOD』や『鴉』も放送！（3ページ目）
(C) 三浦建太郎（スタジオ我画）・白泉社/BERSERK FILM PARTNERS
(C)2001 菊地秀行/「バンパイアハンターD」製作委員会
(C) TYPE-MOON / Fate-UBW Project
(C)2000 Production I.G/ANX・SCEI・IPA
(C)2005 タツノコプロ／鴉-KARAS-製作委員会
(C)2011 NAMCO BANDAI Games Inc.
(C)2011 士郎正宗／青心社・「アップルシードXIII」製作委員会