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2012年9月21日(金)

アッガイの追加や新マップ、初心者用モードが発表された『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』ステージイベントをレポート!

文:ごえモン

 東京ゲームショウ2012のバンダイナムコゲームスブースで行われたステージイベント、“『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』ロードマップ発表会 ~業界初!家庭用据置機におけるFree to Playモデルへの挑戦~”のレポートをお届けする。

東京ゲームショウ2012

 このステージは、『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』の初公開となるプロモーション映像や、アップデートで追加されるモビルスーツ(MS)などの新情報を発表するもの。バンダイナムコゲームスの桑原顕プロデューサー、本作の制作プロデューサーであるB.B.スタジオの大野聡氏、ゲーム監督を務めたB.B.スタジオの徳島雅彦氏が登壇し、作品にまつわるトークが繰り広げられた。この記事では、当日に発表された新情報を中心にお届けする。

東京ゲームショウ2012
▲左から桑原プロデューサー、大野プロデューサー、徳島監督。

■新ルール“制圧戦”で歩兵時のテクニックが重要に!

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 まず発表されたのは、新ルールの“制圧戦”。今までの『バトオペ』のルールは、MSやパイロットの撃破、中継拠点の制圧、拠点の破壊などで得られるスコアの合計を競うものだった。

 追加される“制圧戦”では、戦闘で得たポイント分、相手の戦略ゲージを削っていき、先に削りきったほうが勝ちとなる。敵機の撃破でも戦略ゲージが削れるのだが、この新ルールでは、いかに制圧拠点を守るかが重要になってくるそうだ。

 この新ルールの追加により、今まで以上に歩兵時の操作テクニックが重要になってくる。現状は、基本的に小隊を組んで、固まって行動することがセオリーだが、“制圧戦”では多少は分散して行動しなければならない。よって、個人が持つテクニックも重要になってくる。大野プロデューサーは新ルールについて「スリリングで白熱した戦場になるので、遊び方が全然違ったものになります」と説明した。

■高低差が特徴の新マップ“採掘場”が追加!

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 続いて発表されたのが、新マップの“採掘場”だ。このマップの大きな特徴は高低差。大きな穴が開いたような地形が、マップの中央と各拠点に存在するそうだ。マップが開けており、MSの進軍ルートが1本なため、後衛がしっかり前衛を支援してやらなければ、勝利をつかむのは難しいという。

 歩兵のみが通れる隠しルートも存在するので、移動テクニックによる奇襲作戦も重要になるそうだ。また、このマップにも天候の変化などのロケーションを用意しているという。

■新兵に朗報! 出撃エネルギーを消費しない初心者モードを追加

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 本作を運営していて、もっとも要望が多かったのが初心者への救済措置。この作品の性質上、今から始めたばかりのプレイヤーは、チュートリアルもなくいきなり熟練プレイヤーがはびこる戦場に放り込まれることになってしまう。それを解消するべく追加されるのが、初心者用モード“新兵実践訓練”だ。

 このモードは、一定の階級までしか入れず、しかも出撃エネルギーを消費せずに戦場に出ることができる。また、本作で対戦を行うには、最低4vs4、合計8人のプレイヤーが1つのルームにいなければならない。しかし初心者モードであれば、1vs1でも戦場に出撃できるようになる。出撃回数制限が設定されているものの、しっかり設計図も入手できるので、ある程度強いMSを手に入れてから、本番の戦場に出撃することもできるという。

■MSをオーバーカスタム!? 機体の能力を底上げできる“ハンガー”

 続いて発表されたのは“ハンガー”。これはメニュー画面には表示されていたが、選択できなかったシステムの開放だ。ハンガーでは、自分が持っているMSを、機体LVとは別に強さを底上げすることができる。このシステムは綿密に調整を行わないとゲームバランスが崩れてしまうため、注意しつつ調整中だという。

■人気MS・アッガイとジム・スナイパーIIが追加!

 次は、直近に追加される新規MSが、映像とともに紹介された。追加される機体は、アッガイとジム・スナイパーII。アッガイは、そのかわいらしさで人気があるMSだが、『バトオペ』では実際の設定をもとに3Dモデルを作っているため、相手にすると大きくて怖いそうだ。また、ネタMSにならないように、“ステルス”という機能がついている。ステルスを持っているアッガイはレーダーに映らないため、夜間での戦闘や、レーダーに頼っているプレイヤーにとって脅威になるだろう。

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▲アッガイは、カバーアクション時に体育座りの格好を取る。瀕死の時にこの姿勢をとれば、そのかわいさにやられたプレイヤーが攻撃をためらってくれるかもしれない。

 ジム・スナイパーIIは、実弾のライフルと盾を持った汎用に近い支援機体。撃たれても射線を確認できないため、「ジオンにとっては脅威になるかもしれない優秀な機体です」と徳島監督は説明した。

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 ステージでは、ブルーディスティニー1号機を操作した、プレイ動画も公開された。性能やプレイした感触などは、先日公開した先行プレイレポートで確認してほしい。なお、BD1号機は、本来は汎用機なのだが、徳島監督が制作に携わった『機動戦士ガンダム外伝1 戦慄のブルー』の暴走した姿のイメージが強いため、今作では格闘機として登場するという。

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▲EXAMは非常に強力だが、HPが30パーセント以下にならないと発動しないため、発動した瞬間に撃破されてしまうこともよくあるという。うまい人が扱って初めて活躍できる機体だそうだ。
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▲さらに新機体4機もシルエットのみで公開。左の機体はジオンの支援機体で、左から3番目の機体は連邦の格闘機だそうだ。

■クランや簡易チャットも追加予定

 最後に発表されたのは、クランと簡易チャットについて。現状、ユーザー間でコミュニケーションを取るには、ルーム内でチャットをするのみだが、クランの追加によって、ユーザー間のコミュニケーション促進を図るという。また、要望の多かった簡易チャットのパターン増加にも対応。今後は、あらかじめ用意されたプリセットの中から、プレイヤーが好きなものを自由に選択して、簡易チャットを組めるようになるそうだ。

 イベントの最後に、登壇者3名からユーザーにメッセージが送られた。そのコメントを以下で紹介する。

桑原氏:本日発表したものは直近のものばかりとなります。遊んでいただいているプレイヤーの皆さんのご意見、ご要望はその都度反映していきますので、今後の展開に期待してください。

徳島氏:まだまだご不便ご迷惑をかけてしまうこともあると思いますが、なるべく多くの人に長く遊んでいただけるよう、スタッフ全員で作品をよりよくしていきます。応援よろしくお願いいたします。

大野氏:この場を借りて告知を(笑)。現在、B.B.スタジオでは開発スタッフを募集しています。非常にやりがいがあって、アットホームな職場です。興味がある方は、公式サイトをご確認ください!

■東京ゲームショウ2012 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2012年9月20日~21日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2012年9月22日~23日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

(C)創通・サンライズ

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