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2012年9月22日(土)

承、絆、斬、狐――今後の『メタルギア』が新PVで披露された“小島プロダクションラインナップステージ”を紹介

文:電撃オンライン

 現在、千葉県の幕張メッセで開催されていてる東京ゲームショウ2012(以下、TGS)。そのKONAMIブース内ステージで開催された、“小島プロダクションラインナップステージ”の模様をお届けする。

“小島プロダクションラインナップステージ” “小島プロダクションラインナップステージ”
▲森一丁さん小島秀夫監督&菊地由美さん

 ステージのMCを務めるのは、DJの森一丁さん。森一丁さんのアナウンスで、『メタルギア』シリーズではレイジング・レイブンやストレンジラブを演じた女優の菊地由美さんと、小島秀夫監督が登場。この3人を中心に、小島プロダクションが今後展開する『メタルギア』シリーズタイトルが紹介された。

■ハリウッド映画『メタルギア ソリッド』

“小島プロダクションラインナップステージ” “小島プロダクションラインナップステージ”

 最初に紹介されたタイトルは、ハリウッドで実写映画として制作される『メタルギア ソリッド』。本作は、コロンビア映画が制作し、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントが配給を行う。本作のプロデューサーを務めるのは、元マーベル・スタジオズCEOで、数々のマーベル・コミックス作品の映画化でも知られるアヴィ・アラッド氏。アラッド氏は、ゲームセンター定番のエレメカ“エアホッケー”をはじめ、さまざまなゲーム機を発明した人物。小島監督は、それらのゲーム機や過去の名作ビデオゲーム、ミニカーの『トミカ』などが現在の自分を作ったと語った。なお、小島監督は監修以外では映画の制作にはかかわらないとのこと。

“小島プロダクションラインナップステージ”

 小島監督と以前から友人としての付き合いがあるというアラッド氏は、小島監督が持つ“メタルギアとは何か”という根底のイメージを理解しており、小島監督は「この人(アラッド氏)とやってうまくいかないのであれば、どこでやっても無理」とまで考えているという。

 本作を撮影する監督について、森一丁さんはクリストファー・ローランやベン・アフレックを期待の名前に上げ、きくちさんはダグ・リーマンやニコラス・ウィンディング・レフンの名前を上げた。菊地さんはさらに、スネークを演じる役者についてマット・デイモンやライアン・ゴズリングを期待。それに対し、小島監督はスネークが“ソリッド”か“ネイキッド”かで役者は変わると言いながら、映画『X-Men』で見られたようなアラッド氏の新人発掘の手腕について期待。監督も、インディーズで才能のある、旬の人に依頼するかも知れないと語った。

 話は吹き替えのキャスティングにも膨らみ、スネーク役は大塚明夫さん以外にないが、それ以外のキャラクターについては誰が出るかわからないと小島監督はコメント。菊地さんは「第1稿ぐらいは読んだんじゃないですか?」と小島監督をつついたが、監督は映画は繊細なのであまり言えないとお茶を濁していた。


■GREE『メタルギア ソリッド ソーシャル・オプス』

“小島プロダクションラインナップステージ” “小島プロダクションラインナップステージ”

 次に紹介されたタイトルは、『メタルギア』シリーズ初のソーシャルコンテンツ『メタルギア ソリッド ソーシャル・オプス』。小島監督によると、全く新しい作品でなく従来の『メタルギア』シリーズの延長線上にある作品になるという。ここで、小島プロダクションの岡村憲明プロデューサーが登壇。まずは本作の最新プロモーション映像が上映された。

“小島プロダクションラインナップステージ”
▲岡村憲明プロデューサー

■『メタルギア ソリッド ソーシャル・オプス』PV

 岡村さんは、携帯ハード向けタイトルとして前作にあたる『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』のコンセプト“いつでもどこでも遊べるメタルギア”を踏襲した内容として制作していると語った。本作では、簡単な操作で操るスネークが自動で潜入や戦闘をこなし、『メタルギア ソリッド ピースウォーカー』のように潜入先で仲間を集めていく。本作では、敵として登場するメタルギアやAI兵器を撃破すると入手できるパーツで、自分のメタルギアを強化していくカスタマイズ要素もあるそうだ。

 
“小島プロダクションラインナップステージ” “小島プロダクションラインナップステージ”
▲本作のビジュアルは、Unityエンジンによって演出される。迫力のリアルタイム描画に期待しよう。

 小島監督は、パッケージのゲームが売れない時代だから、ソーシャルゲームを作ったのだと思われても仕方がないと発言。しかしプレイしたファンの感想について、コアなファンはソーシャルゲーム版がおもしろくなかったら喜ぶだろうが、おもしろいので腹を立てている人が多いと笑いながら語っていた。さらに、有名ソーシャルゲームのキャッチコピーにある“美しすぎるカード”に対して、本作のカードを“濃すぎるカード”と表現。小島監督らしいジョークが集まった観客を笑わせていた。

“小島プロダクションラインナップステージ” “小島プロダクションラインナップステージ”
▲“濃すぎるカード”が盛りだくさん! 歴代スネークを集めた部隊編成も可能だ。▲本作には『メタルギア』シリーズのキャラクターが総登場。『ゴーストバベル』や『アシッド』のキャラクターも登場するのだろうか?

 本作では、スネークや雷電といったキャラクターの他、コブラ部隊やビューティ&ビーストなどのメンバーも自分の部隊として編成可能。菊地さんは編成してみたい部隊を聞かれて、ザ・ボスやメイ・リン、ストレンジラブなどといった女性キャラクターのみを集めた部隊を作りたいとコメント。その中でローズの名前も上がったが、小島監督は「今日は何の日か知ってる?」のようなことしか言わない非戦闘員のキャラクターなので、自分の誕生日には出てくるかも知れないと語った。

 なお、メイ・リンは本作でも色々な情報をプレイヤーに教えてくれるとのこと。その音声は、すべて撮り直されているという。本作のサービス開始日は、今冬を予定。まだ発表できないが、『メタルギア』らしいやりこみ要素があるという。

→最新PVも上映された『メタルギア ライジング リベンジェンス』他を紹介!
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