2012年9月23日(日)
9月20日~23日、千葉・幕張メッセで開催されていた東京ゲームショウ2012。その中で、所属プロゲーマーを集めて、来場者などとのデモンストレーションを行なっていた3つのブースのレポートをお届けする。
これまでの東京ゲームショウでは、まず見られなかった光景がそこにはあった。来場者がまず訪れる第1ホール入り口そばにて、複数の周辺機器メーカーがブースを出展していたという状況。それらのブースでは、各社に所属している格闘ゲーマーを使った、エキシビジョンマッチなどのステージが行われていた。
世界大会への増加している昨今、日本人プロゲーマーもあわせて増加の傾向を見せている。マッドキャッツでは、ご存知“ザ・ビースト”ことウメハラ、ときど、マゴといった2D格闘で名を馳せる有名ゲーマーをプロとして契約し、RAZER(レイザー)は世界大会での優勝経験が豊富な2人の『バーチャ』ファイター、板橋ザンギエフとふ~どを擁している。そして、台湾より東京ゲームショウへ出展しているAverMedia(アバーメディア)からは、台湾の英雄として知られるGamerBee(ゲーマービー)が参加。それぞれのゲーマーたちがそれぞれの舞台で、切磋琢磨している姿が見られたのが、このプロゲーマーゾーンこと周辺機器メーカーゾーンだ。
アバーメディアは、1990年に設立されたビデオキャプチャー関連の周辺機器メーカー。昨今、ゲーム映像を録画するのに特化したキャプチャー製品を多く発売しているのが特徴だ。AVerMediaブースでは、GamerBeeによるエキシビジョンマッチのほか、テクニカルライターの西川善司さんによる、PCがいらないキャプチャー製品『AVT-C281』のプレゼンテーションが行われていた。
▲アバーメディア所属プロゲーマーのGamerBee。エキシビジョンマッチに向けてトレーニングモードをプレイ中。台湾人ながら日本語がペラペラ。 |
▲ブースで行われていた西川善司さんによる『AVT-C281』録画講座。 |
マッドキャッツは、1989年にアメリカで設立された周辺機器メーカー。ゲーマーとのプロ契約に積極的で、2010年にウメハラと日本人格闘ゲーマーとしては初めてプロ契約をかわしたことで知られている。日本で発売されている主な製品は、PS3およびXbox 360用アーケードスティック。
▲エキシビジョンマッチが始まると、とたんに人だかりができていたマッドキャッツブース。 |
一般日初日となる9月22日は、2012年7月にアメリカで行われた“Evolution2012”において、『ソウルキャリバーV』で初の日本人選手で優勝したシャイニング・デコポン(使用キャラ:ティラ)と、マッドキャッツ所属プロのときど(使用キャラ:ヴィオラ)とのエキシビジョンマッチが行われた。
▲左から実況を担当した鉄拳・キャリバーの強豪プレイヤー、ハメコ。、ときど、デコポン。 | ▲デコポンが試合前にドライアイ対策として目薬をさす。これは本気で戦う証でもある。 |
デコポンは、前作である『ソウルキャリバーIV』から本シリーズを始め、現在では国内最強クラスと言われているプレイヤーの1人。ときどは、国内の大会には姿を見せていないものの、海外の『ソウルキャリバーV』大会に的を絞り、実際にいくつかの大会で本作の優勝経験がある強豪プレイヤー。実はこの2人、主戦場としているハードがそれぞれ異なるということで(デコポンはXbox 360、ときどはPS3)、これまで一度も対戦したことがなかったという。
▲でこぽんはティラを、ときどはヴィオラを選択。ラウンドは一進一退の攻防を続け、一本目はときどが先制。 |
3本先取で開始された試合は、すべての試合で2-2のフルカウントまでもつれ込む熱戦が繰り広げられたが、ラストはヴィオラのコンボが決まり、3-1でときどが勝利。各自、それぞれの対戦相手を想定したスパーリングパートナー相手と対策を重ねていたようだが、ワンコンボで体力をごっそり奪っていくヴィオラの火力、そしてそれに至るまでの始動技の入れ方のうまさに、デコポンは敗れたようだ。
▲ヴィオラのコンボによるリングアウトを避けるために、壁のあるステージを選択したデコポン。2本目はその作戦が功を奏してデコポンが勝利。 |
▲しかし反撃もここまで! 3本目を1本目と同じアスタロスのステージで制したときどは、続く4本目もフルカウント、体力ギリギリの戦いを制し、見事勝利を飾った。 |
レイザーブースでのエキシビジョンマッチを紹介→(2ページ目へ)