2012年9月28日(金)
バンダイナムコゲームスのPS3/PSP用ソフト『アクセル・ワールド』シリーズをプッシュしていく特集企画“週刊アクセル・ワールド”。その第14回をお届けする。
▲『アクセル・ワールド ―銀翼の覚醒―』ではヒロインたちとの交流がたっぷりと楽しめる。 |
発売中の『アクセル・ワールド ―銀翼の覚醒―』と次回作『アクセル・ワールド ―加速の頂点―』は、川原礫先生が執筆する電撃文庫『アクセル・ワールド』と、TVアニメ『アクセル・ワールド』をもとにしたSLG。シナリオは川原礫先生が総監修を行っている。プレイヤーは物語の主人公・ハルユキとなって、学生生活を楽しんだり、《加速世界》でバトルを行ったりしながら、《加速世界》のさらなる高みを目指すことになる。
第14回となる今回は、川原先生や本作のプロデューサーである二見鷹介さん、開発プランナーであるガイズウェアの打海喬さんといったメインスタッフによる座談会をお届けする。どんなところにこだわって制作しているのか、気になる人はチェックしてもらいたい。
――『アクセル・ワールド』の世界をゲームで再現する際に、特にこだわった点はどこでしょうか?
二見:《ブレイン・バースト》を格闘ゲームで再現するという方法もあったのですが、原作が小説ですから、格闘ゲームにすると物語のおもしろさが伝わりづらいんじゃないかなと思いました。物語のおもしろさであったり、キャラクターの心情部分やかわいらしさなどを表現するにはどうすればいいだろうと考えて、今回のような形のゲームになりました。
川原:キャラクターの性能を原作の設定どおりにすると、性能にすごい開きが出ちゃいます。レベル9とレベル2が戦うとか、無理ゲーですよ(笑)。
二見:今回は《ブレイン・バースト》で加速する中学生や小学生たちの、青春や心理的な側面を表していけたらいいなと。
打海:『アクセル・ワールド』は、まず原作があり、TVアニメがあり、そこからのゲームじゃないですか。ですから、ゲームでは何かしらのオリジナル要素を用意して、プレイヤーさんに選択してもらいながらプレイを進めてもらえればいいなと。今回の制作では、シナリオを担当した小林という者が川原先生と打ち合わせをして、こういう展開をやらせてくださいなど、ゲームならではの展開を相談させていただきました。
――ゲームでは、原作ともTVアニメとも違う流れが描かれていますよね。原作を生かしたアレンジになっていると思いますが、これも打ち合わせを経て生まれていったんですね。
二見:そうですね。あまり原作によってしまうと、ファンの皆さんにはその先が見えてしまって、あまりおもしろくないのではないかと、いろいろと展開を考えていきました。まずは小林さんが意見を出して、そこから川原先生と相談をしてという流れでしたよね。
川原:打ち合わせは結構させていただいた覚えがあります。かなり入念というか、濃い内容の打ち合わせでしたよね(笑)。
二見:ニコとの出会いを例に取ってみても、もし原作どおりの出会いじゃなかったら、こういう形になるのかなと、いろいろと表現させていただきました。
▲ゲームではオリジナルの出会い方が用意されているニコ。原作やTVアニメを見ている人も新鮮に感じるかも? |
川原:小説などとの展開とは違う部分が出てきて、「あぁゲームだからこそできるところだな」と、こちらもおもしろかったです。
――ゲームでは黒雪姫以外のヒロインもハルユキと密接にかかわってきますね。そういった点の見どころは?
打海:デートイベントでは、2DのイベントCGを見せるのと同時に、動く3Dのムービーも用意しているところでしょうか。ヒロインが後ろで手を組んでいたりとか、普段では見られないようなカワイイ仕草をしていたりと、見応えたっぷりです。ちなみにチユリだったら大きな動きをさせてみたりとか、ヒロインごとに演出は変えて、それぞれの魅力を描いていますね。
打海:そうそう。タクムとのデートも用意していますよ(笑)。
▲タクムとのデートも用意されている。気になる人は、ぜひゲーム内で剣道部に入部してタクムとの距離を縮めてもらいたい! |
川原:そこは結構ポイントですよね(笑)。
打海:それとイベントCGの量も今回はたっぷりですね。全部で133枚あります。
川原:服装のバリエーションがたっぷりあります。
二見:イベントCGは、きなこひろさんという原画家さんが担当されています。これまでに『とらドラ!』や『涼宮ハルヒ』のゲームで作画監督をされている方なんです。
川原:イラストの再現度がすごいです!
(C)川原 礫/アスキー・メディアワークス/AW Project (C)2012 NBGI
※画面は監修中及び開発中のものです。
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