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2012年10月2日(火)

“ゲーム屋さんがえらんだ良作!”9月は『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』!

文:電撃オンライン

 全国のゲーム屋さんが毎月1本、実際に遊んでみて「これはおもしろい」というゲームを選ぶ「ゲーム屋さんが選んだ良作!」。9月の良作に選ばれたのは、前作に引き続きプレイヤーから高い評価を得ているPSPソフト『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』でした。本作について、ライター・田下広夢氏が語ります。

ゲーム屋さん9月 ゲーム屋さん9月

●開放感のある南国の閉鎖空間で
 コロシアイ修学旅行!?

 学級裁判。なんと恐ろしい響きでしょうか。クラスの中で発生した問題を、生徒達の手で裁く裁判。今回良作に選ばれた『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』は、そんな学級裁判をモチーフにしたゲームです。私立希望ヶ峰学園は、超高校級と呼ばれる各分野で特別な才能の持ち主だけが入学できる超特権的な学園。そこに入学した16人の生徒が修学旅行で訪れた南の島が舞台となります。島に着くなり生徒たちは島内に閉じ込められ、16人でお互いコロシアイをし、誰かが死ぬたびに犯人探しの学級裁判を行うというトンデモナイ話を言い渡されます。しかも、殺人を犯し、なおかつ学級裁判で追求を逃れたものだけが卒業=島から脱出できると言われます。もし、学級裁判で犯人が判明すれば、犯人はおしおきという形で処刑。逆に、正しい犯人を突き止めることができなければ、他の全員がおしおきされてしまいます。あなたは、超高校級の才能を持った生徒のひとり、日向創として、次々と起こる殺人事件の謎を解き、学級裁判で真の犯人を暴き、この悪夢のような修学旅行を生き抜かなければいけません。

●弾丸で論破するから
 ダンガンロンパ

 本作はいわゆる殺人事件を推理するアドベンチャーゲームですが、もっとも特徴的なのはその推理を学級裁判の中で議論しながら行っていくということです。そこで、どうやって議論するのか。学級裁判が始まると、それぞれのキャラクターが次々に自分の主張をしていきます。画面にはその主張がテキストで流れていくのです。その中の矛盾を探し出し、照準をあわせて、銃で撃ちぬくように証拠となるアイテムや証言を弾丸に込めて発射。うまく矛盾する主張を弾丸で撃ちぬけば論破することができます、これがダンガンロンパなわけです。
 それぞれの生徒たちの主張をよく読んで、ここぞと思った発言に的確な証拠をぶつけなければいけませんから、いわゆる選択肢の総当り的な攻略は通用しにくく、実際に学級裁判に加わって議論をし、推理を深めていくような臨場感が味わえます。
 殺人の多くは、ひとひねりもふたひねりもしてあり、証拠を集めている段階ではおぼろげにしかその全体像は見えてきません。学級裁判で議論を重ねていくうちに、ゲームの中のキャラクターも、そしてプレイヤー自身も、今さっきまでまるで想像もしていなかったような衝撃の真実に気がつくのです。生徒たちの発言と、手持ちの証拠と、それらがひとつなぎになって、事件の真相に手が届き、見事論破した瞬間の快感は相当なものです。

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●メチャクチャだけど
 それでもロジカル

 本作の世界はとにかくムチャクチャです。クマのぬいぐるみが自分を学園長だといって登場したかと思えば、生徒同士のコロシアイを提案。生徒は生徒で、超高校級の才能を持つといっても、超高校級のメカニックや、超高校級の軽音部なんていうのはわかりやすいのですが、ハムスターを自在に操る超高校級の飼育委員、本物の王女だという超高校級の王女、運がよかっただけで入学してしまった超高校級の幸運なんてキャラクターも。登場人物はみな個性的で、その個性豊かなキャラクターたちが、開放的な南の島で恐ろしい殺人事件に巻き込まれていきます。
 どこもかしこもメチャクチャな世界ですが、殺人事件の推理はメチャクチャでは解けません。メチャクチャな世界観を受け入れつつ、何が起きてもおかしくないけれど、その世界の中でロジカルに考えなければ真相にはたどり着けないのです。そんなメチャクチャでロジカルな世界を楽しめるゲームは、この作品以外にはなかなかないかもしれません。

実際の販売店での“良作ゲーム”コーナー例

販売店での展開の一例。各お店の写真は8月の良作『タイムトラベラーズ』の店頭展開のもの。

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▲【岡山県/メディオ! 沖新店】店員さんが最後までクリアしてから書いというコメントがビッシリ! ▲【愛知県/お宝創庫 知多店】謎の少女みことと5人の主人公の関係をPOPで表現。
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▲【埼玉県/ドキドキ冒険島 武蔵浦和店】白抜きのシルエットに、手書きのオススメコメントが印象的です。 ▲【愛知県/お宝創庫 大府店】まるで介入できる映画のようだ、ということで映画風のコーナー作り。

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