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2012年10月11日(木)

【とある魔術と科学の週刊詳報】ゲームでは佐天さんが活躍する!? オリジナルキャラについても判明した鎌池先生たちの座談会後編

文:電撃オンライン

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――今回のゲーム化にあたって、特にここは大事にしてもらいたいとこだわった部分などはありますか?

鎌池今もシナリオの打ち合わせをしていて、この間は魔術師のプロっぽい雰囲気を出すためにはどうしたらいいのかと話し合っていましたよね。学園都市という子どもが中心の世界にとって、外からやってくる魔術師というのは、かなり異質な存在ものなんです。その存在をどう表現していくといいのかということが、ゲームであり小説でもこだわっているところです。

伊藤ユーザーの方が思っている魔術サイドと科学サイドの雰囲気を壊さないように、なおかつ物語上でそれぞれのキャラクターをクロスさせて盛り上げていく、そういうところに気を配っていますね。

三木もちろん上条さんが登場するわけですから、新キャラクターの女の子と……な展開もありますよ。さすが上条さんでございます(笑)。

伊藤今回は2人のオリジナルキャラクターを紹介しましたが、他にもメインとなる女の子のオリジナルキャラクターが2人いて、『禁書目録』らしい絡みがあったりとか(笑)。

鎌池そうそう、それと佐天さんが最初に想像していたよりも活躍しますよね。

三木佐天さんが登場するシナリオを担当されたライターさんは、佐天さんファンだと思うんですけど、どうなんですか?(笑)

伊藤かなりイキイキ書かれていますよね。こっちも当初考えていたものより、佐天さんがメイン級の役どころになってきたなと感じています(笑)。

――本作はガイズウェアが開発担当していますが、印象はいかがでしょうか?

鎌池原作をしっかり読み込んでから打ち合わせに参加しているという印象がまずありますね。最初にいただいたプロットは細かく調整するところもあったのですが、今までにない切り口であったり、支え方というのを提案していただいて、こちらもとても勉強になりました。

三木ガイズウェアさんとは僕もすでに何度かお仕事をさせていただいていますが、とても仕事が丁寧なんです。それでいて、ズバっと切り込んでくるところがすごくあるんですよね。原作を読み込んできたからこそ、例えば原作ではこう書かれているから、「こういう解釈もできるんですよね」とか、僕らも考えていなかったようなオリジナルの展開を提案してきたりと、その切り込み方がスゴイんです。

鎌池突拍子もないことを提案されたら、こちらも門前払いをすることもあるのですが、合理的に切り込んでくるので、それができないんです。そしてそれが結果的におもしろくなるのであれば、原作者としてもOKを出さざるを得ないですね(笑)。

――伊藤プロデューサーから見たガイズウェアはいかがですか?

伊藤とにかく『とある』シリーズが好きというスタッフが多くかかわっていますね。テンションがものすごく高い現場だと思います。鎌池先生たちと打ち合わせをする時は、その前にガイズウェアのスタッフと打ち合わせをしているのですが、そのテンションのまま打ち合わせに参加したらダメだよと、注意することもあります(笑)。

――そしてBNG×ガイズウェアというと、やはり“あの”展開についても聞かなければいけないような……。

三木打ち合わせでも出るんですよ、その話題が(笑)。

伊藤最初にそのネタを出したのは三木さんじゃないですか(笑)。

三木二見Pの遺伝子は受け継いでいくべきなのかどうか……。

伊藤僕は鎌池先生、本当に大丈夫なんですか? と心配でたまりません(笑)。

――なるほど(笑)。それは今後の楽しみにとっておくとして、最後にゲームや劇場版アニメを楽しみにしているユーザーに向けてメッセージをお願いします。

三木『禁書目録』は、原作が“新約”になりまだまだ展開を続けていますが、ここでさらに新たな盛り上がりを見せるつもりです。このお祭り騒ぎをぜひ皆さんに参加していただけたらと思います。劇場版はTVアニメスタッフが再び集結しているので、さらにクオリテイのアップしたアニメが楽しめると思います。ゲームはバンダイナムコゲームスさんから多大なお力をいただいて、僕がファンだったとしても楽しめるゲームになっていると思います。ぜひ楽しみにしていてください。

伊藤今回は『禁書目録』と『超電磁砲』がクロスした作品となっていて、どうやったらそれがゲームとして格好よくなるのだろうと、日々追求しながら作っています。ゲームユーザーはもちろん、普段はゲームをプレイされない方でも、本作をプレイしていただいたら、「これがゲームにおける『とある』シリーズの世界なんだ」と納得してもらえるように作っています。そこはぜひ期待していただきたいなと思います。劇場版と合わせてゲームも出るということで、ゲームと劇場版の両方が盛り上がるようにこれからもいろいろ仕込んでいきたいと考えています。ぜひよろしくお願いします。

鎌池『禁書目録』の基本を押さえていただきつつも、劇場版、ゲームともどもスタッフさんからいただいた様々なアイデアによって、自分1人では絶対にできない作品になると思います。そういったところも楽しみにしていただければ。


『とある魔術と科学の群奏活劇(アンサンブル)』

【次回予告】ども、てけおんです。今回は、先週お届けした座談会の続きとオリジナルキャラクターの紹介をしました。この記事で紹介した2人がどんな活躍を見せるのか……。てけおんも興味が尽きないところです。

 さて次回は、今週名前だけ登場した佐天さんたちの情報、そして、物語の重要なポイントとなる4つのキーワードに迫っていきたいと思います。本作の発売を楽しみに待っている人は、次回もお楽しみに!

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(C)鎌池和馬/アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX MOVIE
(C)鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN
(C)2012 NBGI
※画面は開発中のもの。

データ

▼『とある魔術と科学の群奏活劇(アンサンブル)』ダウンロード版
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:PSP
■ジャンル:AVG
■発売日:2013年2月21日
■希望小売価格:6,280円

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