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2012年10月15日(月)

『Halo 4』でなんとチーフがロボットに乗って大地に立つ!? そして『ギアーズ オブ ウォー』の生みの親が退社 【週刊洋ゲー通信 9/29~10/12】

文:電撃オンライン

 この“週刊洋ゲー通信”では、この1週間に海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。

 先週は諸般の事情で更新をお休みしてしまったので、今回は9月29日から10月12日までの間に公開された新情報の中から、12個のニュースをピックアップしてお届けしよう。10月に入ってソフトの発売ラッシュを迎えた海外では、大作ソフトから個性的なダウンロード配信ソフトまで、話題のゲームが続々とリリースされている。新作ソフトの発売情報から発売後のDLC展開予定まで、今週の海外ニュースをお届け!

今週のトピック(※気になる見出しをクリックしてください)

■カプコンの名作FTGが、HDリメイクでついに復活! 『ヴァンパイアハンター』と
『ヴァンパイアセイヴァー』の2作セットが海外でダウンロード配信決定

■『ボーダーランズ2』のDLC第1弾は、砂漠の海を暴れ回る女海賊のストーリー!
第5のプレイヤークラス“メクロマンサー”も前倒しで配信開始

■ジョージ・ワシントンがアメリカ国王に君臨!? 『アサシンクリードIII』DLCの
配信スケジュールと、その内容の一部が判明

■『Halo 4』にシリーズ初の二足歩行メカ“マンティス”が登場!
デビッド・フィンチャー監督が実写トレーラーをプロデュース

■特殊部隊の戦いは銃撃戦だけじゃない!? 『メダル オブ オナー ウォーファイター』
でド派手なカーチェイスを繰り広げる最新トレーラーが到着

■暗殺ミッションを自分で作成してチャレンジ! 『ヒットマン アブソリューション』の
“コントラクトモード”を解説する18分強のプレイ映像が公開

■『ノーティ・ベア パニック・イン・パラダイス』がなんと日本でも配信スタート!
ぬいぐるみグマが映画で見覚えのあるコスプレ姿を披露!?

■視聴者自身の選択で、エイリアンとの戦闘を完全再現!
『XCOM エネミー・アンノウン』のインタラクティブ・トレーラーが登場

■“野蛮”な人間どもにオークとゴブリンが怒りの反撃! ユニークな世界観の
アクションRPG『オブ・オークス・アンド・メン』が海外で発売開始

■半魚人キャラのカルトなアクションパズル『エイブ・ア・ゴーゴー』をHDリメイク!
生みの親が自ら、講演でゲームプレイの様子を披露

■メガドライブのファンキーなラップ宇宙人がまさかの復活!
『トージャム&アール』とその続編が、PSN/Xbox LIVEアーケードで11月より配信決定

■『ギアーズ オブ ウォー』の生みの親、クリフ・Bがエピック・ゲームズを退社
キャリアの“次のステージ”へ進むため、いったん休息へ

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)

■カプコンの名作FTGが、HDリメイクでついに復活! 『ヴァンパイアハンター』と
『ヴァンパイアセイヴァー』の2作セットが海外でダウンロード配信決定

 ここ最近、カプコンが過去に発売したFTGがダウンロード配信ソフトとしてリメイクされているが、『ヴァンパイア』シリーズが、ついに復活を遂げることになった。PS3/Xbox 360で配信されるソフト『ダークストーカーズ・リザレクション』(※『ダークストーカーズ』は『ヴァンパイア』の海外でのシリーズ名)には、『ヴァンパイアハンター』と『ヴァンパイアセイヴァー』が、それぞれHDリメイクされてカップリング収録される。

 オンライン対戦が可能なのはもちろん、8人まで観戦可能なロビー機能や、YouTubeへのリプレイ送信機能など、追加要素も充実しているとのこと。同作は海外で2013年初頭に配信が開始される予定。日本国内での配信については不明となっている。

(参考サイト:Capcom Unity

■『ボーダーランズ2』のDLC第1弾は、砂漠の海を暴れ回る女海賊のストーリー!
第5のプレイヤークラス“メクロマンサー”も前倒しで配信開始

 日本でも10月25日に、PS3/Xbox 360で発売予定のRPGシューター『ボーダーランズ2』。先行して発売されている海外では、すでに高い人気と評価を獲得しているが、このほど同作のキャンペーンDLC第1弾の内容が明らかになった。タイトルは“キャプテン・スカーレットと海賊の略奪品”というもので、その名の通り、惑星パンドラの広大な砂漠を縄張りにする女海賊キャプテン・スカーレットと、彼女が率いる海賊団を巡るストーリーが展開するとのこと。

 海外では10月16日より有料配信が開始される他、このDLCを含む4つのキャンペーンDLCをまとめて購入できるシーズンパスも発売される。日本でもDLCの配信は予定されているが、配信時期などの詳細は未定だ。また海外では、以前から告知されていた第5のキャラクタークラス“メクロマンサー”の配信が1カ月ほど前倒しされて、すでに配信が開始されている。こちらは日本でも、ゲーム本編の発売と同時に配信される予定だ。

(参考サイト:ギアボックスソフトウェア公式サイト

■ジョージ・ワシントンがアメリカ国王に君臨!? 『アサシンクリードIII』DLCの
配信スケジュールと、その内容の一部が判明

 イギリスとの独立戦争が行われている時代のアメリカを舞台に、新主人公コナーが活躍する人気ACTシリーズの最新作『アサシンクリードIII』。日本でも11月15日にPS3とXbox 360で発売される同作だが、海外では本編の発売後にオンライン配信されるDLCのスケジュールと、それらをまとめて安価に購入できるシーズンパスの発売予定が明らかになった。

 『アサシンクリードIII』では、本編の発売後6カ月間にDLC5本が配信予定となっており、そのうち3本はシングルプレイ・キャンペーンに新たなストーリーを追加するものになるという。中でも、“ワシントン国王の圧政”と題されたDLCでは、アメリカ合衆国の初代大統領となるはずのジョージ・ワシントンが、“エデンの果実”の誘惑によってアメリカ国王として君臨する野心を抱くという、仮想の歴史が描かれるとのこと。これを含む5本のDLCをまとめて購入できるシーズンパスは、日本での発売は未定。発売を期待したいところだ。

(参考サイト:『アサシンクリードIII』イギリス公式サイト

■『Halo 4』にシリーズ初の二足歩行メカ“マンティス”が登場!
デビッド・フィンチャー監督が実写トレーラーをプロデュース

 伝説の英雄マスター・チーフが謎の惑星レクイエムで新たな戦いを開始する、Xbox 360専用ソフト『Halo 4』。このほど公開された最新トレーラー映像の中に、シリーズ初となる二足歩行メカ“マンティス”が登場している。頭の位置にあるコックピットにスパルタンが乗り込んで操縦できるこのメカは、両手に巨大な銃が装備されており、足で他のビークルを踏みつけて破壊することも可能なようだ。

 また、同作の発売を記念するロンチ・トレーラーを、『セブン』『ファイト・クラブ』で知られるハリウッドの人気映画監督、デビッド・フィンチャー氏がプロデュースすると発表された。同監督の最新作『ドラゴン・タトゥーの女』のオープニングタイトルを演出したティム・ミラー氏が監督を務めるこのトレーラーは、チーフが実写映像で活躍するアクション満載の内容になるという。10月18日に予定されている公開が、今から楽しみだ!

(参考サイト:Halo Waypoint
(参考サイト:Joystiq

■特殊部隊の戦いは銃撃戦だけじゃない!? 『メダル オブ オナー ウォーファイター』
でド派手なカーチェイスを繰り広げる最新トレーラーが到着

 日本での発売日が11月1日から11月15日へと、少しだけ延期されてしまったPS3/Xbox 360/PC用ソフト『メダル オブ オナー ウォーファイター』。世界各国の特殊部隊が国際的なテロ組織と対決するFPSの同作だが、このほど公開された最新トレーラー映像で、これまでの同作のイメージを覆すようなシングルプレイの模様が明らかになった。

 主人公のプリーチャーが逃走するテロリストを追跡するため、パキスタンの大都市カラチの市街地を乗用車で激走する、ド派手なカーチェイスが繰り広げられる。プレイヤーが実際に乗用車を運転して、屋台が建ち並ぶマーケットのど真ん中を突っ切って走行していくこのパートの制作には、EAを代表するRCG『ニード フォー スピード』シリーズを手がけたスタッフも携わっているという。

(参考サイト:『メダル オブ オナー ウォーファイター』アメリカ公式サイト

■暗殺ミッションを自分で作成してチャレンジ! 『ヒットマン アブソリューション』
の“コントラクトモード”を解説する18分強のプレイ映像が公開

 スキンヘッドの暗殺者“エージェント47”が、殺しのテクニックを駆使して暗殺ミッションを遂行するPS3/Xbox 360/PC用ACT『ヒットマン アブソリューション』。同作には通常のストーリーモードとは別に、プレイヤーが自由に暗殺ミッションを設定して、その内容をオンライン上で他のプレイヤーと共有できるという“コントラクトモード”が用意されている。

 そのコントラクトモードの実際のプレイの様子を、開発者の解説付きで18分以上にわたって収録したトレーラー映像が公開された。ステージ上に存在する多数のNPCの中から、最大3名をターゲットに選択して暗殺ミッションを作成し、その作成したミッションを実際にプレイするという形で、コントラクトモードの全容がよくわかる内容になっている。さらに映像のラストでは、なんとも大胆不敵な暗殺方法が披露されている。日本での発売が2013年1月24日に決定した同作だが、この映像を見れば、一刻も早くプレイしたくなること間違いなし!

(参考サイト:youtube『ヒットマン アブソリューション』コントラクトモード プレイ映像(※リンク先はYouTube)

■『ノーティ・ベア パニック・イン・パラダイス』がなんと日本でも配信スタート!
ぬいぐるみグマが映画で見覚えのあるコスプレ姿を披露!?

 仲間はずれにされたぬいぐるみグマが、自ら南国のリゾート地に乗り込んで、いじめっ子グマたちを復讐の血祭りに上げるバイオレンス(?)ACT『ノーティ・ベア パニック・イン・パラダイス』。海外ではPS3/Xbox 360用のダウンロード配信ソフトとしてリリースされているが、なんと日本でもXbox LIVEアーケードでの配信が開始された。日本のPSNでの配信予定は不明。

 ちなみに同作の公式Facebookページによると、発売後3カ月でDLC12本のリリースが予定されているが、そのDLCを紹介するトレーラー映像が公開されている。この映像を見る限り、DLCの内容は主人公クマの着せ替え用コスチュームとなるようだが、そのコスチュームはコウモリ風のアメコミヒーロー、人皮マスクのチェーンソー男、幽霊マスクの連続殺人鬼など、いずれも映画で見覚えのあるコスチュームばかり! ぬいぐるみグマのキュートなコスプレ姿は、怖いというよりむしろ癒し系といった感じだが……。

(参考サイト:『ノーティ・ベア パニック・イン・パラダイス』公式Facebookページ
(参考サイト:『ノーティ・ベア パニック・イン・パラダイス』DLCトレーラー(※リンク先はYouTube)

■視聴者自身の選択で、エイリアンとの戦闘を完全再現!
『XCOM エネミー・アンノウン』のインタラクティブ・トレーラーが登場

 地球を侵略しにやってきたエイリアンを迎撃する防衛組織の活躍を描いた往年のSLGを、『シヴィライゼーション』シリーズで知られるデベロッパー、フィラクシス・ゲームズがリメイクした『XCOM エネミー・アンノウン』。海外ではPS3/Xbox 360/PC用ソフトとして発売が開始されており、日本でもPC版のダウンロード販売がスタートしている。この作品の戦闘の流れを詳しく紹介した、最新トレーラー映像が公開中だ。

 映像では、それぞれ特徴の異なる4人の隊員たちを操作して、地上に降り立ったエイリアンを撃退し、無力化した捕虜のエイリアンを科学技術研究のために基地へ連行するまでが描かれている。この作品は日本のゲーマーにもなじみ深いターン制のシミュレーションということで、その独特な移動スタイルや、多彩な武器を使った攻撃の様子が、映像を通して非常によく理解できる。またこのトレーラーは、途中で視聴者が自分の戦略を選択できるようになっており、選択肢の組み合わせによってはエイリアンの反撃で部隊が全滅してしまうことも……。実際のゲームプレイを疑似体験できるユニークなトレーラーなので、SLGファンはお見逃しなく!

(参考サイト:youtube『XCOM エネミー・アンノウン』インタラクティブ・ゲームプレイ・トレーラー(※リンク先はYouTube)

■“野蛮”な人間どもに、オークとゴブリンが怒りの反撃!
ユニークな世界観のアクションRPG『オブ・オークス・アンド・メン』が海外で発売開始

 一般的なファンタジー作品では悪役に回ることの多いオークとゴブリンが正義のヒーローとなる、ユニークな世界観のアクションRPGが海外で発売された。名作小説『二十日鼠と人間』をもじって『オークと人間』と名付けられたこのPS3/Xbox 360/PC用ソフトでは、邪悪な人間の帝国がオークやゴブリンといった“グリーンスキン”と呼ばれる種族を虐殺し、絶滅寸前にまで追い込んでいる世界が舞台となっている。

 巨大な身体のオークの戦士アーカイルは仲間の種族を救うため、小柄なゴブリンのスティックスとコンビを組んで、帝国を率いる皇帝の暗殺に赴くが……。ストーリーだけだとユーモラスな雰囲気にも思えるが、公開されたトレーラー映像を見ると凄惨な場面も多く、むしろ重厚でシリアスなドラマが展開されるようだ。巨体のオークと小柄なゴブリンという2人の主人公を使い分けて冒険を繰り広げるなど、ゲーム内容の面でも興味深いだけに、日本でもぜひとも発売してほしい作品だ!

(参考サイト:『オブ・オークス・アンド・メン』公式サイト

■半魚人キャラのカルトなアクションパズル『エイブ・ア・ゴーゴー』をHDリメイク!
生みの親が自ら、講演でゲームプレイの様子を披露

 “キモかわいいキャラ”で知られるACTの話題をもう1つ。1997年に日本でも初代PS用ソフトとして発売された『エイブ・ア・ゴーゴー』は、半魚人のような外見の主人公エイブが、数々のトラップをくぐり抜けながら敵に捕らわれた仲間たちを救出していくアクションパズルゲームだ。

 日本では洋ゲー黎明期だったこともあって、主人公エイブの奇妙な外見と女性アイドルを起用したCMのギャップが一部で話題を呼んだだけだったが、海外ではそのゲーム性が評価され、シリーズ化されて今なお高い人気を獲得している。現在、シリーズの生みの親であるローン・ランニング氏自ら、同作のHDリメイクを手がけており、先ごろ海外の講演でゲームプレイの様子を初披露した。オリジナル版の2Dグラフィックが3DCGで見事に表現されており、エイブの超能力や不思議な鳴き声(?)もそのままだ。同作は2013年秋に、PS3/PS Vita/Xbox 360/PC用ソフトとして発売予定。エイブの活躍をもう一度日本で見ることができるのか、気になるが……?

(参考サイト:Eurogamer.net
(※ゲームのプレイ画面は、動画の41分過ぎより登場)

■メガドライブのファンキーなラップ宇宙人がまさかの復活! 『トージャム&アール』
とその続編が、PSN/Xbox LIVEアーケードで11月より配信決定

 『ソニックアドベンチャー2』『NiGHTS』『ジェットセットラジオ』など、このところセガのソフトが相次いでオンライン配信で復活しているが、また新たなタイトルがラインナップに加わった。

 ラップ・ミュージックが大好きな2人の宇宙人が地球で冒険を繰り広げる、1992年にメガドライブで発売されたACT『トージャム&アール』と、横スクロールACTとなって登場した日本未発売の続編『トージャム&アール in パニック・オン・ファンクタウン』の2作品が、海外で11月にPSN/Xbox LIVEアーケードで配信されることが決定。PSNでは11月6日から、2作品が各4.99ドル(約400円)で配信される。一方、Xbox LIVEアーケードでは11月7日から、2作品をセットにして800MSPで配信される。日本での配信は現在未定。

(参考サイト:Sega Blog

■『ギアーズ オブ ウォー』の生みの親、クリフ・Bがエピック・ゲームズを退社
“次のステージ”へ進むため、いったん休息へ

 『ギアーズ オブ ウォー』シリーズの生みの親であり、開発元のエピック・ゲームズを代表するクリエイターとして、ゲームファンに対してTwitterなどで率直に発言することでも知られる“クリフ・B”ことクリフ・ブレジンスキー氏が、このほどエピック・ゲームズを退社したことが公表された。

 退社の理由は、これまで20年間にわたって働き詰めだったのでいったん休息を取って、“キャリアの次のステージを目指すため”だという。今回の退社に際しては、エピック・ゲームズCEOのティム・スイーニー氏がこれまでの彼の功績に対する感謝の声明を発表するなど、円満な退社であることを強調するものとなっている。2013年3月に発売予定の『ギアーズ オブ ウォー ジャッジメント』をはじめとする、エピック・ゲームズの今後の新作はもちろんだが、近い将来にクリフ・Bが手がけることになるはずの新たなゲーム作品も、これから楽しみに待ちたい。

(参考サイト:エピック・ゲームズ公式サイト

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