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2012年11月14日(水)

ネタバレ注意! 中世から現代まで続く“アサシン教団”と“テンプル騎士団”の戦い──そして舞台は『アサシン クリードIII』へ

文:イトヤン

■現代のアサシン“デズモンド・マイルズ”の覚醒

 ここで時代を一気に進めて、21世紀の現代について見てみましょう。アサシン教団とテンプル騎士団の戦いは、21世紀になっても形を変えて続いています。現代のアサシンたちは、暗殺という暴力ではなく、社会的、政治的活動によって世の中を変革しようとしていました。一方のテンプル騎士団は、多国籍企業“アブスターゴ社”を隠れ蓑に、政治や経済のありとあらゆる分野に影響を及ぼす組織となっています。

 アブスターゴ社のウォーレン・ヴィディック博士は、“アニムス”と呼ばれる装置を開発しました。この装置は、被験者のDNA内に暗号化された祖先の記憶を引き出して、それを被験者が3次元の仮想現実として、自由に探索できるというものです。テンプル騎士団はこの装置を使って、被験者の先祖が過去にどう行動したのかを分析して、そこから“エデンの果実”が存在する位置をつきとめようとしていたのです。

『アサシン クリード』
▲写真は『アサシン クリード』より。ウォーレン・ヴィディック博士とアブスターゴ社は、アニムスを利用して“エデンの果実”の捜索やテンプル騎士団の戦闘員として働く兵士たちの育成を行っています。

 アサシンたちのコミューンで生まれ育った“デズモンド・マイルズ”は、訓練ばかりの退屈な日々に嫌気がさしてコミューンを逃げ出し、ニューヨークでバーテンダーとして働いていました。アブスターゴ社に拉致されたデズモンドは、“被験体17号”としてアニムスに入ることを強制されます。こうして彼は、自分の先祖であるアルタイルの人生を追体験することになったのです。

『アサシン クリード』
▲写真は『アサシン クリード』より。デズモンド・マイルズは、自分の祖先であるアルタイルやエツィオの人生をアニムスで追体験することによって、彼らの持つアサシンの能力を身につけていきます。

 ところがデズモンドは、ヴィディック博士の助手である女性、ルーシー・スティルマンの手引きによって、アブスターゴ社から脱出することに成功します。ルーシーはアサシン教団のスパイだったのです。

『アサシン クリード』
▲写真は『アサシン クリード』より。アブスターゴ社に潜入していたアサシン教団のスパイ、ルーシーはデズモンドを救出して彼とチームを組むことになります。しかし、彼女の正体は……!?

 デズモンドとルーシーは、アサシン教団の歴史学者ショーン・ヘイスティングスと、技術者のレベッカ・クレインの2人と合流します。ルーシーはデズモンドに、一人前のアサシンとなるための訓練を施すと告げました。アニムスには先祖の記憶を追体験するだけでなく、その先祖の経験や能力を短期間で共有できるようになる効果があったのです。

 こうしてデズモンドは、彼のもう1人の祖先、エツィオ・アウディトーレの記憶を辿ることで、マスターアサシンであるエツィオと同等の能力を身につけることができました。

 そして、エツィオがシスティーナ礼拝堂の地下にある宝物庫に入った際の記憶をアニムスで追体験している時に、驚くべきことが起きました。“ミネルヴァ”と名乗る謎の女性は、エツィオの記憶を通して、現代のデズモンドに直接話しかけてきたのです!

→惑星規模の災厄を避けるためのカギはデズモンドのDNAの中に……(5ページ目)

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