2012年11月15日(木)
※インタビュー中は敬称略
水野:僕は大学生のころにTRPGに出会ったんですが、初期のTRPGの設定には“世界”というものが存在しませんでした。それに自分なりの世界を作って物語を書き、投稿しているうちに雑誌に載り、小説になり、ゲームになりとトントン拍子に進んでいった感じです。25周年を迎えても新しいものが作られるわけですから、まさにライフワークですね。
崎元:僕にとっての『ロードス島戦記』というのは、剣と魔法といったワクワクするファンタジー世界の要素を詰め込みながらも、リアルな目線で物語を掴めた作品でした。PVのメインテーマはファンタジーらしい壮大な雰囲気を残しつつも、最終的にはポップス寄りな感じにしています。
追崎:作品が発表された当時はまだ中学生で、そのころからパーンやディードリットの絵を描いていました。『ロードス島戦記』は以前にもアニメ化されましたが、当時とは表現の技法もいろいろ変わっているので、“今だからこそ作れる『ロードス島戦記』”を目指しました。
小森:僕も追崎さんと同い年なんですが、まさに青春の代名詞になる作品でしたので思い入れは非常に強いです。キャラクターをリデザインするというのはプレッシャーを感じる作業でしたが、やりがいのあるお仕事でした。
水野:僕はスーパーバイザーとしてゲームに参加していますので、出来る限りユーザーの皆さんの期待に応えたいと思います。もしも気づいたことやご要望があれば、ぜひツイッターで語っていただきたいです。妥当だと判断した内容はゲーム内に反映するつもりです。
崎元:『ロードス島戦記』には特別なイメージを持っているので、生活感を感じられる音楽を作りたいです。あとは僕が原作を読んだ時に感じていた、リアルな目線を大事にするゲームにしてほしいと思います。
追崎:原作ファンとしては小説に登場するキャラクターに対する思い入れが強いので、パーンやディードリットなどを自分で動かせたら楽しいと思います。
小森:学生時代にワクワクさせられたあの世界をもう一度見られると思うと、胸が震える思いです。僕も1人のユーザーとして、ゲームをプレイして追体験したいと思います。
崎元:当時、自分が一番反応していたのはドワーフのギムでしたね。すごく渋くて、こんな人が近くにいたら大変だろうなぁ、と思っていました(笑)。自分はファンタジー系のゲームでは魔法使いが好きなので、ディードリットがお気に入りでした。
追崎:僕もディードリットが大好きです。見た目の美しさはもちろんですが、若いのに博識というところもツボでした。敵側でいうと灰色の魔女カーラも好きで、なかなか優劣はつけられないですね。
小森:自分も渋いおっさんキャラが好きなので、ギムが大好きです。アニメの作画を進めている時も、ギムが出てくるたびに“いかに渋く書くか”を追及していました(笑)。
水野:僕はギムが好きというより、ファンタジー世界の種族ではドワーフが好きですね。ドワーフという種族の、実直でありながらも案外欲望に弱いところに惹かれます。これは原作の『指輪物語』をリスペクトしているので、それに引っ張られている部分があります。ちなみに女性キャラでは大ニース、レイリア、小ニースでしょうか。長い黒髪ストレートの女性が好みなので(笑)。
▲崎元さんと小森さんのギム推しを受けて、自らもドワーフ好きを公言した水野氏。 |
(C)水野良・グループSNE/角川書店
(C) GameOn Co., Ltd. All Rights Reserved.
データ