2012年12月14日(金)
角川ゲームスから2013年2月28日に発売される予定のPSP用ソフト『境界線上のホライゾン PORTABLE』。その中でホライゾン・アリアダストを演じる茅原実里さんのインタビューをお届けしていく。
▲茅原実里さん。 |
本作は、今年の10月で第2期が放送を終えたTVアニメ『境界線上のホライゾン』(原作:川上稔さん、イラスト:さとやすさん)をゲーム化したもの。“極東(きょくとう)”と呼ばれている中世日本をベースにした世界が舞台となっており、川上さんならではの緻密(ちみつ)な設定に裏打ちされた壮大な世界観が特徴だ。ゲームジャンルは“学園戦国RPG”で、開発はTENKY(テンキー)が担当。川上さんは企画原案&監修として制作に携わっている。
茅原さんには、本作やTVアニメの収録などについてお話を伺ってみたので、興味がある人はご一読いただきたい。
――TVアニメを2期まで終えて感想をお聞かせください。
茅原さん:気が付いたら、アっという間に終了してしまっていたという印象です。『境界線上のホライゾン』という作品に、ホライゾン役で出演させていただける。しかも主題歌も、というお話を初めて聞いたのが懐かしく感じます。
――ホライゾンは、かなり特異なキャラクターでしたが、演じてみての感想は?
茅原さん:感情がすべてない女の子ということで、すごく難しかったです。以前は人間で、ロボットなわけではないので、感情がないというよりはどこかに置き忘れているような……そうイメージして演じました。人間らしさがゼロにならないように心がけてお芝居をしていました。ただ、周りにはテンションの高いキャラクターが多かったので、それに引っ張られないようにずっとホライゾンを貫くのが苦しかったです。みんな楽しそうだな~と思いながら(笑)。しかも、トーリへのツッコミ役だったりするのに、思い切りツッコめないという(笑)。そういう難しさはありましたね。
――ホライゾンとの共通点や共感できたところはありますか?
茅原さん:感情のないホライゾンの想いが、歌で伝わってくるなといつも思っていました。私も普段から歌を口ずさむ人間なので、歌を歌うという共通点があるなと思います(笑)。
――『境界線上のホライゾン』という作品の魅力はどんなところでしょう
茅原さん:壮大な世界観と登場人物の多さですね! あれだけたくさんの登場人物がいるのに、憎いキャラクターがいないというか……。どの国のどのキャラクターも自分の信念を持って生きていて、感情移入出来るのは不思議な魅力があると思いました。
――原作は読まれましたか?
茅原さん:原作を最初見た時は、本当に「ライトノベルですか!?」って(笑)。辞書のような厚さと重みがあって。読んでみたら、訳が分からない(笑)。最初、ちょっと進んではまた戻って、ちょっと進んではまた戻ってのくり返しでした。《Ⅰの上》が一番つらかったですね(笑)。用語や世界観、キャラクターなど全部理解するのがとても大変でした。最後は自分で表を作って、まとめたりもしていました(笑)。
――TVアニメもかなり濃縮された内容になっていましたよね。
茅原さん:すごい勢いでしたね。1話でこんなに進んだ、というか(笑)。
――そんな作品を作ったアニメ制作スタッフについて、何かひとことお願いします。
茅原さん:本当に最後の最後まで、1ミリも妥協せずに全力で愛情を注いで作りきっているなと感動しましたね。すごいです!
――お気に入りのキャラクターはいますか?
茅原さん:キャラクターが多いので、すごく難しいのですが……点蔵さんが好きです。
――点蔵推しの理由は?
茅原さん:男性としてステキですよね。表情が見えないというのも気になるポイントでもありますけれど。とにかく、優しいし、護ってくれるし、だからといってガツガツしてないし、恥ずかしがり屋さんだったり。理想的な男性だなって思います(笑)。2期で、だいぶ株が上がりましたね。原作でも、点蔵とメアリのストーリーが一番好きだったんです。小野さんと堀江さんの声も、ぴったりハマっていらっしゃったので、アフレコも楽しみでした。
――『境界線上のホライゾン』が、ゲーム化されるとお聞きになった時感想は?
茅原さん:放送が終わってしまって、応援してくださった皆さんと「ちょっと距離ができちゃうかなぁ」と思っていたタイミングでお話をいただいたので、すごくうれしかったです。
――ゲーム用の音声を収録されて、気になった部分などはありますか?
茅原さん:ゲームの音声を収録してて、第1期のころのアフレコをすごく思い出しました。ゲームではアニメの展開をたどっていくことになるので、「こんなセリフあったなぁ」と懐かしみながら、やらせていただきました。でも、一番気になるのは『オパーイパラダイス』ですけれど(笑)。どうなるんだろう、どんなゲームなんだろう?(笑)
――アニメでは聞けなかったホライゾンのセリフなどもあるんですか?
茅原さん:そうですね。ここでしか聞けないセリフはたくさんあると思います。戦闘シーンなどは、「攻撃……ホライゾンはどうやってしたらいいんだろう?」みたいに悩みつつ収録していきました。
――ゲームのほうでキャラクターの衣装が変わるシステムがあるんですが。
茅原さん:初めて見ましたけれど、めちゃくちゃカワイイですね。うわ、水着がやばいんですけど。ダメだよ~! 恥ずかしくなっちゃう(笑)。かわいい♪
――気に入ったスタイルなどはありますか?
茅原さん:コレ(と黒魔術師を指す)、かわいいですね! 今年のハロウィンは、魔女っ娘の衣装を着たので、ちょうどリアルタイムでした。
――ゲーム版『ホライゾン』に期待しているファンにメッセージをお願いします。
茅原さん:川上さんが、企画原案・監修をしてくださってるということは、もう楽しいことは間違いなし! アニメの放送は終わってしまいましたけれど、引き続き新鮮な気持ちで楽しんでもらえる作品になるのではないかと思います。『オパーイパラダイス!』は私も楽しみにしています(笑)。
(C)川上稔/アスキー・メディアワークス/境界線上のホライゾン製作委員会
(C)2013 TENKY/ASCII MEDIA WORKS Inc.
※画面は開発中のもので、変更になる場合があります。
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