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2012年12月17日(月)

【電撃PlayStation】やればやるほどせつない物語──『WHITE ALBUM2』2大ヒロインの声優インタビュー

文:電撃PlayStation

 主人公・北原春希の恋を、付属校時代の第1部“introductory chapter”と大学時代の第2部“closing chapter”の二部構成で描く『WHITE ALBUM2 幸せの向こう側(以下WA2)』。その発売がいよいよ、今週12月20日と間近に迫ってきた。

WHITE ALBUM2 幸せの向こう側

 はい、こんばんは、電撃PlayStation編集部のねぎとろんです。下川直哉社長、シナリオ担当の丸戸史明氏&原画担当のなかむらたけし氏に引き続いて第3回では、5人のヒロインのうち“introductory chapter”から登場する2人をの声を演じる、米澤円さんと生天目仁美さんにインタビュー!

 大ボリュームの物語を演じ切ったおふたりが語る、オーディションから収録の思い出、そして登場人物や共演者への思いとは? アクアプラスのスタッフに負けない、声優陣の熱意をぜひ感じとってください。

WHITE ALBUM2 幸せの向こう側
▲インタビューにこたえていただいた、米澤円さん(右)と生天目仁美さん(左)。

■オーディションから見えてきたキャラクター

──おふたりはオーディションで役が決まったとのことですが、何かエピソードがあれば教えてください。

米澤円さん(以下、敬称略):私は雪菜役でオーディションを受けたのですが、雪菜は歌ありのオーディションだったんです。最初に演出家の方に「自分の声で勝負しろ」と言われて、"萌え"っぽいキャラクターではなく、リアルにいそうな女の子を感じながら演じました。じつはかずさも演じてみたのですが、こちらは途中で「もういいよ」って言われて、これはかずさじゃないなと思いました(笑)。

生天目仁美さん(以下、敬称略):私の場合、オーディションは途中から参加したんですよ。最初はオーディションに参加する予定はなくて、別のお仕事の現場でスタッフの方から「『WA2』のオーディションに出てみない?」と言われたのがきっかけですね。

 そこでかずさのオーディションを受けたのですが、オーディションを受ける前は、かずさの性格や気持ちをそこまで理解できていない状態でした。でもオーディション原稿を読んでみると、普通の会話のはずなのにかずさの深さが見え隠れするものだったんです。シナリオを最後まで読んでいれば、どうしてかずさがそんなことを話すのかがわかったと思うんですけど、そこまではまだ見えてこなかった。でも、それが逆に自分の好きなように解釈して演じられるという部分でもあって、とても楽しかったんです。

 ただ、かずさだけでなく「雪菜もやってみないか」といきなり言われて、しかも歌ありということで、急いで曲を聞いて歌ったりしたのも思い出深いです。でも私が雪菜を演じると、なぜか由真(※1)になっちゃうんですよね(笑)。

 また、今回のオーディションは、テープオーディションではなく、スタッフの前で演じるスタジオオーディションだったのもよかったかな。テープオーディションだと、自分が想像しているキャラクターとスタッフの方が想像しているキャラクターが違えば、もうそれっきりじゃないですか。でもスタジオならば、相手から言われたことを考えながら演じていけるんです。そういうやりとりが私は大好きで、その点でも『WA2』のオーディションはとても楽しかったです。

 それと、私自身声優として活動も長くて、そうすると演じる役って固まりがちなのですが、『WA2』では自然なお芝居を求めてくれていて、このキャラクターと一緒に長く過ごしていきたいなという気持ちも、オーディションの段階から強く持っていました。

※1:『ToHeart2』で生天目さんが演じられた、十波由真のこと。ことあるごとに主人公・貴明に勝負を挑むも毎回負けてしまい、捨てゼリフとともに去っていく、いっぷう変わったヒロイン。

WHITE ALBUM2 幸せの向こう側
▲米澤円さん演じるヒロイン、小木曽雪菜。2年連続でミス峰城大付属に選ばれている学園のアイドル的存在で、おだやかで控えめな性格の優等生。

──オーディションはイラストを見て挑まれたと思いますが、雪菜とかずさの第一印象はいかがでした?

米澤:雪菜はとても純粋でまっすぐに育った女の子そうだなと思いました。でも、じつは強い女の子だったなんて、イラストからはわからなかったですね。

生天目:イラストで2人並べて見ると"正義の味方と悪者"みたいな感じがしましたね。かずさは見た目がかっこいいし、彼女の不器用さというのがすごく出ているんですよ。でも雪菜と並べられると、すごく悪役っぽさを感じてしまって(笑)。ダブルヒロインの作品だと説明は受けてはいましたが「かずさはとてもふびんな女の子なのでは?」と思いました。

──実際に演じてみて共感できる部分はありますか?

米澤:雪菜と共感できるところは、家庭第一なところです。とても家族想いだし、お父さんは厳格だけど雪菜のことを大切に想ってくれていて、お母さんも雪菜を優しく包んでくれますし、弟もちょっと小うるさいですけど、お姉ちゃんのことを大切に想ってくれていて。私も家族が大好きで、記念日などは一緒にお祝いしたりもするので、そこが共感できるところですね。

──米澤さんは歌がとても好きで、"ヒトカラ"にもよく行かれると耳にしたのですが。

米澤:はい、歌うのが大好きで、雪菜のオーディションで歌があると聞いて、がんばって練習しました。ヒトカラだと3時間とかは平気で歌ったりします。

生天目:私はかずさと同様に不器用なんですよ(笑)。

米澤:ええっ、そうなんですか?(笑)

生天目:また、素直になれない部分などの考え方が似ているかなと思います。かずさを演じつつ「そんなことばっかり言っていたらダメだよ」と、親心のような気持ちも抱きつつかずさを見ていました。

WHITE ALBUM2 幸せの向こう側
▲生天目仁美さん演じるヒロイン、冬馬かずさ。窓際の席で常に居眠りしている、遅刻・サボリの常習犯で、大人に不信感を抱いている不良娘。

(C)2012 AQUAPLUS

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