名作世代交代RPG『俺の屍を越えてゆけ』は年末年始のプレイに最適！ 不思議な魅力が詰まった『俺屍』をたっぷり語る【ゲームやろうぜ！】

文：長雨

　電撃オンラインでは、年末年始特別企画として“ゲームやろうぜ！キャンペーン”という読者参加企画を実施中。その特設ページでは、毎週、年末年始にプレイしたい作品か、他の人にオススメしたい個人的名作のコラムをお届けしている。

　今回の“編集＆ライターコラム”では、「人生で一番長く遊んでいるRPGは『俺の屍を越えてゆけ（以下、俺屍）』」と語るライター・長雨が、『俺屍』の魅力についてたっぷり紹介します。

　こんにちは、『電撃 Girl’sStyle』などで記事を書いているライターの長雨と申します。年末年始に私がオススメしたいタイトルは、1999年にプレイステーション用ソフトとして発売され、2011年にPSPでリメイクされた世代交代RPG『俺屍』です。初めてPS版を買って以来、ずっと遊び続けてしまっている不思議な魅力と中毒性を持っている作品。たぶん、私が人生で一番長い時間遊んでいるタイトルがこれです！　ここでは、『俺屍』の魅力をたっぷり語らせていただきます。

　本作の主人公は物語の序章で鬼の朱点童子に父親を殺され、さらに“短命の呪い”と子孫を残せない“種絶の呪い”をかけられてしまいます。物語がスタートする前からなんとも絶望的な状態ですが、どんな時でも救いの手を差し伸べてくれる存在はいるもの！　そんな主人公を助けてくれたのが、朱点童子の悪行に困っていた天界の神々です。主人公は神様との間に子孫を残し、世代交代を繰り返すことで一族の能力を鍛え、朱点童子討伐を目指すことになるのです!!

▲父は殺され、母親は行方不明。さらに呪いをかけられるという過酷すぎる宿命を背負った主人公たち一族。彼らに幸せな未来をプレゼントできるのは、プレイヤーだけ。		▲理由は言えませんが、1周目はぜひ実名か思い入れのある名前でプレイしていただきたい作品です。クリアした時の感動がかなり違いますよ!!

■一族を率いて、京の迷宮にはびこる鬼たちを退治しよう

　本作の基本的なシステムは2つ。まずは神様と交神をして、子孫を残すこと。そして誕生した一族でパーティを組み、物語の舞台“京”にあるさまざまな迷宮を探索し、敵である鬼を倒して能力を鍛えていくことです。

　一族のキャラがつける職業は、剣士、弓使い、薙刀士、壊し屋、大筒士、槍使い、拳法家、踊り屋の8種類。最初に選べるのは剣士、弓使い、薙刀士だけですが、迷宮で各職業の指南書を入手することで選べる種類が増えていきます。各職業には奥義と呼ばれる強力な技があり、それは親から子どもへと受け継いでいくことが可能です。職業は子どもが誕生した時に設定できるので、親と同じ職業につかせて奥義を代々守っていったり、顔や能力に合わせて決めたりと、自由に選びましょう。でも、あとあと転職することはできないので選択は慎重に!!

▲職業ごとに、攻撃力や術の威力などのパラメータに差が出ます。個人的に好きなのは、踊り屋。防御力は低いですが、術の威力が高く、回避率がいいのも魅力です。しかも、女性の装備がかわいい!!　ただし、男性の装備は……。		▲奥義は使える技ばかりなので、可能な限り受け継いでいきたいところ。もし1回途切れてしまっても、のちのちその職業になったキャラが復活させることもあるのでご安心を。

　スタート直後は一族全体の能力も低く、序盤に出てくる敵にも苦戦してしまいます。しかし交神を続けていくことで能力がどんどん底上げされ、体力が伸びたり、強い技を覚えたり、目に見えて強くなっていくのがわかるのですごく育てがいがあります！　それに何より、ずっと一族を見守っているとキャラクターに愛着がわいて、彼らの成長が純粋にうれしくなってくるんですよね。「この子は攻撃力が高いな」とか「体力は低いけど、かわいいから許す」とか、そんな親バカ気分が味わえちゃいます。

▲素質や遺伝子データを見て、一喜一憂。子どもの将来に夢を見たり、心配したりするのはゲームでも現実でも変わらないのかも……。

　また、各迷宮の奥にはボスも存在します。ボスはとても強くて、時には敗走せざるをえない時もあるのです。そんな相手を武器や防具を整えたり、交神を重ねて能力を鍛えたりして、倒せた瞬間の達成感はなんとも言えません。

　各ボスもさまざまな事情を抱えているようで、戦闘前や終了後に意味深なセリフを言うことも！　彼らのセリフをよく聞いておくと、本作の物語をより深く知ることができるかもしれませんよ。

▲ボスたちのセリフを聞いていると、どうも天界の神様たちにも事情があることがわかります。助けてくれただけのよい人たちでは、どうもなさそう。

→顔で選ぶか、能力で選ぶか、毎回悩まされる交神の儀。

(C)1999-2011 Sony Computer Entertainment Inc.

データ

関連サイト

• PSP版『俺の屍を越えてゆけ』公式サイト
• 電撃オンライン内“ゲームやろうぜ！キャンペーン”特設ページ