2012年12月26日(水)
今回のアップデートで新たに導入されたエリア“時間の扉”には、8つの一般ダンジョン(※)が存在する。“時間の扉”に関するストーリークエストも加わっており、NPCシランとともに過去に起こった事件を体験して、すべての事件の首謀者に出会うことができる。
※他に古代ダンジョン、異界ダンジョンといった入場制限付きのダンジョンが存在する。
■新規エリアの一般ダンジョン8種類
・火災で覆われた妖精の故郷[大火災]
・疾病と恐怖で覆われたノイアフェラ[伝染病]
・天界を脅かす巨大な組織の拠点[結成!カルテル]
・オズマを転移させた者は誰だ?[黒き聖戦]
・ビルマルク帝国の極秘実験所へ向かって[極秘区域]
・ロキシーとアガンゾの事情が潜んでいる場所[旧悲鳴の洞窟]
・冷竜、彼の誕生の時間を旅する[胎動]
・明かされる過去の事件の首謀者[自覚]
▲ダンジョンへの入口 | ▲NPCシランの前 | ▲伝染病 |
▲黒き聖戦 | ▲胎動 | ▲自覚 |
実際にプレイしてみて感じたのは、ダンジョンのギミックがとにかく多彩ということ。例えば、新ダンジョンの1つ“大火災”では妖精の故郷が炎に包まれており、炎に触れるとダメージを受ける仕組みになっている。炎を回避しながら敵を倒していく必要があり、戦術を考える楽しさも用意されているのだ。
筆者は回復アイテムを大量に使ってやっとクリアという状態だったが、回復なしでクリアするのは少々骨が折れそう。仲間との連携やコンボの精度が一層、重要になるだろう。
▲通常モンスターとはいえ、一瞬の油断が命取り。まさにやり込み派ユーザーに向けたダンジョンという感じで、ゲーマー魂を揺さぶられる! |
というのも、ボスやネームドモンスターはもちろん、通常モンスターの攻撃までもが非常に痛い。出現するのはレベル70以上の敵(プレイヤーの上限レベルは70⇒80になったばかり)なので強いのは当然なのだが、ボスモンスターの攻撃には、一撃で即死寸前になるものもあったほどだ。
何度もプレイして敵のパターンを読み、安全な状態でいかにコンボを決めていくかが高ランククリアのカギを握るだろう。難易度イージーでも歯応えがある戦闘が楽しめるので、いわゆる“ヌルゲー”では満足できない熟練プレイヤーにもうれしいはずだ。
▲ボスモンスターは、突風で移動を制限させながら攻撃してきたり、砂嵐で姿を隠して接近してきたりバリエーションに富んだ戦法を仕掛けてくる。クリアするためにはコンボ精度だけでなく、立ち回りも重要になるのだ。 |
ちなみに、これらのダンジョンはすべて最初からプレイできるわけでなく、クエストをこなしていくことで解放されるという仕組みになっている。クエストでは、NPCシランとともに過去にあったすべての事件を追っていくのだが、さまざまな出来事が1つの事件に集約していくストーリーは一見の価値アリだ。
過去と現代がつながるようなクエストもあり、本作をずっとプレイしてきたユーザーにとってはニヤリとするシーンも多いのではないだろうか。プレイ歴が浅い筆者でも十分に楽しめたので、レベル70以上になったらぜひ新ダンジョンを堪能しながら、ストーリーを楽しんでいただきたい。
▲最初に挑めるダンジョンは“時間の扉”1つのみ。クエストをこなして事件の謎を解明していけば、プレイできるダンジョンも増えていく。どのダンジョンにもボスユニークアイテムが豊富に用意されているので、何度も挑戦して手に入れたいところ。 |
今回のアップデートでは、2年ぶりのレベルキャップ解放や前述した新規エリアの追加の他、キャラクター育成システムや既存ダンジョンの難易度にも手が加えられている。簡単に変更点をまとめてみたので、まずはこれを見てほしい。
■アップデート“時間の扉”での変更点
・レベルキャップを70⇒80に引き上げ。
・難しいという意見が多いレベル帯の必要経験値を調整。
・キャラクター転職レベルを20⇒15に変更。転職までの工程も見直され、より手早く転職可能に。
・クエストショップから購入できる商品の最高レベルが上昇。
・ダンジョン難易度の改変。難易度をイージー、ミディアム、ハード、アルティメットの4段階に変更。
・パーティプレイで得られる経験値が増加。
・異界ダンジョンの改変。抗魔力改変によってユニーク装備などの必要性が下がり、入場制限が緩和。
・古代ダンジョンの改変。難易度が下がり獲得経験値を増加。一部ダンジョンに報酬アイテムを追加。
・既存の特殊ダンジョンの報酬が強化。
・覚醒スキルを改善。職業ごとのスキルの性能差が平均化。
・スキルバランスを変更。どの職業でも遊びやすくなった。
・レアとユニーク、クロニクル、エピックアイテム間の性能差が減少。
・新システム“アラド冒険団”を追加。 ※詳細は後述
●詳細は公式サイトをチェック!
新たに追加された“アラド冒険団”は、レベル40以上のキャラクターが存在するサーバーでさまざまな恩恵を受けられるシステム。キャラクターのレベルに応じて冒険団のレベルが上昇し、力や体力、知能、精神力などのステータスが上昇し、獲得経験値の増加といったボーナスが得られる。これにより2人目以降のキャラクターを育てる手間が格段に省ける。
▲アラド冒険団の下位コンテンツとして、支援兵システムも追加された。これは、あらかじめ支援兵に登録しておけば、ダンジョン内でキャラクターを召喚でき、スキルを1回発動してくれるというもの。登録しておけば、いざという時に役立ってくれるはずだ。 |
▲手間のかかるエピッククエストも、アラド冒険団のボーナスを生かせばかなり楽にクリアできるようになるだろう。 |
今回の変更点で筆者が時に注目したのは、転職可能レベルの変更と、転職の簡略化が行われている点。転職の敷居が大幅に下がり、職業ごとのコンセプトを把握しやすくなったため、初心者が始めやすくなったのではないだろうか。
また、職業によって不便なところのあった覚醒スキルが、すべて使いやすくなったこともうれしい限り。職業ごとの格差が減ったことで、個々でのプレイはもとよりパーティでの戦術も広がった。以前からプレイしていた人は、スキル構成を見直しながら、今ごろうれしい悲鳴を上げていそう。筆者もこれを機に、全職業をプレイしてみようと画策中だ。
さまざまな要素に手が加わり、大きくゲームバランスが改変された『アラド戦記』。「今から始めても他のユーザーについていけなさそう……」と心配していた人も、ぜひこの機会に始めてはいかがだろうか? 基本プレイ料金は無料なので、気になったらまずはダウンロードしてみよう。
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