2013年1月10日(木)
バンダイナムコゲームスから2013年2月21日に発売されるPSP用ソフト『とある魔術と科学の群奏活劇(アンサンブル)』。その特集企画“とある魔術と科学の週刊詳報”の第15回をお届けする。
原作者・鎌池和馬先生の書き下ろしシナリオや、シリーズオールスターの出演などが魅力のAVG『とある魔術と科学の群奏活劇』。魔術サイドの“表と裏”、科学サイドの“表と裏”の計4ルートのシナリオが用意されており、複雑に絡み合う群像劇を楽しめる。またストーリーは、2013年2月23日に公開される映画『劇場版 とある魔術の禁書目録-エンデュミオンの奇蹟-』の前日譚となっており、ゲーム版と劇場版のつながりも見どころの1つだ。
特集第15回は、5弾目となるキャストインタビューを掲載。お相手は、みんなお待ちかねの上条当麻役・阿部敦さん! ゲーム版でも“右手”がうなること間違いなしの上条さんの活躍について、阿部さんにたっぷりお話を伺った。記事のラストには阿部さんに向けた特別企画も用意しているので、最後までお見逃しなく。
▲阿部敦さん(画像左)と阿部さんが演じる上条当麻(画像右) |
――『とある』シリーズのゲーム最新作が発売となりますが、今のお気持ちを教えてください。
『とある』シリーズが再びゲーム化され、上条当麻としてかかわることできて嬉しかったですね。ゲームの1作目(※PSP版『とある魔術の禁書目録』)は対戦格闘形式でしたが、今回はAVGなので原作小説に近い雰囲気で楽しめるかと思います。
――阿部さんが担当する上条当麻の物語について軽くお聞かせください。
上条はインデックスと相変わらずの日常を過ごしていますが、そんな中でステイルと出会い、また学園都市で異変が起きることを知らされます。その後、彼はソーズティと出会ったりしながら事件を解決していきますが、その裏にはまだまだ隠された真実があって……という流れです。遊んでもらえばわかると思いますが、とても『禁書目録』らしい構成になっていますね。
――公開されているイベントCGの中には、上条とステイルが激突しているような場面や、上条が美琴を背後から押さえ込むシーンなどがありましたが?
あれは特にバトルシーンなどではありませんね。どちらの場面についても、お互いにとっていつもと変わらないあいさつだったり日常風景のようなものです(笑)。
――バトルシーンもあるのでしょうか?
けっこうありましたね。やっぱり上条は主人公なので、話の中心にグイグイ食い込んでいきます。初めは物語の内容がおぼろげですが、しだいに全体像が見えてきて、そこでキャラ個人の思惑などが絡んできます。上条はその思いを受け止めたうえで、“上条節”ともいえる定番の説教タイムに入っていきますね(笑)。
――ファンにはおなじみといった展開ですね(笑)。バトル以外にギャグシーンもあったりしますか?
そこも上条さんの魅力の1つですから、きちんと収録されていますよ。インデックスとの日常風景もそうですが、美琴とのニアミスシーンだったり、思わぬ人物から事件のヒントを手に入れたりと、全編通して目が離せない展開ばかりです。
――収録を通じて気になったシーンはどこでしょうか?
オリジナルキャラのソーズティと出会った際に、彼女の服装についてツッコミを入れるところかな。ソーズティ自身はあくまで大マジメなので、そのギャップが見ていておもしろかったです。
――魔術(表)編は原作者・鎌池和馬先生の書き下ろしですが、内容を読んでみた感想はいかがですか?
なんというか、鎌池先生らしいストーリーだなあと感じました。原作小説のように新たなキャラクターが登場して、彼らにはそれぞれの強い思いがあり、何かを成すために何かを犠牲にしようとします。上条はそんな考えと真っ向からぶつかり、間違いを正そうとします。上条が熱く語る部分は芝居をするうえでとても大切な場面なので、僕も特に気合いを入れて演じました。
――魔術(表)編には新キャラのウレアパディーとソーズティが登場しますが、彼女たちに対する印象は?
ウレアパディーは先ほども言ったような、強い願いを持って行動する人物ですね。ただ、目的のために自分を犠牲にする一面が、見ていて痛々しくありました。ソーズティは、マジメなのにどこかズレている様子がかわいらしいです。クラスメイトとかにいそうな感じ(笑)。
――本作には上条が主人公のルート以外に3つのルートがありますが、阿部さんが気になるのはどれですか?
華やかな超能力が飛び交う科学ルートも気になりますが、個人的には“縁の下の力持ち的存在”が好きなので、土御門が活躍する魔術(裏)編ですかね。きっと今回も、土御門は上条に知らせることなくしれっと裏方に回るんだと思います。それで、気づいたら無茶をしてまた身体が血まみれになっていたり(笑)。
――ちなみに科学(表)編では、アリサが登場して劇場版と少しリンクする場面があるようですが、魔術側には劇場版とのつながりはありましたか?
ゲーム版でも劇場版でも、学園都市の宇宙開発や軌道エレベータといった舞台背景がリンクしていますかね。あとは、ストーリーのラストでちょこっと劇場版の展開をにおわせるセリフがあったり……。
――では、劇場版についても少し踏み込んでお聞きします。まず、上条さんの活躍については?
上条さんは主人公なので、もちろん頑張ってきましたよ! 劇場版では、アリサとひょんなことから知り合って、あれよあれよいう間に騒動に巻き込まれていきます。とにかく映像のスケールが超規模なので、ぜひ皆さんも劇場へ足を運んでほしいですね。
――劇場版の収録はかなりハードな進行だったとお聞きしましたが……。
いや~、一時は本当に終わらないと思いましたね。けっこう『とある』シリーズのオールキャストが出演するくらいの勢いでして、新キャラの声優さんも含めたすり合わせに時間がかかりました。朝からスタートして、夕方の時点でまだ全体の4分の1くらいしか収録できていなくて……。でも現場はそのまま突き進む空気だったので、もう延々と続けていきました。
最終的にゴール出来た時はみんなで拍手して、僕は監督とハグして喜びを分かち合いました。ぶっ倒れないように、レッドブルを2本も飲んだのは初めてでしたね(笑)。
――改めてお疲れ様でした! そんな劇場版の見どころを教えてください。
映画のスタッフさんが「せっかくの劇場版だからお祭り的な内容にしよう」と言っていたように、全編通してとにかく豪華で派手です。メインキャラはほとんど登場しますし、爆発シーン1つを例にしても迫力・音響ともにダイナミックですね。アリサが歌う劇中歌や彼女のライブシーンも見どころで、劇場の大スクリーンで鑑賞したら感動すると思います。
ある程度『とある』シリーズについて知っている方なら、そこまで予備知識がなくても問題ないので、ゲームと一緒に大勢の方に楽しんでいただきたいですね。
→決してスタイリッシュではない上条当麻の魅力とは?(2ページ目へ)
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