News

2013年1月16日(水)

新生されたスタイリッシュアクションは爽快感抜群! 華麗な空中戦が展開する『DmC Devil May Cry』のプレイレポート

文:原常樹

前へ 1 2

 さて、肝心のアクションシーンについて。『デビル メイ クライ』シリーズでは敵に連続技を決めるなどして華麗に戦うことで“スタイリッシュランク”が上昇し、それによって成長に使用するためのオーブが手に入りやすくなるという伝統のシステムがありますが、本作でもそれは健在。同じ攻撃を敵に何度も当てるようなやり方ではスタイリッシュランクがほとんど上がらないため、さまざまな技を連係されることが肝要なのですが……最初は完全にてんてこ舞い。単なるレバーとボタンの操作だけでなく、ボタン入力を遅らせるディレイをかけないと出ない技もあるなど、ボタンを押すタイミングが重要なため、慣れるまでには多少時間がかかります。

 しかし、最初の垣根さえ乗り越えてしまえば、あとはスムーズ! シンプルな操作で多彩な技を使い分けられるため、見た目に反してスタイリッシュランクを稼ぐのは難しくありません。スコアが出るようになると、とにかく気持ちよくて、夢中でボタンを押していましたよ。

 キモになっているのはズバリ“空中戦”で、ボタンひとつで敵を簡単に打ち上げることが可能です。その状態からワイヤー状のもので敵を引き寄せる“デーモンプル”や、敵の前に瞬時に移動する“エンジェルリフト”などといった移動技を駆使することで、他の敵にジャマをされない空中で、敵と1対1の状況を作れるわけなんですよね! もちろん、その状態になればあとはサンドバック状態の敵に華麗に連続技を決めるだけ!! とにかくこれでもかというぐらいにさまざまな技を決められるので病みつきになる人も多いことでしょう。

 アクションが苦手な人でもボタンを連打しているだけでも爽快ですし、そこから始まって、1つ1つでもできることを増やしていくことでうまくなった気分を満喫できます。

 幸い、本作には木偶を相手に攻撃の練習ができる“道場モード”が用意されているので、自信のない人はじっくりと練習することもできます。新たに習得した技を試す時以外にも、連続技を研究したいという時にも便利そうですね。

『DmC Devil May Cry』 『DmC Devil May Cry』
▲R2ボタンとL2ボタンを押しっぱなしで発動する“デーモンモード”と“エンジェルモード”。押しわけて、それぞれのモードへの移行をしっかり自分のモノにするのが操作のコツです。

 ダンテはステージ内にある時空神像やミッションスタート画面のショップを利用することで、新しいアクション(攻撃)を身につけることができます。このパワーアップシステムの醍醐味は、カスタマイズの自由度の高さでしょう。ホワイトオーブなどで溜めたアップグレードポイントを使用して、アビリティの取得や武器の強化ができます。また一度取得したアビリティや強化は何度でも振りなおすことができ、ステージに合わせてダンテのスタイルを気軽に変更することができます。

 ゴリ押しをしたいときはパワフルな斧(アービター)の技を覚えまくるもよし、あまりダメージを受けずに周囲の敵を攻撃に巻き込みたいときは鎌(オシリス)による攻撃を重視した編成にするもよし。ほとんど悩まずにフィーリングでダンテを成長させられるので、とにかくストレスフリー。「とりあえず成長させてみよう!」的な感覚でサクサクゲームを進めることができます。

 アクションゲームとしての難易度は全体的に高めのように感じました。足場の悪いステージでは、リアル志向がゆえにどこに進めばいいのかわかりにくいような場所もあります。しかし、失敗してから成功することで、アクションの克服を味わえるのです。

 また、やりこみ要素は豊富。ステージには、ステージクリア時の評価に直結するロストソウルが隠れていたり、シークレットミッションへの扉を探したりという楽しみもあります。シークレットミッションはステージ内に隠れているだけでなく、その内容も“制限時間内に特定の環境下で敵を倒す”ことなど、さまざまなミッションがあるため、かなり厄介。序盤のシークレットミッションは、難易度がそこまで高くないのですが、中盤以降は“敵の攻撃を受けずに敵をせん滅する”、“伸縮するフィールドの中でしかダメージが入らない環境下で敵を倒す”といった凶悪なものも登場します。さらにそれでも物足りないというプレイヤーには、おなじみの超高難易度のゲームモードも用意されているので、ご安心を!

『DmC Devil May Cry』 『DmC Devil May Cry』
▲ダンテを成長させるためにはアップグレードポイントが必要不可欠。でも、そのためには、しっかりプレイすることが必須になります。このジレンマがたまりません(笑)。

 『デビル メイ クライ』という偉大な名前を受け継ぎながらも、アクションシーンを中心に画期的な要素を盛り込んでいる本作。海外発ということもあって、見た目でクセの強い部分も確かにあります。しかし、アクションとしての爽快感はかなり高いので、ぜひとも配信されている体験版をプレイして、その感触を確かめてみてほしいと思います。とくにこれまで『デビル メイ クライ』に触ったことがなかったという人は、そのままシリーズにハマっちゃう可能性もありますよ! ここにそういった“実例”がいますので間違いありません!

(C)CAPCOM CO., LTD. 2013 ALL RIGHTS RESERVED.

データ

▼『DmC Devil May Cry(ディーエムシーデビルメイクライ)』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PC(対応OS:Windows Vista/XP/7/8)
■ジャンル:ACT
■発売日:2013年2月28日
■希望小売価格:5,990円(税込)
※インターネットに接続する環境が必要
 
■『DmC Devil May Cry(ディーエムシーデビルメイクライ)』の購入はこちら
Amazon.co.jp

関連サイト

前へ 1 2