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2013年2月5日(火)

【電撃PlayStation】PlayStation Mobile対応ゲーム『妖精たちのまぜぐるみ工場』に注目!!

文:電撃PlayStation

 こんにちは!! 電撃PlayStation編集部のゆっけです。みなさんはPlayStation Mobileというサービスを利用されたことはありますか? PS Vitaのみならず、スマホやタブレットなどさまざまな端末でPSフォーマットのゲームを楽しむことができる“PlayStation Mobile”。

 数多くの実績を残しているデザイン総合校・東京デザイナー学院が、このPlayStation Mobileを使用したゲームを制作中とのニュースが舞い込んできたので、早速インタビューに向かいました。今回は『妖精たちのまぜぐるみ工場』と題されたカワイらしいPZGを制作したメンバーたちのインタビューをお届けします。

■制作から販売までのフローがしっかりしているPlayStation Mobileは魅力的なツール

――まずはじめに、今回PlayStation Mobileでゲーム制作を行うことになったきっかけをお聞かせください。

三鴨ユキさん(東京デザイナー学院にて非常勤講師を務める。以下、敬称略):ゲーム制作という特別授業は2年ほど前から行っていました。学生たちによるオリジナルゲームを開発し、学校外にも注目してもらえるようにしようという動きがありまして。最終的には制作したゲームを企業に販売したりDLタイトルとして直接販売できるようにし、その際に獲得した資金やリソースを利用することで、学生ゲームブランドの確立やクリエイターの独立支援を目指すのが目的です。

――当初からPlayStation Mobileでの開発を検討していた?

三鴨:もともとはAndroidアプリを開発していたのですが、5月にSCEの方からPlayStation Mobile(当時の名称はPlayStation Suite)の発表がありまして、そちらも最終的にはPS Vitaだけでなくスマホにも対応するとのことでしたのでこちらでの制作にシフトしました。今回のプロジェクトは、ビジネスという観点でゲーミングコンテンツを作成していくというものでしたので、最終的に販売まで行えるPlayStation Mobileを選択した次第です。

――PlayStation Mobileでのゲーム制作に対して、どんな印象を持ちましたか。

三鴨:既存のコンシューマ機とPlayStation Mobileの比較ですが、PlayStation Mobileは開発機材が必要ないという点が最大の違いだと思いました。私自身、2年前までメーカーでゲームを制作していたのですが、やはりPS3やPS Vitaでのゲーム開発というのは専用の機材を持っていないと開発できない。しかし、PlayStation Mobileならダウンロードしたツールでゲームの制作ができる。これは制作するうえで大きいという印象を持ちましたね。

――開発の際に、SCEから何かご協力はありましたか。

三鴨:去年の東京ゲームショウの直前くらいのときに実機で遊んでいただいて、意見をいただきました。東京ゲームショウの当日にも試遊していただきました。

まぜぐるみ まぜぐるみ
▲『妖精たちのまぜぐるみ工場』のゲーム画面。2×2の四角マスを作ると“コラボチャンス”が発生。コラボチャンス中に別の動物をタッチして、コラボさせることで、新たな動物を生み出せる。

――PlayStation Mobileでゲームを制作し、販売まで行えるという点は教材としてどうでしたか?

三鴨:今回のプロジェクトのテーマが、ビジネスとしてゲームコンテンツを作るというものでしたので、コンセプトには非常にマッチしていました。制作から販売までというフローがしっかりと敷かれているPlayStation Mobileというツールは非常に魅力的でしたね。学生自身にヤル気があって、最終的に自分たちでリリースまで行いたいというのであれば、とても可能性に満ちたツールだと思います。

――販売まで考えるというのは、予算の組み方まで計画立てるということだと思いますが、今回の授業ではそこまで行いましたか?

三鴨:授業のなかではそこまでは行っていません。しかし販売するにあたりチームリーダーには話をしました。だいたい予算としていくらかかったかという話です。今回かかった費用は7~800万円なので、本来のビジネスであればその費用を回収し、なおかつ利益を出せるように値段設定をしなければならない、と伝えました。

――PlayStation Mobileで開発できてよかったこと、PlayStation Mobileの将来性についてご意見をお聞かせください。

三鴨:今回PlayStation Mobileで開発してよかったなと思ったのは、やはりコンシューマ機で動くゲームが作れたということです。私たちの世代ですとコンシューマ機でのゲーム開発はハードルが非常に高いという印象があるので、PS Vitaでの動作がうまくいったときは、純粋な喜びや感動はありましたね。こうした魅力的な要素は多々あると思いますので、SCEさんにはもう少し宣伝などをしていただき、認知度を高めていっていただければより将来性が出てくるのかなと思います。

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