2013年2月8日(金)
――ゲームのイベントで気になったところとかはありますか?
三澤:ゲームではハルユキが積極的というか、精神的イケメン度がアップしてますよね。黒雪姫とのCGはいつもの感じなのに、他のヒロインと写ってるCGだと、すごいドヤ顔してますよ!
川原:(ニコとのツーショットCGを見て)このハルユキはどうなんですか!(笑)
三澤:「おにーちゃんだいすき」とか書いてるし! いったいハルユキに何があったんですか! もう他のシナリオも気になってしょうがないですよ!
川原:『銀翼の覚醒』で鍛えられたのかな(汗)。ちなみに僕のハルユキは、『銀翼の覚醒』ではずっと風邪を引いてましたからね。
三澤:(バニーガール姿の黒雪姫のイベントCGを見て)そうだ、こういう声を出しましたよ私!
川原:“こういう声”と言うと?
三澤:黒雪姫に似合うようなセクシーな声を出そうと、ホントに頑張りました。黒雪姫がバニーガールになっちゃうのかとドキドキしつつ、黒雪姫らしさをなくさないようにって。なかなかアニメでは女の子らしい場面もなかったですしね。
川原:アニメでは後半はずっと沖縄に行ったっきり、帰って来なかったりしましたからね(笑)。
三澤:黒雪姫って、カッコイイところが多いじゃないですか。どこまで女の子らしさを出せばいいのかなって何度も撮り直したのを覚えています。
川原:ゲームの音声収録って、基本は1人で録るって聞いたんですけど。
三澤:そうです。
川原:それは難しそうですね。
三澤:アニメだと掛け合う人がいるので、場面が変わっても感情を乗せやすいんですけど、ゲームだと次々と場面が変わったりするんですよ。ページをめくると、まったく別の場所にいたりとか。
二見:今回の収録は、基本的にシナリオの流れに沿って収録したんですが、選択肢などがある時は、両方を連続して撮ったりしていましたね。
川原:僕は小説を最初から順番じゃないと書けないので、ゲームの収録のように、飛び飛びでやっていくというのが想像できないですね。
二見:あと、アニメと違って絵もほとんどないのが大変ですよね。
三澤:でも、シーンごとの気持ちの切り替えとか、アニメとは違う形の収録もたくさんさせていただいて、とても勉強になりましたよ!
川原:それじゃ、その黒雪姫力があるうちに、ぜひアニメの2期も……。
三澤:いいですね、絶対に続きをやりたいです!
三木:ちょうど今いる部屋の隣がアスキー・メディアワークスの社長がいる部屋で……。
川原:それじゃさっそく挨拶に行きましょう! アニメ2期やらせてくださいって(笑)。
――次に初回限定版付属のOVAについて伺いたいと思います。
二見:見ていると、少しイラっとするハルユキがOVAには登場します(笑)。
三澤:「黒雪姫先輩、チィ~ッス」みたいな、ちょっと調子になったハルユキが出ていて、これこそハルユキの本性なのかなって(笑)。
川原:あのシーンの梶さんの演技はスゴイですよね。そうだ、梶さんって普段はこういうモテ系のキャラを演じているんだなって(笑)。改めてハルユキを演じていただいた時は、ハルユキになりきってくれたんだなって思いましたから。
――OVAが温泉回になった経緯はあるのでしょうか。
二見:ゲームの特典でOVAを2本作れるということになった時、どんな話がいいかと聞かれて、僕が温泉でお願いしますと頼んだからだと思います(笑)。
川原:2本作れるなら、1本はバトルでもう1本は温泉。それは当たり前のことですよね。
三澤:目がうれしくなる映像ばかりですね(笑)。
川原:小原監督なので、ギリギリのところで止まってるはずですけど(笑)。
二見:ギリギリのところで止めてもらわないと、僕らもゲームとして売ることができませんから!
川原:でもライトノベルもいまはギリギリの作品が増えてきましたよね。三木さんも『アクセル・ワールド』だと肌色の挿絵をHIMAさんにお願いしたりとか。
三木:いや、あれはセーフゾーンですから。いわゆるユーザーニーズにそってイラストを描いていただいているんです。
二見:なるほどって、僕も深くうなずいちゃったんですけど(笑)。
三木:エンターテインメントというのは、ユーザーが望んでいるものを提供するのがいいんです。
三澤:楽しんでもらうのが一番ですからね。
三木:三澤さんも事務所に残念な部分を出さないようにって止められたりしてますけど、ユーザーニーズですって言えば大丈夫ですから(笑)。
三澤:たしかに! おもしろいって笑ってもらえると、出しちゃいけないものもどんどん出して、あとで怒られるんですけど、これからはユーザーニーズって言えばいいんですね!
三木:そうそう。そんな感じでマネージャーさんにユーザーニーズって言ってみてください。多分怒られると思いますから(笑)。
川原:え、今ってリミッターがかかった状態であれなんですか!?
三澤:そりゃあ隠していますから!
川原:でも、三澤さんのキャラクターも含めて、黒雪姫のシナジーはすごかったですよね。2人が響き合っているっていう感じが、こちらにも強く伝わりましたし、最終回でフーコさんに“さっちゃん”って呼ばれて、おおってなりましたから(笑)。
三澤:家族や友だちにさっちゃんと呼ばれているので、私もドキっとしました(笑)。
川原:リアルバレしてるって感じでした(笑)。残念って言葉を使うのはアレなんですけど、黒雪姫もちゃんとしているようで、実は残念なところがあったりとか、三澤さんと一体化しているような感じですよね。今は原作を執筆していても、黒雪姫のセリフは三澤さんの声で再生されるようになっちゃいましたし。
三澤:ありがとうございます。その言葉、すごくうれしいです!
川原:でも、そのせいで黒雪姫のギャグシーンが増えているんですよ……。
三木:三澤さん=ギャグということですか(笑)。
三澤:最初は黒雪姫のキャラクターを捉えきれないところもあったんですけど、半年も演じていると黒雪姫と離れがたくなってきました。日常生活でも黒雪姫っぽい思考がでてきたりとか、一心同体になった感じがします。
――それでは最後に、これから本作をプレイする人に、メッセージをお願いします。
三澤:『加速の頂点』では、怒とうの展開が待っています。みなさんの予想しているところを越えたものが描かれていますし、みなさんの妄想が絵となり声となり、ゲームとなっていますので、ぜひ、やりこんで、友だちにもオススメしてもらえればと思います。
こんにちわ、てけおんです。これまで30回以上にわたって『アクセル・ワールド』シリーズの記事をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか? 少しでも本作に興味を持ってもらえたら幸いです。
“週刊アクセル・ワールド”は今週でおしまいですが、同じく電撃文庫作品を原作としたゲームを特集する“とある魔術と科学の週刊詳報”と“ソードアート・トゥデイ”はまだまだ続く予定ですので、2つともぜひぜひご覧くださいね。それではありがとうございました!
そう考えると、一緒に竹刀を振っていたシーンも、どこかコミカルなだけでなくちょっぴり怖く感じてしまったり……。そんな“狂気と知性を内包したタクム”を浅沼さんがどう演じているのかにも注目してみてくださいね。
(C)川原 礫/アスキー・メディアワークス/AW Project (C)2013 NBGI
※画面は監修中及び開発中のものです。
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