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2013年2月2日(土)

金のためだけに動く傭兵(Mercenary)が見る世界とは? 『Killzone: Mercenary』のメディアセッション&試遊レポートをお届け

文:電撃オンライン

 1月31日から台湾・台北市で開催されている“台北国際ゲームショウ 2013”。2日目となる2月1日に、アジア地区のメディアを集めたSCEの発表会“The PlayStation Asia Media Session at Taipei Gameshow”が開催された。

『Killzone: Mercenary』

 本セッション内で、PS Vita『Killzone: Mercenary』に関する最新情報が明らかに。また、最新ハンズオンのプレイも体験できたので、その模様をレポートしていこう。

『Killzone: Mercenary』
▲セッションにはGuerrilla GamesのManaging Director & Co-FounderのHulst氏と、本作の開発を担当するGuerrilla Cambridgeのプロデューサーであるvan Muiswinkel氏が登場。

 発表会では、本作のアジアでの発売日を9月17日とアナウンス。PS Vitaのスペックの高さをフルに活用し、携帯機でPS3と同等のクオリティを持つ新しい『Killzone』を届けられると笑顔を見せた。

■1人の傭兵の視点から描かれる物語

『Killzone: Mercenary』

 ナンバリングタイトルでは、ISA(惑星間戦略同盟)の一員として、宇宙共和国“ヴェクタ”と独裁国家“ヘルガーン”との惑星間の戦いが描かれたが、本作の主人公となるアラン・ダナーは、金で雇われる傭兵となる。元・ISAの軍人という経歴を持つ彼は、上司との摩擦からフリーランスへと転向し、目的や思想は関係なく、より金を積んだ雇い主のために動くことになる。

 本作の時間軸は『Killzone』の直後、ヘルガスト侵攻軍からヴェクタを取り戻し、その残党の掃討作戦に参加するところからミッションは始まる。『II』『III』では惑星ヘルガーンに乗り込んでいったが、本作ではその裏で起こっていた出来事が描かれていく。ストーリーがリンクする部分もあり、新たなストーリーラインながら、過去のシリーズを遊んでいる人はニヤリとする部分も多いだろう。

『KILLZONE: Mercenary』 『KILLZONE: Mercenary』 『KILLZONE: Mercenary』

 ダナーはヴェクタだけでなく、時にはヘルガスト側に属してミッションを遂行することになり、両方の視点からこの世界を見ることになる。この『Mercenary』のストーリーの鍵を握るのが、何者かによって拉致されてしまう“ヴェクタの大使の息子”だ。戦争に多大な影響を及ぼす大使の息子の身柄をめぐり、ストーリーが動いていく。シングルプレイモードの“キャンペーン”はおよそ6~8時間ほどのボリュームとのことだが、そのほかにも特殊なContract(契約)ミッションの用意もあるようだ。

■戦闘システムのポイントも“お金”

 本作の戦闘では、ミッションをコンプリートして報酬を得るのはもちろん、戦場で敵を倒すことでも金が得られる。戦場には“ブラックジャック”と呼ばれる武器密売人が出没し、最新の武器やアーマーは彼から購入できる。要するにガンガン倒してお金を稼ぐことが自身の強化につながるということだ。アクションに応じた報酬ボーナスも用意されている。

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 そして本作では新しく“ヴァンガード”と呼ばれる特殊兵器が登場。8種類の異なる性能を持ち、例えば惑星外から衛星兵器で攻撃を仕掛けたり、レーダーで敵の現在位置をすべて表示させたりできるなど、戦況を変える力を持っている。このヴァンガードは敵を殺すことによってエネルギーがチャージされていき、満タンになると発動可能になる。また、このエネルギーは購入することもできる。一貫して、本作ではお金が最も重要な価値基準となっている。

『KILLZONE: Mercenary』 『KILLZONE: Mercenary』
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■マルチプレイは最大8人対戦が可能

 マルチプレイは4人vs4人の最大8人対戦に対応し、6マップ、3つのモードが用意されている。オンラインランキングは所持しているお金と、どの地位にいる敵を倒したか、という要素が重要になってくる。敵を倒すとその情報が記されたカードが出現し、そのカードはトランプのように強さ(数値)とマークが設定されている。カードはお金に換えることができ、数値が高いものや、ポーカーのように特定のマークをそろえることでより高いお金が得られるようだ。ちなみに、シングルプレイとマルチプレイでは同じID(銀行口座)を共有することになる。

■PS Vitaならではの操作性を実装

 ここからは、実機をプレイした感触をレポートしていこう。PS Vitaの機能を生かして、タッチスクリーンでの武器の変更、スナイパーライフルは画面を傾けることで微細な照準調整ができ、より直感的な操作が可能になった。アクションでは敵に接近してボタンを押すことで矢印が表示され、指定の方向に指をスライドさせるとヘッドショットのように一撃で敵を絶命させられる(報酬も通常より多く手に入った)。

『KILLZONE: Mercenary』
▲今回のハンズオンでは、4vs4のマルチプレイと、キャンペーンの一部を体験できた。

 マルチプレイではヴァンガードを使ってレーダーで敵の位置を捕捉し、有利に戦うというシチュエーションを体験できた。このエネルギーは戦い方によってはなかなかたまらないため、使いどころが非常に重要になってくる。また、敵を倒した後に出てくるカードは、一定時間経過すると消えてしまった。聞くところでは、リスポーン後に現場に戻って、取らせないようにディフェンスすることも可能ということだ。

■キャラクター画像

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■コンセプトアート

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(C)2013 Sony Computer Entertainment
Killzone is a Registered Trademark of Sony Computer Entertainment Europe.

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