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2013年2月18日(月)

【暗黒召喚奇譚】ヒットの要因は……運? 『ダークサマナー』の世界の生みの親・斉藤学氏にインタビュー

文:石田賀津男

 モンスターを召喚し、生贄にする――リアルなモンスターでパーティを作るスマートフォン用モンスターバトル『ダークサマナー』が、サービス開始からまもなく1年を迎える。全世界で500万ダウンロードを突破したり、出演する女性タレントが誰かを当てるTV-CMが話題になったりと、ますます勢いを増しているタイトルだ。

 このゲームを開発しているのは、名古屋にあるエイチームという会社。ソーシャルゲームでは、『ダークサマナー』の他に『AKB48ステージファイター』なども提供しており、業界でも注目のデベロッパーの1つとなっている。今回は、『ダークサマナー』のディレクションとプランニングを担当しているエンターテインメント事業本部の斉藤学氏に、開発に至る経緯や本作の魅力について語っていただいた。(インタビュー中は敬称略)

『ダークサマナー』
▲『ダークサマナー』でディレクションとプランニングを担当する斉藤学氏。

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■多くの失敗とチャレンジスピリットから挑戦的なタイトルが生まれた

――まずはエイチームという会社について教えていただけますか。

 元々はIT系の受託開発をしていた会社ですが、将来を見据えて自社サービスを始めようと決め、携帯電話向けのゲームを作りました。当時はまだ携帯電話でゲームをするということが一般的ではなかったのですが、カジュアルなゲームを何本か出し、それがうまくいきました。また、新しい試みとしてオンラインゲームを手掛けました。

――フィーチャーフォンで初のMMORPGとされる『エターナルゾーン』ですね。

 はい。こちらは今でもサービスしていて、多くのお客様に楽しんでいただいています。そこからオンラインをベースにしたゲームが始まり、今に至っています。私が所属する、モバイルコンテンツを開発しているエンターテインメント事業本部は、ここから始まっています。

『ダークサマナー』
▲フィーチャーフォンでは国内初となるMMORPG『エターナルゾーン』。現在はスマートフォンでも配信中。

――ソーシャルゲームの分野では、『ダークサマナー』以外にもいろいろなタイトルを出されていますよね。

 弊社がソーシャルゲームに取り組み始めてから2年間、私はずっとソーシャルゲームを作り続けてきましたが、多くの失敗もしてきました。これまで弊社は100タイトルほどソーシャルアプリをリリースし、成功事例としては『無限マラソン』というゲームが全プラットフォームで合計400万人にご利用いただいています。

――スマートフォン専用タイトルとして開発しようと決めた理由は?

 当時iPhoneやAndroid端末が普及してきて、個人開発者もストアにアプリを出せる時代になっていました。しかも全世界に対して提供しやすくなっているというのが、非常に魅力的でした。今までに数々の失敗を重ねてためたノウハウを生かすのに、全世界に対して提供できるスマートフォンは非常に魅力的でした。

『ダークサマナー』
▲『エターナルゾーン』の6年後に登場した『ダークサマナー』はスマートフォン専用タイトルとして登場。

→次のページでは、国内外での反響について伺いました。(2ページ目へ)

(C)Ateam Inc.

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データ

▼『ダークサマナー』
■メーカー:Ateam
■対応機種:iOS/Android
■ジャンル:RPG
■配信日:2012年2月23日
■価格:無料(アプリ内課金)
 
iOS版『ダークサマナー』のダウンロードはこちら(iTunesが必要)
 
Android版『ダークサマナー』のダウンロードはこちら(Google Playにリンク)

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