News

2013年2月28日(木)

未来を変えるRPG『ゼノブレイド』の魅力に再注目!! 読者投票ランキング上位とは穏やかじゃないですね……【ゲームやろうぜ!】

文:AO

 どうも、ライターのAOです。このたびは電撃オンラインの読者投票企画“ゲームやろうぜ!キャンペーン”にて、『ゼノブレイド』が“他の人にオススメしたい名作ランキング”の上位にランクインしたという穏やかじゃない報告を聞き、急遽紹介記事を書かせていただくことになりました!

 いやー、3年前に発売された作品が、今でも多くのプレイヤーに愛されているのはうれしいことですね。僕、当時はすげー『ゼノブレイド』がやりたくて、昔あった『電撃ゲームス』という編集部に乗りこんで、攻略記事を担当させてもらったんですよ。懐かしいなぁ……まさか、このボリュームのゲームを1人で攻略させられるとは思わなかったけどな!

 あ、僕のことはいいから『ゼノブレイド』の紹介ですよね! 本作は2010年に発売されたWii用RPGです。モノリスソフトの高橋哲哉氏が携わった名作ゲーム『ゼノギアス』や『ゼノサーガ』と同じく“ゼノ”の名を冠していますが、シリーズとの関連性はほとんどなし。本格派RPGという言葉がピッタリの名作(断言)なので、興味がある人はぜひチェックしてみてください!

『ゼノブレイド』 『ゼノブレイド』

■巨大なる神の骸“巨神界”と“機神界”で壮大な冒険が幕を開ける!

 巨大な神“巨神”と“機神”の争いから始まる『ゼノブレイド』。それから長い時間が経ち、巨神界には“ホムス”(人間のこと)が、機神界には機械生命体“機神兵”が誕生しました。機神兵はなぜかホムスを滅ぼそうとしており、巨神界に何度も侵攻を繰り返します。

 機神兵たちの圧倒的戦力にホムスたちは苦戦を強いられますが、彼らは大古の昔、巨神が使用していたと言われる“神剣モナド”を使って機神兵に対抗するのです。なぜ、機械兵はホムスたちを襲撃するのか? その謎を解くのが、主人公たちの当面の旅の目的になるわけですね。

『ゼノブレイド』 『ゼノブレイド』
『ゼノブレイド』 『ゼノブレイド』
▲プロローグでは、神剣モナドを操り機神兵たちを蹴散らす英雄ダンバンを操作可能。物語はこの戦争から1年後の“コロニー9”と呼ばれる街から始まります。

 正直、この専門用語満載(チュートリアルでわかりやすい説明あり)な世界観を聞いているだけで、SFファンタジー好きにはたまらんものがあるんですが、このゲームの魅力は個性豊かなキャラクターたちにこそあります!

 このゲームのすごいところは、メインキャラだけでなく、膨大な数のNPC1人1人にもドラマが用意されているところ。300キャラ以上のエピソードを楽しめるからたまげたもんです……。

 NPCからのクエストをこなせばこなすほど、そのキャラの性格や人間関係がわかってきて、ドンドン好きになっていくんですよね。というわけで、まずは巨神界の危機を救うために立ち上がった、メインキャラクターたちを軽く紹介しておきましょう。


『ゼノブレイド』

シュルク(CV:浅沼晋太郎)

性別:男 年齢:18歳 身長:171cm

 本作の主人公。学者肌の青年で、モナドの謎を解き明かすために街の防衛隊兵器開発局で働いている。モナドを振るった際、未来を透視する“未来視(ビジョン)”の力を覚醒させたことで、負傷によって剣を振れなくなった英雄ダンバンからモナドを託される。RPGの主人公にしては学者肌な青年で運動が苦手。素直な性格ゆえ、いろんなことに悩みがちでプレイヤーを心配させることもあり。


『ゼノブレイド』

フィオルン(CV:中尾衣里)

性別:女 年齢:18歳 身長:160cm

 英雄ダンバンの妹。明るい、優しい、料理が得意、と三拍子そろった本作のヒロイン。シュルクとは友だち以上恋人未満の関係。とある理由によって、物語の序盤からパーティを長期離脱する。


『ゼノブレイド』

ライン(CV:宮下栄治)

性別:男 年齢:18歳 身長:190cm

 シュルクの兄貴分。いかつい顔をしているが心優しく、モナドの力に思い悩むシュルクを何度も支えてくれる。直情的な性格で、考えるよりも先に行動する熱い男。ダンバンにあこがれており、何かと彼のマネをしたりする。


『ゼノブレイド』

ダンバン(CV:堀川りょう)

性別:男 年齢:30歳 身長:180cm

 機神兵の侵攻からホムスたちを救った英雄。本来は選ばれた者しか使えないモナドを卓越した剣技のみで操っていたが、その力を押さえられず利き腕を負傷する。飄々(ひょうひょう)とした性格で、パーティの保護者的な存在。


『ゼノブレイド』

カルナ(CV:渡辺明乃)

性別:女 年齢:21歳 身長:168cm

 コロニー6で衛生兵として働いていた女性。機械兵に侵略された街の奪還のため、シュルクたちの旅に同行する。気が強い姉後肌な女性で、世話好きな性格。ことあるごとにラインと衝突するが、徐々に彼のことを認めていく。


『ゼノブレイド』

メリア(CV:勝田詩織)

性別:女 年齢:??歳 身長:156cm

 高貴な雰囲気を持つ、謎の女性。マクナ原生林で倒れていたところをシュルクたちに助けられる。気丈な性格で気難しいところがあるが、花やかわいいものが大好きという女の子らしい一面も。シュルクに好意を抱いているが、なかなか素直になれない。


『ゼノブレイド』

リキ(CV:甲斐田ゆき)

性別:男 年齢:??歳 身長:60cm

 モフモフしたかわいらしい外見が特徴の“ノポン族”。一族を代表してシュルクたちに協力する。仕草や言葉使いから子どもっぽい印象を受けるが、所帯持ちの立派な大人。時には人生経験豊富な一面を見せてくれる。


 シュルクとラインの熱い友情や、フィオルン、メリアのシュルクを巡る三角関係など、メインキャラクターの人間関係に最後まで目が離せません。さらに、本作には“キズナ”と呼ばれるシステムがあり、これを深めていくことでキャラクター同士のサブイベントを発生させられるのです。

 キズナは街の人だけでなく、世界に住むNPCにも存在。キズナを深めることで会話内容や人間関係、その人の未来さえも変化していきます。物語を進めるのが楽しい、人と会話するのが楽しい。そんなRPGの原点を再確認できるのが、本作の最大の魅力なんです!

『ゼノブレイド』 『ゼノブレイド』
▲未来さえも変えてしまうモナドの巨大なる力。過酷な運命に立ち向かう、シュルクを支える仲間たちの活躍にマジで感動します。特にラインがカッコよすぎる!
『ゼノブレイド』 『ゼノブレイド』
▲セリフゲーと呼ばれるくらい、しゃべりまくりの本作。シュルクの「穏やかじゃないですね」は頭から離れなくなる伝説的なセリフで、電撃攻略本のキャッチにも選ばれました(笑)。キズナはクエストや戦闘を繰り返すと深まっていきます。

■探索しても楽しい! 全滅しても楽しい!

 『ゼノブレイド』の最大の注目ポイントは、なんといっても広大なフィールド! このゲームはとにかくマップが広く、街やフィールド、戦闘までがシームレスになっていて、MMORPGのような感覚でマップ探索を楽しめるのです。

 エリアの各地にはロケーションやランドマークといった名所のようなものがあり、それを見つけるとたくさんのEXPを稼げます。しかも、見つけたランドマークは自由に移動可能となるので、広いマップ攻略もまるで苦になりません! おまけに舞台が巨神の上ということもあり、景色が超キレイ。そういう絶景ポイントを見つけるのも本作の楽しみ方の1つですね。

『ゼノブレイド』 『ゼノブレイド』

 もちろん、マップ探索には危険なこともありますよー。エリアによってはありえないぐらい強い敵が徘徊しているので、調子に乗ってマップを探索していると、序盤からレベル90台のモンスターに遭遇して死亡……なんてことはザラ!

 あと、高いところから落ちると普通に全滅します! とはいえ死亡にはなんのデメリットもないので、安心して死にまくりましょう(笑)。

『ゼノブレイド』 『ゼノブレイド』
▲ひゃー、高い! 「ここから落ちたらどうなるんだろう?」と思って飛んだら普通に死にました。宝を開けようとしたら巨大なモンスターが現われたり、景色を眺めていたらレベル90台の飛行型モンスターに襲われたり、あげくの果てには街の建物から足を滑らせて死んだりするのに、なぜか楽しくなってくる不思議。

■仲間との連携が鍵となるリアルタイムバトル!

 基本戦闘はリアルタイム形式で展開。通常攻撃はオートアタックで行われるので、MMORPGに近い感覚でしょう。プレイヤーは3人パーティの中から1人を操作します。

 各キャラは“アーツ”と呼ばれる必殺技を所持しており、操作キャラのアーツはプレイヤーの任意のタイミングで発動可能です。アーツには攻撃や回復、補助などさまざまな種類が存在します。側面や背面など、当てる部位によって威力が変わるものもあるので、位置取りも重要になってきます。

 また、状態異常を利用した連携も注目ポイント。本作では相手を“崩し”状態にした敵を“転倒”させて、一定時間行動不能にすることができます。この時、“気絶”効果を持つ技で攻撃すれば、敵の行動不能時間がさらに増加。

 このように“崩し”→“転倒”→“気絶”のコンボを狙っていくのがバトルの基本なのですが、3つの状態変化技を持つキャラは少ないので、パーティ編成をしっかり考える必要あり! このへんを考えるのも、本作のおもしろいところなんですよねー。ちなみに、ダンバンさんは序盤から“崩し”→“転倒”を1人でやってのけちゃいます。さすが英雄だぜ!

『ゼノブレイド』
▲敵のヘイト(敵対心)を稼ぐ“挑発”や背面の敵に大ダメージを与える“バックスラッシュ”など、アーツの種類はさまざま。アーツは一度使用するとリキャスト状態(アーツが再度用可能になるまでの待機時間)になります。
『ゼノブレイド』
▲強い攻撃ほどリキャストタイムが長いけど、アーツのレベルを上げれば待機時間を短くすることもできますよ! シュルクの“バックスラッシュ”が待機時間の割に攻撃力が高くてつえーんだ……。

■未来を“視る”スタリッシュなバトル展開!

 そして、もっとも注目すべきは“未来視(ビジョン)”と呼ばれるバトルシステムでしょう。これは戦いの未来を予測するシステムで、敵から致命的な攻撃を受けてしまう場合に発動します。攻撃を受けて戦闘不能になる仲間たち……。しかし、モナドの力を使えば絶望的な未来を回避することも可能です!

 予知された未来は特定の行動で回避することでき、成功後は“未来ブレイク”が発生。スタイリッシュ演出&味方のパラメータアップでテンションがヤバいことに。まさに“未来を変える”というテーマを持つ、『ゼノブレイド』を象徴するシステムなのです!

『ゼノブレイド』 『ゼノブレイド』
『ゼノブレイド』 『ゼノブレイド』
▲画面全体がグレーに染まり、大ダメージを受けるビジョンが! 制限時間内に敵を倒す、敵のターゲッティングをそらす、敵を行動不能にする(眠らせる)などの行動を行って、未来を変えましょう! 成功すれば、パーティ全体の能力アップがします。
『ゼノブレイド』
▲装備の変更にあわせて味方のグラフィックも変化。さまざまな装備を組み合わせてオリジナルファッションを考えるのも楽しい!

 ザックリと『ゼノブレイド』の魅力をお伝えしてきたわけですが、いかがだったでしょうか? 本当は語り尽くせないほどの魅力があるゲームなんですが、いかんせんゲームをプレイしたのが3年前なので……。

 当時の情熱なら、シュルクたちのセリフだけでスタッフたちとの会話を成立させることも可能だったのですが。なんと情けないことか! ただ、プレイして絶対に損はしないゲームだということは確実なので、RPGが好き人には本当にオススメしたいです!

『ゼノブレイド』

(C) 2010 Nintendo/MONOLITHSOFT

データ

関連サイト