2013年3月12日(火)
バンダイナムコゲームスが3月14日に発売する3DS用ソフト『スーパーロボット大戦UX(以下、UX)』。そのプロデューサーを務めた寺田貴信さんと宇田歩さんへのインタビューを掲載する。
本作は、古今東西のロボットアニメ、マンガなどがクロスオーバーする人気S・RPG『スーパーロボット大戦(以下、スパロボ)』シリーズの最新作。3DSでは初となるシリーズ作品で、DS系のハードでは初のキャラクターボイス演出が実装され、裸眼立体視にも対応した迫力のアニメーションが展開する。
発売直前となる今回のインタビューでは、そんな『UX』の開発経緯や参戦作品、システムなど、ファンの気になるところについて聞いてきた。ここでしか聞けない話も掲載しているので、ぜひチェックしてほしい。
▲左から、本作の開発を担当した寺田プロデューサーと宇田歩プロデューサー。 |
――3DSでは初となる『スパロボ』シリーズですが、どのような経緯で開発に至ったのでしょう?
寺田:ハードがDSから3DSになったということで、自然な流れとして『スパロボ』シリーズの新作を開発することになりました。その中で、シリーズを支えてくださっているファンの方々以外にも、3DSのユーザーに多い若い世代をいかに引き込むかを意識して開発を進めていきました。
宇田:新規ユーザーに向けて、親切な作りにしようということを意識しました。あとは、携帯機ならではのテンポのよさを損なわないように気を遣いましたね。
――初の立体視演出ということで、苦労された点も多いのでは?
寺田:ええ。すぐに思いついたのはマップでの立体視演出なのですが、さすがにそれだけというわけにはいかず、戦闘デモの演出では試行錯誤を重ねました。思っていた以上に手間が掛かりましたね。
▲マップ画面にも戦闘画面にも立体視演出が取り入れられている。なお、戦闘中の立体視演出は機体だけでなく、エフェクトにも採用されているため、かなり奥行きがある戦闘デモを楽しめる。 |
宇田:機体の動きについても、定番となる画面右側から左側への動きだけでなく、機体が画面の奥から迫ってくるようなケースも今まで以上に考える必要があったので、立体視を意識した戦闘デモのコンテを考えるのは現場も苦労していました。せっかくの立体視演出なので、それを効果的に見せるための演出も考えたかったので。
寺田:3Dとはいえ、ベースは2Dのグラフィックですから、2Dで戦闘デモを見ても迫力あるものになるよう作り込んであります。それから、本作は戦闘中にボイス演出が入ったので、それによってプレイのテンポが悪くならないように注意しました。
これまでの任天堂さんの携帯機の戦闘デモは、音声が入っていなかったこともあって、スピーディなものが多かったんです。DSの『スパロボ』のテンポとなるべく差異が出ないよう心掛けたのですが、音声が入るとどうしても長くなってしまうところはありますね。
――戦闘デモの早送りや演出カットなどが盛り込まれていて、従来通りのテンポで楽しめました。
寺田:個人的に戦闘デモは早送りせずに見てほしいと思っていますが、長い時間をかけてプレイしていただくゲームですから、そうも言っていられません。戦闘デモの早送りやカットは、ユーザーさんのプレイスタイルに合わせて使っていただければと思います。
▲バトル中はフルボイス! 演出の早送りも可能だが、ぜひじっくりと楽しんでほしいところだ。 |
――難易度やボリュームも気になるところですが?
宇田:基本的に携帯機の『スパロボ』は、据え置き機の作品よりはコンパクトでテンポよく遊べるように意識しているんですけど、実際に作り始めると、結局はかなりのボリュームになってしまいますね。3つに分岐する場面もあるので、全ルートを制覇しようとすると、かなり遊べると思いますよ。
寺田:今回は新規参戦作品も多く、やりたいイベントが多かったんです。その分、ボリュームも多めになりました。もちろん、周回プレイの引継ぎなどもあるので、たっぷり楽しんでもらえればと思います。
宇田:難易度は、ある意味で従来通りのバランスぐらいだと思います。すごく難しくしたつもりはありませんし、かといって特に簡単にしようという意識もありませんでした。今まで通りの歯ごたえで遊べると思います。
――いろいろとシリーズ初となる要素が多い『UX』ですが、開発中に手ごたえを感じた部分はありましたか?
寺田:さすがにそれはユーザーの皆さんに遊んでいただいてから、アンケートで反応を見ないとわかりませんね。ただ、今回はゲーム情報をお届けする最初のタイミングで第1弾プロモーションムービーを公開するという初の試みを行ったのですが、思っていた以上に大きな反響があったので驚きました(第2弾プロモーションムービーも公開中)。
宇田:従来のプロモーション展開では、実際に動いているゲーム画面の動画を公開するのは、ゲームの発売が近づいてきてから行うケースが多かったんですけど、今回はWebを通じて最速のタイミングで行いました。その結果、ものすごい数のユーザーさんに視聴していただき、期待の声もたくさん寄せられましたので、うれしかったです。
▲プロモーションムービーは公式サイトでも視聴できる。迫力ある戦闘デモをたっぷりと楽しめるので、まだ見ていない人はぜひ! なお、ニンテンドーeショップでは、立体視を体験できるプロモーションムービーが配信中だ。 |
→参戦作品やストーリー展開で意識したことは?(2ページ目へ)
(C)サンライズ・バンダイビジュアル・バンダイチャンネル
(C)XEBEC・竜宮島役場
(C)XEBEC/FAFNER PROJECT
(C)SEGA/AUTOMUSS/CryptonFuture Media, Inc. CHARACTER DESIGN:KATOKI HAJIME
(C)創通・サンライズ
(C)創通・サンライズ・MBS
(C)ぴえろ
(C)B・P・W/ヒーローマン製作委員会・テレビ東京
(C)藤原忍/ダンクーガノヴァ製作委員会
(C)2006デモンベイン製作委員会
(C)2008 清水栄一・下口智裕・秋田書店/GONZO/ラインバレルパートナーズ
(C)2009,2011 ビックウエスト/劇場版マクロスF製作委員会
(C)2010 永井豪/ダイナミック企画・マジンカイザー製作委員会
※画面は開発中のもの
データ