2013年3月16日(土)
マーベラスAQLから発売中のPS Vita用ソフト『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-』。このタイトルのプロデューサーを務めた高木謙一郎さんにインタビューを行った。
本作は、死塾月閃女学館と秘立蛇女子学園のメンバーを新たに加え、合計20人の忍が入り乱れる『閃乱カグラ』シリーズ最新作。4勢力がぶつかりあう“学炎祭”を舞台に、少女たちが命懸けの戦いを繰り広げる。今作から空間を縦横無尽に飛び回る爽快3Dアクションとなり、少女たちが乱れ舞う様子を美麗なグラフィックで演出している。
インタビューでは、企画の成り立ちから始まり、新キャラクターの誕生秘話やシステムの変更点、次回作の展望など、ファンが気になる内容をたくさん伺った。本作をプレイしている人だけでなく、興味を持っているという人もぜひチェックしてもらいたい。
▲高木プロデューサー。これまでに『一騎当千』ゲームシリーズや『勇者30』シリーズなどを手掛けてきた。 |
――発売おめでとうございます! 先日、ソフトの発売直前になってPS Vita本体のプライスダウンが発表されたことには驚きました。3DS『閃乱カグラ Burst ‐紅蓮の少女達‐』が発売された時も、3DSの値下げがありましたし、吹いてますね、追い風が!
『閃乱カグラ』シリーズは、ゲームの神様に愛されている気がします(笑)。実は開発中もラッキーなことが多いんです。トラブルが起きた時もそれが逆に好転したり(笑)。
――きっと乳の神様が見守ってくれているのでしょう(笑)。では、そんな本作の成り立ちについて伺いたいと思います。まず、PS Vita版を開発するきっかけは何だったのでしょうか?
SCEさんからPS Vitaが発表された時、1人の作り手としてこのハイスペックな携帯機で何かを表現してみたくなって……というのが発端ですね。社内で企画が動いたのは、初代『閃乱カグラ -少女達の真影-』の発売から少し経ってからです。2012年の1月くらいだったと思います。
――本作のタイトルである『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-』には、どういった意味が込められているのでしょうか?
対戦を1つのキーワードにしたかったので“VERSUS”の文字を入れました。サブタイトルである“少女達の証明”というのは本作のストーリーが登場する20人のキャラクターたちの主義・主張がぶつかる内容になっているので、それに合わせる形で付けています。
――月閃女学館メンバーの決め台詞になっている“鎮魂の夢に舞い散れ”にも特別な意味が?
明示はしていませんが、ゲームを進めていくとなんとなく意味がわかっていただけると思います。“鎮魂”を別の単語に置き換えてもらおうとか、ミスリードさせようとか思ったわけじゃないですからね!
――わかっています! ゲームをプレイして、今まで以上にキャラクター間のやり取りが賑やかな印象を受けました。
そうですね。『閃乱カグラ』はキャラクター性の強い作品なので、会話劇は重要かなと思いまして。今回は会話のやり取りをいつもより多く盛り込んでいます。ただ、アドベンチャーパートばかり長くなってしまわないように、アーケードモードの“百華繚乱記”ではアクションパートの中で会話が進行します。
――会話シーンでは画面に5人のキャラクターが表示されることにも感動しました。
はい。にゅうにゅう……もとい、ギュウギュウですよね。仲間全員を1つの画面に表示させるのはずっとやりたかったことでした。
――雑魚キャラのグラフィックも綺麗になっていますね。
メインのキャラクターにもあてはまるのですが、今までシンプルなデザインのキャラクターが多かったので、今回はゴテゴテしたアイテムを付けているキャラクターを増やしています。敵もしっかり見ながら、アクションできますよ。
――それぞれのキャラクターの等身も上がっていますね。
そうですね。今回はかなり八重樫さんのイラストに近づけました。これはゲームが3Dアクションになってキャラクターを“寄り”で表示する機会が増えたためです。ベルトスクロールアクションで等身を高くするとどうしてもキャラクターが細長くなってしまうんですよね。
――アクションパートで脱げた衣装がそのままアドベンチャーパートに反映されるのもおもしろかったです。
今回はアクションシーンとアドベンチャーシーンで、同じキャラクターモデルを使用しているから可能だったんです。ちなみにたくさんのキャラが登場するシーンで全員が裸だと、かなりすごい絵になりますよ(笑)。
▲アクションパートで脱げた衣装が、アドベンチャーパートに反映されるのも本作の特徴の1つだ。 |
――他にPS Vita版ならではの魅力はどのあたりでしょうか?
いろいろありますが、やっぱりエロスですね。今回はセクシーの限界(リミットブレイク)を、今までとは違う方向に一気に振り切ってみました!
――確かに本作では“命駆”の時にタッチパネルを操作して服を破けたり、更衣室でキャラクターをコスって脱がせられたりと、おもしろいギミックがたくさん搭載されていますね(笑)。
はい。やっぱりインパクトがありますし、何よりもやってみたくなるじゃないですか? 本体の機能を使った要素は絶対に入れ込みたいと思っていました。
▲更衣室で、とあるアクションをやっているシーン。決して人には見られないようにしてほしい。 |
(C)2013 MarvelousAQL Inc.
データ