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2013年3月21日(木)

『BEYOND:Two Souls』の詳細がパリでのスタジオツアーにて明らかに! 新スクリーンショットやコンセプトアートも公開

文:おしょう

 SCEが2013年に発売するPS3用ソフト『BEYOND:Two Souls』について、フランス・パリのQuantic Dreamにて、現地時間3月19日に全世界のメディアを招いたスタジオツアーが開催された。

 同ツアーでは、これまでベールに包まれていた本作の実像が、ディレクターであるDavid Cage(デビッド・ケイジ)氏のプレゼンテーションにより明らかに。ここでは最新のスクリーンショットとともに、そのプレゼンテーションの模様を公開する。

『BEYOND:Two Souls』

●少女ジョディと霊体“エイデン”の15年間にわたる人生の旅

 『BEYOND:Two Souls』は『HEAVY RAIN ―心の軋むとき―』に続く、Quantic Dream制作のPS3用AVG。本作では1人の少女・ジョディと、彼女に付き添う霊体“エイデン”の数奇な物語が、ジョディの8歳から23歳までの15年間の人生を通して語られることになる。

『BEYOND:Two Souls』

 ディレクターのデビッド氏によると、「本作は1人の人間の人生を通して描かれる“旅”であり、『HEAVY RAIN』よりさらに感情的で、Quantic Dreamにとって最も意欲的な作品となるだろう」とのこと。

 なおジョディの人生は時系列に沿って描かれるのではなく、さまざまな年代のジョディのエピソードが交差して展開。ゲームではじつに40種類くらいの異なる年齢・容姿のジョディが登場し、彼女の成長や、人間の生と死が大きなテーマとして描かれることになる。

 ジョディを演じるのは、映画『JUNO/ジュノ』で20歳にしてアカデミー主演女優賞にノミネートされたエレン・ペイジ。そして彼女の人生に大きくかかわる人物、ネイサン・ドーキンスを演じるのは、映画『スパイダーマン』のグリーン・ゴブリンなどを演じたウィレム・デフォーと、いずれもハリウッドの大物俳優が担当。

『BEYOND:Two Souls』
▲エレン・ペイジの演じる主人公ジョディ。

 また、特筆すべきは声の演技だけでなく、彼らの実際の演技や表情がQuantic Dreamのモーションキャプチャースタジオで収録され、ゲーム中のジョディやネイサンのすべての演技に反映されているということ。そのためジョディの表情などは従来のゲームのキャラクターを遙かに超える豊かな感情を見せ、エレン・ペイジの迫真の演技がそのままゲームで表現されている。

『BEYOND:Two Souls』
▲ウィレム・デフォー演じるネイサン・ドーキンス。

 なお本作のモーションキャプチャー(パフォーマンスキャプチャー)は12カ月にわたって行われ、じつに300以上のキャラ、2万3000ものモーションが収録された。

●オリジナリティにあふれるジョディと“エイデン”の操作

 ゲームシステムに関しては、『HEAVY RAIN』以上に、より直感的な感覚で操作可能なものになっている。中でも特徴的なのが、霊体“エイデン”の操作だ。ジョディとともに存在し、時には優しく、時には暴力的な姿を見せるエイデンは、ジョディでは見えない場所を見たり、ジョディでは触れることができないものを動かしたりすることが可能。

 ジョディとエイデンの操作はいつでも切り替え可能で、2人を結ぶオーラのような線の範囲内であれば、壁や障害物に関係なくエイデンを操作できる。ゲームではこのエイデンとジョディの操作を切り替え、さまざまな状況を乗り越えていくことが操作のメインとなる。

 他にも特筆すべきなのはUIで、画面上には基本的に白い点や一部の選択肢以外は表示されない。また、白い点が表示された方向に右スティックを動かすだけで、ジョディのさまざまなアクションを行うことができる。要所でボタン表示もされるものの、いわゆるQTEとは一線を画したものとなっている。ちなみにプレゼンテーションの映像では、バイクで走る、広大な荒野を馬で駆けるといったジョディのアクションも見受けられた。

●約40分にわたる映像で、改めて物語の深さとジョディの演技のすごさを体感!

 プレゼンテーションでは約40分のPS3実機プレイ映像が公開された。詳細な年代は不明だか、ある理由でホームレスとなったジョディのエピソードが展開した。

『BEYOND:Two Souls』

 実際のゲーム映像を見てまず驚いたのが、ジョディ=エレン・ペイジの演技。自分の生きる意味を死にものぐるいで模索するかのようなその切迫感は、ゲームのキャラクターであることを忘れるほどで、従来の3DCGの常識を超えたリアルさで、見るものの心を揺り動かす。

 またゲーム中には、他人との会話で“真実を話すか”、“ウソをつくか”といった選択肢が登場。どうやらその選択しだいで物語の展開も変化していきそうだ。

『BEYOND:Two Souls』

 そしてゲーム映像は、最後にとある衝撃的なシーンで幕を閉じた。ちなみに今回のバージョンはまだ調整中のものとのこと。いったい完成版ではどのような姿になるのか、今から待ちきれない。

 なお、このスタジオツアーでは、デビッド氏をはじめとする主要スタッフへのインタビューや、実機のデモプレイも行うことができた。そちらのレポートも追って公開予定なので期待してほしい。

●コンセプトアート

『BEYOND:Two Souls』 『BEYOND:Two Souls』 『BEYOND:Two Souls』
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●レンダリング画像

『BEYOND:Two Souls』
『BEYOND:Two Souls』

●スクリーンショット

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(C)Sony Computer Entertainment Europe. Developed by Quantic Dream.

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