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2013年3月31日(日)

4月2日配信『討鬼伝』体験版の試遊レビューをお届け! ベタ足インファイトの“手甲”と間合いを制する“鎖鎌”

文:ゴロー

 3月30日11:00、東京都港区のSSJ品川ビルにて行われた“『討鬼伝』×プレコミュ”クローズド体験会(メディア向け)。本記事では“第壱部・披露の巻”のプレゼンに引き続き、“第弐部・討伐の巻”の体験プレイについてお届けする。

 今回プレイした体験版は4月2日にPS Vita向けに配信されるものと同じ内容で、シングルプレイとアドホック通信を使ったマルチプレイを体験できた。以下では、体験版の内容の紹介および、筆者である自分(ゴロー)と体験会に同席した電撃PlayStationの西岡編集長(以下、西岡)の2人のレビューを掲載している。

『討鬼伝』 『討鬼伝』

 なお、体験会の後に2人の開発プロデューサーからお話を伺うことができたので、インタビューの内容もあわせてチェックしてほしい。

■体験版の内容

・キャラクターメイキング
 名前、性別(男、女)、装備色(緑、赤、黄、青)、ボイス(男女それぞれ21種類)を選べる。

『討鬼伝』

・メニュー画面
 シングル専用任務(シングルプレイ)、マルチ推奨任務(マルチプレイ)、武器指南(武器の使い方の練習)、戦闘解説書(戦闘の基礎知識を学ぶ)の4項目。シングル、マルチともに選べる任務は7種類だが、製品版では易しい任務から順に達成してアンロックしていく。

『討鬼伝』 『討鬼伝』

・武器
 太刀、手甲、鎖鎌、弓の4種類から選べる(双刀、槍は未収録)。

『討鬼伝』 『討鬼伝』

・ミタマ
 源頼光、清少納言、土方歳三、濃姫の4種類から選べる。

『討鬼伝』 『討鬼伝』

■体験版レビュー

【武器・手甲を使ってみて/ゴロー】

『討鬼伝』

 豊富な格闘ゲーム経験を生かすべく“手甲”をチョイス。鬼の武器は肉体そのもの、ならばこっちも肉体でぶつからねば! というわけで、拳と拳の真っ向勝負に挑みます。ま、ウェイトでいったら鬼のほうが2、30階級ほど上ですが。

 手甲の通常の攻撃はちょっと特殊で、ヒットする直前に□ボタンを押すと“好連携”という威力が高い2撃目が出せます。これを3撃目まで連続で繋げると強力な4撃目が繰り出せるとのことですが、残念ながら一度もうまくいかず……。入力は結構シビアかも!?

 技の中では、特殊技の“百烈拳”が一番のお気に入り。簡単に説明すると、ベタ足でひらすら「あ~たたたた」と殴りまくってトドメに「ほあたぁ!」って強烈な一撃を加える技です。全体的にもっさりとした攻撃が多い手甲ですが、この技は別! ヒット数に応じて打撃の速度がどんどん上がっていきます。部位破壊などで鬼が体勢を崩した時が絶好の狙い目で、気力ゲージが尽きるまでタコ殴りにした時は実に爽快でした。

『討鬼伝』
▲百烈拳のコマンドは簡単で○ボタンを連打するだけ。火力が高い反面、完全無防備という諸刃の剣なので、普段から狙うのはたいへん危険です。

 短時間のプレイでしたが、手甲を使う一番のポイントは受け技となる“不動の構え”にあるような気がします。鬼の攻撃は身体が大きい分リーチが長く、さらに敵に張り付いていることが多かったこともあり、回避アクションで避けきれない場面が多々ありました。密着するリスクを不動の構えで補う! これこそが手甲の特徴である火力を生かすための秘訣なのでは?

『討鬼伝』
▲不動の構えで攻撃を受け止めればダメージが大幅に軽減され、ガード成功後はすぐさま反撃できます。とはいえ、すべての攻撃をガードできるとは限りませんよね。

【武器・鎖鎌を使ってみて/西岡】

『討鬼伝』

 すごく触ってみたかった“鎖鎌”にしました。他のハンティングゲームで見たことない武器ですし、ロマンがありますよね。「歴史上で使いこなしていた人って本当にいたのコレ!?」って形状をしているところも気になりますし。

 さて、その鎖鎌ですが「かっこいい!」気に入りました。“飛び退き打ち”は分銅を飛ばしてから後ろへジャンプして距離を取り、“分銅射出”はボタンを押し続けてから離すと一気に距離を詰められます。中距離から分銅でけん制しつつ、チャンスの時は接近して鎌でコンボ! といったように、間合いを自在に操ることができるんですよ。

『討鬼伝』
▲分銅射出後の接近中は鎌で追加攻撃もできるので、敵の頭に分銅を当てて鎌で角を攻撃するなどアグレッシブに立ち回れます。弓以外の武器で高い部位を狙えるのはポイント高そうです。

 “瞬迅印”と呼ばれる特殊技は、さまざまな攻撃から分銅射出につなげられるみたいですが、あまり活用できませんでした。使いこなせるようになればもっとスタイリッシュな狩りができそうです。

『討鬼伝』

 “ハンティングアクションの王道”を目指しているという『討鬼伝』ですが、太刀や鎖鎌などの近接武器で鬼とがっつり戦う感覚は、アクションとしての手ごたえはかなりある印象でした。体験版でユーザーからの意見をすくいあげてさらにブラッシュアップしていくみたいなので、完成品がどう仕上がっていくか楽しみですね。


【シングル専用任務をプレイしてみて/ゴロー】

 NPCのモノノフ3人と鬼退治。選んだ任務は大型の鬼・ミフチの1体討伐を目的とする“ミフチを討て!”です。当然初プレイでしたが、暴れたい気持ちを抑えてひとまず“戦闘中の仲間の動き”に注目してみました。

『討鬼伝』 『討鬼伝』 『討鬼伝』
▲同行するモノノフは、左から太刀を扱う桜花(オウカ)、弓を扱う那木(ナギ)、手甲を扱う富嶽(フガク)。宿しているミタマの種類も個々で違います。
『討鬼伝』
▲討伐目的のミフチはクモ型の鬼。角、脚、尻などが部位破壊の対象です。

 同行中のモノノフ3人はミフチを発見するとすぐさま走り寄って、各々が武器の特性に応じた間合いで戦い始めます。攻撃はそこそこ食らっていましたが、体力が少なくなっても自分で回復していて、力尽きる様子はほとんど見られません。モノノフが強いのか、それともミフチが弱いだけなのか……。

 しばらくして部位破壊を達成し、再生を阻止するために破壊された部位のところへ。ここで鬼祓いをして部位を浄化するのがセオリーですが、すでに仲間の2人が鬼祓いを始めていました。その後も2、3回ほど同じケースが続いたところを見ると、鬼祓いは仲間に任せて自分は攻めに徹していてもよさそうな感じです。

『討鬼伝』
▲1人で鬼祓いをすると浄化するまでに約20秒ほどかかり、その間はまったくの無防備に(任意に中断できる)。仲間と同時に行えば、人数に応じて時間が短縮されます。

 自分からはほとんど攻撃していないのに、気づいたらミフチを討伐していました。時間にして15分くらいですが、仲間の立ち回りはかなり優秀といった印象です。強いて欲を言えば、同行するモノノフたちが戦闘中にもっと声を掛け合ってくれてもいいかと。せっかくキャラが立っているのにあまりしゃべらないので、ちょっともったいないように思えました。


【マルチ推奨任務を4人でプレイしてみて/西岡】

 操作にも少し慣れてきたところでゴウエンマ討伐に挑戦! スタッフいわく、「かなり強い」とのことなので、ちょっと守りの気持ちでミタマは清少納言に。コレ、任務の目的によってミタマを選び分ける必要がありそうですね。といったところで準備完了。ちなみに任務開始までのロードはかなり早かったです。

『討鬼伝』
▲『討鬼伝』のシンボルにもなっているゴウエンマ。ストレートに鬼です。
『討鬼伝』 『討鬼伝』
▲清少納言は回復によるサポートタイプのミタマ。タマフリの女神ノ社は、体力を継続的に回復する円形の陣を展開するのでマルチプレイでかなり役立ちそうです。

 隣のエリアに移動すると、いきなりいましたゴウエンマ。とりあえずみんなでわーっと飛び掛かります。攻撃食らいます。体力ゲージが半分なくなります。さーっとみんな離れて回復、という開幕。げーつえーー!

『討鬼伝』

 がむしゃらに攻めてもダメなので、ゴウエンマの攻撃モーションを確かめることにしました。よく見ると、特定の攻撃を出す時は必ず予備動作があります。一番ヤバイのが、宙返りして尻尾を叩きつける攻撃。これ、ほぼ一撃で戦闘不能になれます。後はバックジャンプをしたあとに突進してくる攻撃もかなりのダメージです。皆さんも注意してください。

 「左足を破壊しましょう」と声掛けしてみんなで集中攻撃するなど、なんかそれっぽくなってきました。破壊した部位に対して、時間短縮を図って数人がかりで鬼祓い。力尽きた仲間も同じ要領で復活するまでの時間を早めることができます。ただし、全員が集まると必ずそこに攻撃がきてしまうので、分散してやったほうが効率的かも!?

『討鬼伝』

 両脚の部位破壊も達成し、回復用のタマフリ使用回数が尽きたところで「そろそろ倒せるんじゃないの?」と思って鬼の目でゴウエンマの残り体力を確認してみると……なんと、減らした体力は1ミリ程度(笑)。絶望を味わいました。ちなみに、シングルで戦った時のほうが食らうダメージが少なかったので、モードによって強さが変わってくるかと。

→『討鬼伝』にかける思いや今後の展開についてインタビュー(2ページ目)

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データ

▼『PS Vita 討鬼伝 鬼柄』
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:ACT
■発売日:2013年6月27日
■価格:26,070円(税込)
 
■『PS Vita 討鬼伝 鬼柄』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『討鬼伝』ダウンロード版
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:ACT
■発売日:2013年6月27日
■価格:5,400円(税込)
▼『討鬼伝』ダウンロード版
■メーカー:コーエーテクモゲームス
■対応機種:PSP
■ジャンル:ACT
■発売日:2013年6月27日
■価格:4,500円(税込)

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