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2013年4月24日(水)

『ドラッグ オン ドラグーン』シリーズ座談会は終始ヨコオタロウ節が炸裂。ラストオーダー直前に語られる『DOD3』のボツネタとは

文:タダツグ

■ロゴから想像するイメージカラーは赤と白と黒?

松下:ちなみに、ロゴに使われている色に関してはどのような意図が?

佐々木:色は色で、けっこう喧々諤々(けんけんがくがく)ありましたね。たくさんのパターンを組み合わせてみたりして。でも、かなり初期から白、赤、黒っていうのが、僕らの中で固まっちゃってたところがあって。

野村:赤と黒って結構『DOD1』のカラーに近いですね。先祖返りしてるのかな、色味的には。

松下:僕は、ロゴから感じられる赤って、ゼロやワンたち“ウタウタイ”の、瞳の色がモチーフになっているのかな……なんて想像してたんですけど。あと、赤といえば今回は血っていう部分もキーワードとしてありますよね。血を浴びてテンションが上がって……っていう部分。そういう意味で、赤と白のコントラストっていうのは、僕の中で勝手に重要視しちゃってましたね。

野村:もう1つあって、これはたぶん、ゲームとは違う論法なんですけど。本の表紙やカバーの色の使い方って、セオリーみたいなものがありまして。書店で平積みされた時、一般的にどの色が目に飛び込んでくるかというと、やっぱり赤、青、黄の三原色が基本なんですよ。もちろん、組み合わせのバランスも重要ですが。

ヨコオ:ほほう、そんなセオリーがあったんですね、本の表紙の色使いって。

野村:そうなると、赤白黒っていうコントラストはすごく王道的な色の使い方だと思いますね。

佐々木:『DOD1』のロゴを見て、いろいろ考えたんですけど。ちょっとオレンジと黄色に近いところの色があるじゃないですか。今回、その色も盛り込むべきかどうかって悩んだんですよね。

松下:これですね。たしかに赤とオレンジ。

ヨコオ:懐かしい。

松下:ちなみにこっちが『DOD2』のロゴ。

野村:かっこいいよね、これ。あふれ出る中二病感がたまらない。

松下:実は……ロゴのデザイン的には、この『DOD2』のロゴが一番好きなんですよね、僕。

野村:まあ、お前のセンスは中二病的だからな。

松下:やった、ホメられた(笑)。

佐々木:こうして見ると、『DOD3』のロゴの書体が、『DOD1』の書体を踏襲していることがよくわかるでしょう?

松下:たしかに。……って、ヨコオさんずいぶんしょんぼりされてませんか?

ヨコオ:僕は、ロゴにクレームをつけるメールが、宣伝さんと交わした最初の連絡だって事実が、本当に終わってるなと今さらながらに感じていて。

佐々木:でも、柴もヨコオさんは『DOD1』と紐づけたいはずだっていうことを、ずっと言っていましたよ。

ヨコオ:いやはや、ありがたいことです……。

『ドラッグ オン ドラグーン3』 『ドラッグ オン ドラグーン3』
▲『DOD1』のロゴ。こうして見ると『DOD3』のロゴは、文字の書体や色、全体の雰囲気まで、しっかりと『DOD1』を踏襲していることがよくわかる。▲『DOD2』のロゴ。『DOD1』よりも、より“RPGらしさ”が前面に出ている印象。少年の心をくすぐられるデザインだ。

→ヨコオタロウと宣伝・佐々木、大いに語り合う(3ページ目へ)

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データ

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