【第15回】電撃おすすめアプリ 毎日レビュー『ファイナルファンタジーV』――シリーズ屈指の名作RPGがiOSで復活

文：リプトン熊田

■出会い、そして冒険の始まり――

　ある日、“風”の異変を感じ取ったタイクーン王。彼は飛竜に乗って風のクリスタルのもとへと向かいます。一方、父のあとを追う王女のレナは、森でモンスターに襲われたところを放浪の旅を続ける若者・バッツに助けられることに。その後、2人は記憶を失った謎の老人・ガラフや海賊のお頭・ファリスと出会い、ともに風のクリスタルがあるという神殿へと向かいます。ところがクリスタルは彼らの目の前で砕け散り、タイクーン王は何者かに連れ去られてしまうのでした。ここから、彼らの長い冒険の旅が幕を開けます。

　風のクリスタルを守るボス・ウイングラプターは、羽を閉じている時に攻撃すると手痛い反撃を受けます。そこだけ注意すれば、苦もなく倒せるはず。

▲風の神殿に入り、そこで初めてのボス戦。“うまいやり方を見つければボスでもラクに勝てる”というのが本作の特徴ですが、このウイングラプター戦はまさに、その練習的な要素が強いんですよね。

■水のクリスタルを求め、ウォルス城へ

　残る3つのクリスタルを守り、この世界を破滅の危機から救うため旅立ったバッツたち。彼らはまずファリスの船で運河を抜けようとしますが、突然目の前に巨大な渦が発生。船の動力でもあった魔物のシルドラに助けられるも、シルドラは行方不明になってしまいます。そして彼らは流されるまま迷い込んだ船の墓場を抜け、飛竜山で発見したタイクーン王の飛竜に乗りウォルス城へ。やっとのことで水のクリスタルにたどり着いたバッツたちですが、またしてもクリスタルは砕けてしまい……。

　船の墓場のボス・セイレーンはアンデッドに姿を変えます。アンデッド状態の時はファイアが弱点。水のクリスタルを守るボス・ガルラは特に言うことなし（笑）。

▲状態異常になる攻撃が厄介なセイレーン。4人とも黒魔道士にして、アンデッド時に一斉ファイアでもいいかもしれません（笑）。そして水のクリスタルも砕けてしまいますが、そのたびに選べるジョブが増えていきます。

■カルナックでは火のクリスタルが大暴走!?

　火のクリスタルから力を引き出し、大量の武器を製造する国カルナック。そこの技術者であるシドは、クリスタルを使い続けることの危険性に気づき王女に進言するも、怒りを買って投獄されていたのでした。やがて火のクリスタルが暴走したとの報せを受け、バッツたちは火力船に突入。待ち構えていた魔物を倒すものの暴走は止まることなく、クリスタルはカルナック城もろとも砕け散ってしまいます。

　火のクリスタルを守るボス・リクイドフレイムは非常に厄介な相手。カウンターで繰り出されるファイラは、レベルをよっぽど上げていない限り一撃死する威力。お手軽な攻略法としては、カルナックで氷のロッドを買っておき、黒魔道士に装備させておきます。あとは戦闘が始まったら、それを道具として使うだけ。ブリザガの効果があるので、かなりの大ダメージを与えられます。なお、ロッドは使うとなくなってしまうのと、形態変化するリクイドフレイムは手型の時だけ氷属性が無効になるので要注意。

▲リクイドフレイムは、個人的には序盤最強のボスだと感じました。氷のロッドなしだと、とにかくファイラが痛い！　しかも、趣味でファリスを召喚士にしたらここではまったく役に立たず、涙目になりました……。

■最後の1つ、土のクリスタルはいずこに？

　土のクリスタルの在処を探すため、古代図書館を訪れたバッツたち。彼らはそこでシドの孫・ミドの危機を救い、新たな情報を得て流砂の砂漠へ。さらに、砂漠の先にある滅びの街ゴーンで行方不明になっていたタイクーン王の姿を見つけるも、穴に落とされ謎の地下施設へ……。しかし、そこにはなんと空飛ぶ船・飛空艇が！　時を同じくして、地下に埋まっていた古代ロンカ遺跡が突如、空に浮上を開始します。その遺跡の中に土のクリスタルがあることが判明しますが、高度が高すぎるため、今の飛空艇で行くことは不可能。そこで飛空艇に改造を施すため、一行はタイクーン城近くの隕石へと向かうのでした。

　流砂の砂漠のボス・サンドウォームは水が弱点。リックスの村ですいとんのじゅつを10個ほど買っておき、忍者2人で投げると比較的楽に倒せます。

▲この辺りは古代図書館でのイフリート戦や飛空艇の登場、ロンカ遺跡のド派手な出現など、盛り上がるイベントが盛りだくさん！　完全に仕事を忘れていたため、サンドウォームの写真は取り忘れてしまいました☆

■封印を破り、邪悪な魔導士が復活……！

　隕石でアダマンタイトを手に入れ、飛空艇を改造したバッツたちは早速ロンカ遺跡へ。凶悪な威力を誇る砲台を破壊して内部に突入し、ようやくクリスタルのもとへとたどり着きます。ところがそこに、何者かに操られたタイクーン王が現れ、なんと土のクリスタルまでもが破壊されてしまうことに！　さらに4つのクリスタルによって封印されていた邪悪な魔導士が復活を果たし、世界破滅へのカウントダウンが始まってしまいます。はたしてバッツたちはこの危機を乗り越え、世界を救うことができるのでしょうか!?

　隕石で出現するアダマンタイマイや、砲台と一緒に出てくるランチャーは、古代図書館の64ページからラーニングできるレベル5デスで一撃です。また、土のクリスタルを守るボス・アルケオエイビスは一度死んだ後に復活しますが、復活後は同じくレベル5デスで一撃（笑）。

▲ロンカ遺跡は突入するまで大変なのに、中も複雑に入り組んでいて、これまた大変。この鬱憤は、アルケオエイビスへのレベル5デスで発散します！　古代図書館に行ったら、絶対にラーニングしておきましょう。

　てな感じで、序盤を駆け足で紹介してみました。これだけのボリュームで、まだまだ序盤。本作の価格は1,800円と、やや躊躇する値段設定かもしれませんが、個人的にはボリュームを考えれば全然妥当。値段分はガッチリ遊び倒せる作品だと、自信を持って言えます。当時プレイしていた人にも、初めて遊ぶという人にも、ぜひオススメしたい名作です。

▲ここからは別の世界へと舞台を移し、物語はさらなる展開を迎えます。復活したエクスデス、その野望を阻止せんと奮闘するガラフたち、そして扉の裏で健気に待っているギルガメッシュ（笑）。ストーリー的にもここから加速度的に盛り上がっていくので、ぜひとも実際にプレーして確かめてください！

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データ

関連サイト

• スマートフォン版『ファイナルファンタジー』シリーズ公式サイト