2013年4月22日(月)
サイバーフロントより4月25日に発売されるPS Vita用ソフト『迷宮クロスブラッド インフィニティ』。開発元のエクスペリエンスによるWeb番組“EXPチャンネル”の店頭出張版が、東京・葛西にあるゲームショップ“ゲームズマーヤ”の店内で開催された。
本作は、人気3DダンジョンRPG『迷宮クロスブラッド』をPS Vita向けに移植したもの。新要素として、“∞(インフィニティ)モード”や多数の新規イベントなどが追加され、タッチスクリーンやnearを使った機能も搭載される。
ゲームズマーヤ店内で開催された“EXPチャンネル 店頭出張版”には、プロデューサーを務めるエクスペリエンスの千頭元さんとディレクターの安宅元也さん、作品に登場するキャラクターの水無瀬シズナ役を務める声優の山本彩乃さんが登場。本作のゲーム紹介とさまざまなエピソードについて語った。
普段は、エクスペリエンスの社内で行われている“EXPチャンネル”。正式配信時間の1時間前からゆるゆるとリハーサルを行なっている本放送だが、今回もご多分に漏れずゆるゆるの進行でスタートした。
▲プロデューサーの千頭元さん | ▲水無瀬シズナ役の山本彩乃さん |
▲ディレクターの安宅元也さん(左)と、ゲームズマーヤ店長の秋谷久子さん(右)。 |
観客たちも普段からEXPチャンネルを見ているのか、予定調和であるかのように温かく見守るという不思議な空間ができていた。筆者も以前EXPチャンネルに出演させていただいたことがあるが、確かにゆるい。そして基本的に時間が足りない。
そんな中でも1人がんばっていたのは、センターに座っていた山本彩乃さん。千頭さんと安宅さんに対して「ちゃんと用意してきましょう!」といった激を飛ばし、EXPチャンネルを引っ張っていった。
今作の特徴の1つである新クエストについて話がおよぶと、山本さんは「これは本当に『迷宮クロスブラッド』の世界なんだろうか? と思いながら収録していました」と語っていた。どうやら、原作とはかなり異なる世界観が新たなクエストでは展開されるようだ。
▲追加される新クエストの一幕。『円卓の生徒』の世界にエクス隊が迷い込んだり、シズナが何人も出てきたり? |
また、新クエストでは新たなボスも登場するが、このボスは物語のノリに反してかなり手強い調整がされているという。これにはマスターアップ後に「どうしてこんなに強い調整をしてしまったのか」といった声も社内から上がったという。これに対して山本さんは「そういうことはマスターアップ前に言うことでしょう!」とツッコミを入れていた。
続いて、今作の最大の特徴である“インフィニティモード”についての説明が行われた。インフィニティモードは、通常は6人パーティでダンジョンを攻略していくところ、5人までしか編成できない高難易度モード。しかし千頭さんは「個人的には楽」と説明に水をさすようなコメント。
しかしこれには理由があって、5人パーティなためにボス戦などは通常よりも難易度が高く、違う戦略が必要になるという。しかし、5人であるメリットは6人目の装備を揃える資金や素材で、5人までの装備を強くできるという。
とはいえ、安宅さんからは「インフィニティモードは、通常と比べて50%増しくらいの難易度になっているはず」というフォローがされた。ちなみにこの間にも山本さんのツッコミが絶えることはなかった。また、インフィニティモードでしか手に入らないアイテムなども多く用意されているとのこと。
▲インフィニティモードで手に入るアイテムの1つ、アイリス装備。 |
▲アイリスは特定の条件を満たすと手に入るブラッドコード(ダンジョンRPGで言うクラスのようなもの)。 |
その他、今作での調整箇所として、ゲーム開始直後にあらかじめ登録されている、通称プリセット隊が従来よりも強くなっている他、物語の中盤で探しに行くことになる“ブラッドサンプル”のありかがわかりやすくなっているという。
また、エクスペリエンスにて開発中の他タイトルについても新情報が明らかになった。現在発表されているタイトルはXbox 360/PC用ソフトとして予定されている『剣の街の異邦人』のみだが、これに加えて、新たなプロジェクトが予定されているという。
新タイトルについては、それ以上の情報公開はされなかったが、そう遠くない時期に発表できるという。ちなみに『剣の街の異邦人』も新作タイトルも昔からダンジョンRPGが好きなユーザーの琴線にひっかかるような、コアなシステムになっているとのこと。
『剣の街の異邦人』の開発状況は中盤にさしかかっており、曲も8割くらいができあがっているという。これについて安宅さんは「最近、なかなか制作の現場に入れなかったけど、久しぶりに現場に入って作りたいと思ったタイトル」とコメントした。
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『迷宮クロスブラッド』シリーズもPC版、Xbox 360版の発売を経て、今回のPS Vita版でより遊びやすく調整がされている。同社から発売された『円卓の生徒』や『デモンゲイズ』と比べると、難易度は高くなるが、その分クリアした時の達成感も格別なので、ダンジョンRPG好きにはオススメのタイトルだ。
(C)2013 Experience Inc. / Published by CYBERFRONT
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