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2013年5月16日(木)

『クリミナルガールズ』の“おしおきシステム”が話題に! 外部制作も含めた日本一ソフトウェアの幅広い活動をチェック!!【電撃日本一】

文:電撃オンライン

 この“新川社長インタビュー”は、日本一ソフトウェアの設立20周年を記念する特設ページ“電撃日本一ソフトウェア”の連載コーナー。社長である新川宗平氏にさまざまな話をお聞きしながら、これまでの長い道のりを振り返っていく。

 第20回目となる今回は、『クリミナルガールズ』 をはじめとする2009年以降の外部スタジオ制作タイトルの話や、モバイルコンテンツなどのコンシューマゲーム以外の分野での取り組みについて、新川社長にお聞きした。

■コンテンツメーカーを目指してさまざまな分野にトライ!

“電撃日本一ソフトウェア”
▲日本一ソフトウェア代表取締役社長の新川宗平さん。

――2009年以降の外部作品について、ユーザーの反響はどうだったのでしょうか?

新川:2009年以降になると、お客様も日本一ソフトウェアの内部で作ったのか、外部で作ったのかという見方をされるようになってきた時期だと思います。そんな中で、『クリミナルガールズ』はいまだにお客様からの好意的な反響がありますし、ツイッターでのつぶやきに今も動きがあるなど、内部制作のものを含めても非常に高い支持を得ているタイトルになりました。他社との共同開発で、このようなタイトルを生み出せたというのは、1つの大きな成果だと思っています。

 しかし、そのようなタイトルを生み出せるかどうかはかなり難しい問題で、そこに至るまでに多大な痛みを伴った状態になっています。

――『クリミナルガールズ』が成功したポイントはどの辺りだとお考えですか?

新川:われわれは企画の段階から“開発サイドからの持ち込み”という形でやらせていただいているので、企画自体の内容が大きなポイントになっています。実際に仕事をお願いする開発会社との相性や協力体制も非常に重要です。開発会社の考えた企画の面白さを見極めること、その魅力をより良い形で引き出すプロデュースができるかが、外部開発タイトルの成功と失敗の明暗を分けていると言っても過言ではないですね。

 だからこそ、どういう会社と組むのがよいかという見極めは難しいので、現状では外部制作の取り組みはだいぶ減らしている状態です。やはり、日本一ソフトウェアというブランドで売り出すわけなので、今後も外部制作を行う際は、内部制作と比較してもそん色がない内容のタイトルのみに絞り込むなどの形で、やっていきたいと考えています。

“電撃日本一ソフトウェア” “電撃日本一ソフトウェア”
▲2010年11月18日に発売された、PSP用少女おしおきPRG『クリミナルガールズ』。基本的な要素はオーソドックスなRPGだが、ちょっとエッチなミニゲームをクリアすることで、探索や戦闘に役立つスキルを習得できる“おしおきシステム”が話題を呼んだ。

――日本一ソフトウェアでは、コンシューマゲーム以外に、モバイルコンテンツも早い段階から積極的に取り組んでいますね。

新川:2010年に電子書籍で出した『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』などがそれに当たりますね。やはり、時流に素早く合わせていくのは重要な要素だと思うので、流行のプラットフォームではなんらかのコンテンツをリリースするようにしています。

――最近だと『ディスガイア魔界コレクション』がソーシャルゲームとして配信されていますが、モバイルコンテンツの制作はどのように行っているのですか?

新川:子会社のディオンエンターテインメントがオンラインコンテンツに特化した会社になっているので、『ディスガイア魔界コレクション』はそこに委託するという形で開発運営しています。

――『ディスガイア魔界コレクション』でのユーザーからの反響はいかがですか?

新川『魔界戦記ディスガイア』シリーズのファンの方々を中心にプレイしていただけているおかげで、なんとか継続できています。

 日本一ソフトウェアは、ゲーム分野のみならず、どんなメディアでも通用するコンテンツメーカーを目指しています。コンシューマゲーム以外にも別のチャンスがあらゆるところに転がっているわけですから、種まきの意味でもさまざまな分野にトライし続けていきたいと思っています。


【次回のインタビューは5月30日掲載予定】

電撃日本一ソフトウェア

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