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2013年5月5日(日)

ケイブはSTGをやめない、どんな形でも出す――“『怒首領蜂 最大往生』発売記念祭り 完”浅田さん&池田さんトークステージ

文:megane

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■震災でいろいろあった『NIN2-JUMP』と『赤い刀 真』

『怒首領蜂 最大往生』発売記念祭り 完

 2011年3月に起きた東日本大震災の時、『NIN2-JUMP』と『赤い刀 真』が制作中だった。その時浅田さんは大阪にいて、直接震災には合わなかったのだが、東京に帰れなくなり、ホテルもいっぱいだったため、漫画喫茶で一晩を明かしたという。

 その時、気仙沼などの様子をテレビで見て、『NIN2-JUMP』の売上を義援金に回すことを思いついたという。これに社長が了承し、マイクロソフトの本社も意図を汲み取ってくれて、わずか1週間という異例の短期間で配信が開始されたとのこと。

 一方の『赤い刀 真』については、開発スタッフの間でゲーム性の決定に揉めに揉めて、マスターアップ2週間前まで決まっていない状態だったとのこと。

 これは、仕様について思うところがある人が複数いることが原因だった。そこで会議室にスタッフを全員集めて、決めることを話合って納得した上で、1つ1つ決めていったという。さすがにマスターアップ2週間前でその状態はヤバかったとのこと。

『怒首領蜂 最大往生』発売記念祭り 完 『怒首領蜂 最大往生』発売記念祭り 完
▲ケイブでKinectを初めて採用した『インスタントブレイン』。マイクロソフトとの酒の席で、浅田さんがついついやると言ってしまったらしい。▲実はボリュームが少なめの『虫姫さま』。無理せずにモードをしぼってきっちりと作ったとのことだが、開発費との兼ね合いもあったとか。

■“完”とついていてもやめるとは言っていない『怒首領蜂 最大往生』

『怒首領蜂 最大往生』発売記念祭り 完

 『怒首領蜂 最大往生』について、気になるのが赤い丸に白抜き文字で描かれた“完”の存在。池田さんがこの“完”について、「これは社長のアイデアで入れることになったけど、“完”と言っても終わるなんて誰も言っていない」ということで、「デザインとして付いているだけ」と語った。

 浅田さんはアーケード版の『怒首領蜂 最大往生』については、サウンドの交渉しかしていないとのことだが、当初は「何このダサいの」と思っていたという。

 また、Xbox 360版の『怒首領蜂 最大往生』について浅田さんは、「(本作が)出るか出ないかは自分の気持ち次第だった」と語っていた。

■ケイブとしてはSTGをやめる気はない。どんな形でも出す

 ケイブの今後について池田さんは「STGをやめる気はない」とコメント。その上で「どんな形であってもSTGはしつこく出していく」と語り、次回作について言及はしなかったものの、その直後に浅田さんから「スマホです」とネタばらしをされていた。

『怒首領蜂 最大往生』発売記念祭り 完 『怒首領蜂 最大往生』発売記念祭り 完
▲池田さん▲浅田さん

 一方の浅田さんは、池田さんとのコンビで何かを作るのは本作が最後としながら、1つの区切りとしてお互い新しい道を見せていければと述べた。また、怒首領蜂 最大往生祭りについても、これまでケイブ祭りを楽しみにしてくれていた人に、何かちゃんとした形で最後がやりたかったと語っていた。

『怒首領蜂 最大往生』発売記念祭り 完 『怒首領蜂 最大往生』発売記念祭り 完
▲急遽、会場の終了となる30分間だけ、浅田さん&池田さんによるサイン大会となった。会場のユーザーが多く詰めかけていたが、サインをもらえた人はラッキーである。

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