2013年5月23日(木)
こんにちは。洋ゲー大好きライターのイトヤンです。PS3/Xbox 360用アクション『バイオショック インフィニット』、皆さんプレイされてますか?
今回は、これまで『バイオショック インフィニット』の記事を担当してきた電撃2Kの担当編集者とライターが集結して、実際にゲームをプレイした感想や、そこで改めて感じた本作の魅力を、座談会形式でお届けします。
ゲームをクリアした人間も交えて、いろいろと語り合っていますが、決定的なネタバレは避けているので、その点はご安心を。では、すでにクリアしたという人も、まだクリアしていないという人……はできればクリアしてから、ぜひ読んでみてください!
イトヤン:まずはここに集まっている皆さんの、進行状況について確認しておきましょうか。エンディングまで到達してるのが、この私イトヤンと……。
てけおん:僕もエンディング見ました。
チョロ松:私はまだ、シャンティタウンからフィンクの工場に戻ったところですね。
てけおん:だいたいゲームの中盤を超えたところですね。
ゴロー:オレが一番進んでいないのかな? シャンティタウンの警察に向かっている途中だから……。オレはまだ、一番美味しいところを残してるってこと?
てけおん:いや、このゲームの一番美味しいのは間違いなく2週目だから大丈夫! それを楽しむためにも、早くクリアするといいよ。
イトヤン:そうですね。この『バイオショック インフィニット』は、エンディングを見たかどうかによって、ゲームに対する印象が、ガラッと変わってしまう作品だと思うんですよ。
ゴロー:いわゆる、ラストで大どんでん返し! みたいな作品になってるってこと? でも『バイオショック』シリーズは、わりとそのパターンが多い気もするけど?
てけおん:それだけではないんだけど、これまでのシリーズと比べて今回のラストはちょっとスゴイかも。
ゴロー:確かに今、ちょうど「おや?」ってところに来てるんだよね。エリザベスが開いた“ティア”の向こう側は、どうやら別の次元らしいって話になってきて……。
▲エリザベスが開くことができる“ティア”は、この世界から別の次元に通じる“窓”のようなもの。戦闘中にティアを開くことで、戦いを有利に進めたりできますが、ティアの使い方によっては、この世界に対してもっと重大な影響を与えることも……!? |
チョロ松:最初にまず、天空都市“コロンビア”っていう、まったくの異世界に入っていくわけじゃないですか。ここからどう展開していくのかな? と思っていたら、「えっ? こっちの方向に行くの?」という感じの流れになりましたよね。ティアの真相が明らかになるあたりから、話が一気に転がり始めて。
ゴロー:ちょ、ちょ、ちょっと! やっぱりバラされちゃうわけ?
イトヤン:じゃあ、とりあえず話の方向を変えて、中盤までプレイして、何か気になったところはありますか?
チョロ松:ソングバードが、今のところはあんまり出てこない気がするんだけど。
てけおん:ゲームの後半でちゃんと活躍はするんだけど、事前に予想してたような活躍とは違いますね。
チョロ松:『バイオショック』シリーズということで考えると、エリザベスとソングバードの関係って、どうしてもリトルシスターとビッグダディの関係を連想するんですけど……。
イトヤン:自分もそうだったし、『バイオショック』の1作目をプレイしてる人はみんな、そう期待すると思うんですよ。でもそれを期待してると、ソングバードに対しては、ちょっと肩すかしを食うところはありますね。ただ、存在感を見せつける場面はきちんと用意されている。
てけおん:ソングバードの位置づけはさておき、シリーズということで言えば、ちゃんと『バイオショック』なんだよね。正直、途中までは「おもしろいけど、別に『バイオショック』じゃなくてもいいんじゃないの?」って思ってた。でもラストのどんでん返しで、「ちゃんと『バイオショック』のテーマを踏襲してるんだ!」って感動したんだよね。
イトヤン:ラストシーンを見たからこそ言えることなんですけど、『バイオショック インフィニット』ってタイトルは、お見事だと思いますよね。
てけおん:そう! クリアした後で振り返ると、もうこのタイトル以外、考えられないよね。実は今、2周目を始めてるところなんだけど、いったんエンディングを見てると、もう冒頭から「うわあっ!」って驚くことばっかりなんだよ。「あれも伏線だったのか、これもそうなのか!」って。
イトヤン:エリザベスを塔から連れ出した直後に、ブッカーと2人で海水浴場に落っこちるじゃないですか。このビーチで、シンディ・ローパーの『ハイスクールはダンステリア』って曲が、パイプオルガン風にアレンジされて流れてるんですよ。なんで1980年代に作られた曲が、この時代に流れてるんだろう? ひょっとして何かの内輪ネタなのかな? って思ってたんですけど、途中で実はこれも……。
てけおん:そうなんですよね! う~ん、でもこれ以上は言えない(笑)。
チョロ松:……なんでしょうね、このもどかしい感じは(笑)。
ゴロー:ムカつくわ~! オレも早くもクリアして、てけおんみたいにニヤニヤしたい!
イトヤン:でも実際、このゲームのエンディングを見た人は、他のクリアした人を探して、あれこれ話したくなっちゃうんですよね。
てけおん:お互いに答え合わせをしたくなるっていうか。
ゴロー:情報を交換して「あぁ、なるほど」って言いたくなるゲームなのね。
チョロ松:確かに、うっかり見逃してしまうようなところにも、情報がたくさん詰まってる感じはしますね。
イトヤン:そういう意味では今回、ボックスフォンの音声で物語を補完してるところが、非常に多いんですよ。正直言って、ボックスフォンを取り逃すと、「結局、この人って誰だったの?」っていうようなキャラもいるので。
チョロ松:さっさと先に行きたくなるんだけど、でも何か取り逃してるとイヤだなぁと思って、念入りに調べちゃうんですよね。
ゴロー:あと、キネトスコープで観られる無声映画も、かなり重要そうだけど?
イトヤン:うーん、あの映像自体は、あくまでコロンビアの人たちの視点で作られたものだから、物語の真相とは若干のズレがあるんですよね。
てけおん:でも、コロンビアの世界を知るという意味では、すごく役立ちますよ。
ゴロー:じゃあ、望遠鏡は?(笑)
イトヤン:あれはもう完全に、実績やトロフィーのためにあるものですね(笑)。
▲マップ上のあちこちに置かれているボックスフォンには、コロンビアで暮らしているさまざまな人々の言葉が収録されています。中には物語の核心に迫る重要な情報を聞けるものもあるので、あまり先を急がずにもれなく収集していきましょう。 |
→続いて、ヒロイン・エリザベスについて語ります(2ページ目へ)
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