2013年5月22日(水)
こんにちは、ライターのカワカミ雁々です。皆さん、今日も元気にイグニッションしていますでしょうか。『Z/X -Zillions of enemy X-(以下、ゼクス)』は最新セット『黒騎神の強襲』が絶賛発売中です。
『ゼクス』は、ブロッコリーが展開するオリジナルのTCG。無料で配布されているフリーカードや、ワンコインで購入できるスターターデッキなど、ゲームを始める敷居がとにかく低いのが特徴です。
今回も魅力的なカードが多数追加され、どんなデッキを作るか目移りしてしまっている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、『黒騎神の強襲』のカードを使ったデッキをいくつか紹介していきたいと思います。少しでも皆さんのデッキ構築の参考になれば幸いです。
最初に紹介するデッキは、新プレイヤーカードに《雷鳥超》を採用し、相棒ゼクスである《剣帝神器サイクロトロン》を搭載した青黒緑デッキです。まずはレシピをどうぞ。
【デッキレシピ】
■プレイヤー(1)
1 《雷鳥超》
■スタートカード(1)
1 《ヘビーアームズ アルフェラッツ》
■イグニッションアイコンを持つカード(20)
4 《砲撃機械ボンバードメント》
4 《サイバーレイピア アルファルド》
4 《じゃれつくロードローラー》
4 《月影葬送牙》
4 《フィーユはいつも元気だぞっ!》
■ゼクスカード(29)
2 《バトルヒーロー マルカブ》
2 《艶奏プッティーニ》
3 《剣帝神器サイクロトロン》
2 《機鋼竜ドライブピニオン》
2 《月光の魔姫クイーンカグヤ》
4 《ザクザクするチャーム》
2 《滅獄竜デスティニーベイン》
4 《のんびり屋のルリジッサ》
2 《きれい好きのレモンバーム》
2 《たおやかなる薙刀 菖蒲》
4 《草華竜アイヴィーウィング》
このデッキのコンセプトはいたって簡単で、《フィーユはいつも元気だぞっ!》や《のんびり屋のルリジッサ》といったカードでどんどんリソースを増やしていき、高コストの大型ゼクスを出してフィールドを制圧する、というものです。
これまでだとこういったデッキのプレイヤーカードは《剣淵相馬》で、その相棒である《樹海の乙女フィーユ》が入ったものが多かったのですが、『五帝竜降臨』で《草華竜アイヴィーウィング》が出たことで“リソースからゼクスを登場させる”カードがダブってしまう、という状況になっていました。
代わりとなるプレイヤーの候補としては、《青葉千歳》と《刀の武人 龍膽》、《戦斗怜亜》と《超鋼神器ローレンシウム》がいましたが、前者はリソースを12枚そろえるまでに時間がかかってしまう、後者はパワーが低いという弱点がありました。
▲登場させるタイミングに差異はあるものの、役割がかぶってしまっている2枚。また、この2枚を同時に使うと《草華竜アイヴィーウィング》を出す前に《樹海の乙女フィーユ》でリソースが減ってしまって《草華竜アイヴィーウィング》の能力が使いにくい、という状況になってしまいがちです。 |
そこに今回、こういったいわゆる“ビッグマナ戦略(大量のリソースを背景に、高コストカードを連打する戦略)”に合致したプレイヤーと相棒ゼクスとして《雷鳥超》と《剣帝神器サイクロトロン》が登場したというわけです。
《剣帝神器サイクロトロン》は実際に使うまでは「パワー5000のゼクス2体に攻撃されてもやられないのは強そうだなぁ」くらいの感覚でしたが、いざ使ってみるとカードに選ばれない“絶界”能力は思った以上に強力でした。
今の『ゼクス』では『五帝竜降臨』で登場したドラゴンたちを筆頭に、高コストのゼクスはそれこそ1体でフィールドを制圧できるほどの強さを持っています。それに対抗するため、どのデッキにも《月影葬送牙》や《覇王剣ドラゴニックフレア》のような除去手段が投入されています。しかし《剣帝神器サイクロトロン》にはそれらの“大型ゼクス対策カード”が通用しないのです。
▲“大型ゼクスが強い”→“大型ゼクスを除去できるイベント・能力が強い”という状況で登場した“除去できない”大型ゼクスである《剣帝神器サイクロトロン》。《月影葬送牙》のようなイベントだけでなく、《日出ずる国の女王 卑弥呼》などの能力にも選ばれないので、小さなダメージを積み重ねてくるブレイバーデッキのようなデッキ相手にも活躍します。 |
もちろん《剣帝神器サイクロトロン》にも弱点はあります。《エクスターミネイション・フロウ》や《清廉な想いフィエリテ》のようなスクエア全体に効果があるイベントや能力の影響は受けますし、もちろんパワー10500のゼクスに攻撃されれば倒されてしまいます。それでも“絶界”能力はとっても強いので、皆さんにもぜひ新プレイヤーの《雷鳥超》君と、その相棒《剣帝神器サイクロトロン》を使ってみてほしいですね。
さて、このデッキにはもう1枚、主役と呼べるカードが入っています。それは《ザクザクするチャーム》です。7コストでパワーは7500ととっても控えめですが、実はこのカードは『ゼクス』のカードで初めて“無条件に相手の手札を捨てさせる”ことができます。
TCGではカードを引き増したり、捨てさせたりという行動は俗に“カードアドバンテージを取る”と言われ、重要視されることの多い要素ですが『ゼクス』には出しただけでカードアドバンテージが取れるカードはあまり多くありません。例をあげると《メテオソード スピカ》や《アドミニストレータ デネボラ》、《アドミニストレータ ベガ》、《冥司教スケルタルビショップ》などがいますが、これらにもなんらかの条件がついています。そんな中で《ザクザクするチャーム》は、登場するだけで確実に手札1枚を奪い、アドバンテージを稼いでくれるのです。
▲登場時にとりあえず1枚、もし相手がリソースを10枚以上出していたらもう1枚捨てさせることができます。このカードがリソースを9枚で止めることを推奨する《混沌の大蛇ヤマタノオロチ》と同時に出たのは、なかなか示唆的ですね。 |
《ザクザクするチャーム》はゲームの後半、相手の手札が少なくなってきたところで登場させるのが効果的です。序盤はリソースに置いておいて《草華竜アイヴィーウィング》の能力で再利用するのがいいでしょう。それで《草華竜アイヴィーウィング》に対処するカードを捨てさせられれば、そのゲームはもらったも同然と言えるのではないでしょうか。
なお、このデッキを使う時は好みや周囲の環境に合わせて大型ゼクスの部分を入れ替えるのがオススメです。《剣帝神器サイクロトロン》と《草華竜アイヴィーウィング》はこのままにするのがいいと思いますが、周りに高速デッキが多いようなら《ザクザクするチャーム》を減らして《滅獄竜デスティニーベイン》を増量するといった微調整を加えてみてください。
また、カードそのものを変えるのも選択肢となります。パワーが11000を超えることもある《魅惑の七支刀 月下香》に手こずるようなら《巨獣ウェアライノ》のようなさらなる高パワーカードを投入して対策するのも有効でしょう。ベースとなるのは“リソースを増やして高コストカードで制圧する”という部分だけなので、いろいろ手を加えてみてくださいね。
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