News

2013年5月30日(木)

『洞窟物語3D』と『いっき』のコラボは近場の縁!? 日本一ソフトウェアによる他社とのコラボ実現に向けた取り組みを聞く【電撃日本一】

文:電撃オンライン

 この“新川社長インタビュー”は、日本一ソフトウェアの設立20周年を記念する特設ページ“電撃日本一ソフトウェア”の連載コーナー。社長である新川宗平氏にさまざまな話をお聞きしながら、これまでの長い道のりを振り返っていく。

 他社とのコラボレーションを数多く手掛ける昨今の日本一ソフトウェアだが、第21回目となる今回のインタビューでは、他社とのコラボレーション実現に向けた動きについて、新川社長にお聞きした。

■人と人との縁がコラボレーションの実現につながっている

“電撃日本一ソフトウェア”
▲日本一ソフトウェア代表取締役社長の新川宗平さん。

――前々回、第19回のインタビューで『絶対ヒーロー改造計画』におけるコラボレーションのお話が出ました。日本一ソフトウェアでは最近、これ以外のタイトルでもコラボレーションを行っていますよね?

新川『洞窟物語3D』『迷宮塔路レガシスタ』などですね。

――『洞窟物語3D』では、『いっき』とのコラボレーションが衝撃的でした。

新川:『洞窟物語3D』自体がレトロなタイトルなので、コラボレーションするなら相手もレトロなタイトルがいいという話になり、お隣の愛知県にあるサン電子さんに、『いっき』とのコラボについて掛け合いました。日本一ソフトウェアの創始者である北角浩一がサン電子の出身で、『いっき』の営業を担当していたこともコラボに踏み切った理由ですね。

 その後、PCゲームの老舗である日本ファルコムさんに『ドラゴンスレイヤー』、日本物産さんに『クレイジークライマー』とのコラボをお願いした感じです。

“電撃日本一ソフトウェア” “電撃日本一ソフトウェア”
▲PCで名を馳せたレトロな雰囲気のアクションゲーム。それを3DSへ移植したものが『洞窟物語3D』で、主人公を『いっき』『ドラゴンスレイヤー』『クレイジークライマー』の登場キャラクターに変更できるというコラボレーション要素が追加されている。

――『迷宮塔路レガシスタ』でのエピソードですが、アクワイアの遠藤琢磨社長が当時、ツイッターで「日本一ソフトウェア新川社長、日本ファルコム近藤社長と新宿で悪巧み中ナウ。お楽しみに~」とツイートしていて、「3社合同のコラボ企画か!?」と話題になったのが印象的でした。

新川:よく覚えてますね。ぶっちゃけますと、あの時は特にそういうことでの具体的な話はなかったです(笑)。遠藤社長と飲んでいたら、突然に思わせぶりなことをツイートし始めただけという……。

――そうだったんですか(笑)。でも、それがきっかけで『迷宮塔路レガシスタ』でのコラボレーションが実現したわけですから、やっぱりすごいですよ。

“電撃日本一ソフトウェア” “電撃日本一ソフトウェア”
▲『迷宮塔路レガシスタ』は、入るたびに地形が変わるランダムダンジョン「ツタの塔」の踏破を目指す、サバイバルアクションRPG。仲間キャラクターを自由に作れるキャラクターエディットにおいて、日本ファルコムの『英雄伝説 碧の軌跡』やアクワイアの『剣と魔法と学園モノ。Final 新入生はお姫様!~』とのコラボを実現。

新川:実は、今日もこの後、日本ファルコムの近藤季洋とイメージエポックの御影良衛社長、それにアクワイアの遠藤社長の4人で飲みに行くんですよ。だいたいこのメンツで年に何回か集まって、その時々の情報交換や社長同士の悩み相談など、楽しみながらやっています。

――どちらかというと、仕事がらみというよりはプライベートの楽しみという感じですか?

新川:そうですね。ただ、そういったことも仕事につなげられればいいと思っています。大企業には大企業にしかできないことがあると思いますし、逆にわれわれ中小企業にも、中小企業にしかできないことがあるはずだと思うので。こうした飲み会の場でも、意見交換や合同イベントなどについての話し合いになることが多いです。

――こういった他の会社とのお付き合いというのは、どのように始まるものなのでしょう?

新川:例えばSCEさん主催のイベントなど、他の会社の方と知り合える機会というのは結構多いです。話してみると共通の話題も多く、話が膨らんでいった結果、コラボレーションの話題に発展することもあります。

 そもそも、日本一ソフトウェアは海外に販売ルートを持っているので、日本の優良コンテンツを作られるメーカーとお近づきになって、タイトルをライセンスしていただきたいとも考えています。そういう意味でも、いろいろな方とお話しさせていただく機会を積極的に設けているというのはありますね。

――他のメーカーとお話した際に、よく新川社長の話題が出ることがあり、人脈の広さに驚かされるのですが、こうして積極的に話の場を設けるということが、新川社長の人脈の広さや、日本一ソフトウェアが早い段階でコラボレーションに積極的に乗り出せた理由につながるわけですね。

新川:人と人との縁というのは、とても重要だと思います。日本一ソフトウェアがもっとも大切にしているものの1つですね。こうしたご縁からさまざまな企画が誕生していくというのは、喜ばしいかぎりです。


【次回のインタビューは6月13日掲載予定】

電撃日本一ソフトウェア

(C)2012 Nippon Ichi Software, Inc.
(C)2012 NIS America, Inc.
(C)2012 Nicalis, Inc./Daisuke Amaya.
(C)Nihon Falcom Corporation.All rights reserved.

(C)2012 Nippon Ichi Software, Inc./SYSTEM PRISMA

関連サイト