2013年5月28日(火)
謎に満ちたストーリーと重厚なゲームシステムに魅了されるプレイヤーが後を絶たない、iOS用のハック&スラッシュ型RPGアプリ『Infinity Blade』。そのストーリーを受け継ぎ、システムもパワーアップを果たした『Infinity Blade II』を、前作のおさらいもしながら宮居春馬が紹介します。
タイトルからハック&スラッシュ型と言っていますが「そもそもハック&スラッシュとはなんぞや?」という方もいらっしゃるかと思いますので、ここから解説を始めましょう。
ハック&スラッシュとは、元々テーブルトークRPGにおいて、モンスターを倒して経験値やアイテムを入手し、戦力を増強してさらなる強敵に挑戦するというスタイルのゲームを指す言葉として生まれました。それはデジタルゲームの世界においても、ダンジョンの探索および戦闘に重点を置いた作品に対して使われるようになったのです。今回ご紹介する『Infinity Blade II』も、ハック&スラッシュとしての要素を強く持った作品なのです。
暗黒の城の最上階に鎮座し、世界を支配するゴッドキング。プレイヤーは、支配からの脱却のために暗黒の城へと挑む戦士となり、ゴッドキングのしもべたちとの戦いを繰り広げていく。戦闘はすべてリアルタイムで進む1対1の決闘形式で、アクションはすべてタップやフリックといったスマートフォンらしい操作で行われる。『Infinitiy Blade II』の前作にあたり、ストーリーにつながりがある。
本作のメインとなるのは、主人公の前に立ちはだかる敵たちとの戦闘。というより、多少の探索要素はあるものの、基本的に戦闘を繰り返すかなりストイックなゲームなのです。城内を探索する主人公の前には次々と敵が立ちふさがり、倒して少し進むとすぐに次の敵が現れます。これらの敵を乗り越え、城の最奥を目指していきます。
▲前作では人型の敵のみでしたが、今作では巨大なモンスターも登場。 |
道中に出現する敵を倒すことで経験値とゴールド(ゲーム中のお金)を入手できるのですが、経験値は主人公自身に直接は蓄積されません。主人公の装備する武器、盾、兜、鎧、指輪にそれぞれ蓄積されていき、この装備に蓄積された経験値が主人公のものとして反映されていくのです。これが一定値を超えることで主人公がレベルアップし、ステータスにボーナスポイントを割り振れるようになる独特なシステムとなっています。
しかし、武器ごとに蓄積可能な経験値に上限があるので、経験値が上限までたまりきったらゴールドで新しい装備を購入し、また戦いを繰り返し経験値をためていくという流れを繰り返すことで主人公は強くなっていくのです。これが、私がこのゲームをハック&スラッシュ型と呼ぶ理由であり、このゲームの最大の魅力だとも考えています。コツコツとキャラクターを育てていくのが好きな人にはうってつけですね。
さらに、この成長要素を奥深くさせているのが主人公の転生です。本作では、敵との一騎討ちに敗北した場合、同じ敵との戦闘をやり直すか、装備やレベルを引き継いで転生し、城の探索を最初からやり直すかを選択できます。転生して新しい周回に入ると敵も少し強くなりますが、入手できるゴールドと経験値も増えるので、さらなるレベルアップが望めます。
▲選択肢には最後の転生と書いてありますが、1回しか転生できないというわけではないのでご安心を。 |
ちなみに、城の最奥でボスを倒した場合も、ボスから大量の経験値やゴールドを入手し、新たな周回に入ります。つまり、このゲームには明確な終わりが存在せず、プレイヤーのやる気さえあればいつまでも遊んでいられるということなのです!
→次のページでは、本作のキモである戦闘システムを紹介!(2ページ目へ)
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