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2013年6月19日(水)

『ドラッグ オン ドラグーン(DOD)』シリーズの裏話を柴プロデューサーが暴露!? 『DOD3』の使徒のデザイン秘話も掲載

文:タダツグ

■7~4位のキャラへの思い出&藤坂さんのデザイン手法を聞きました


【7位:イウヴァルト 2770ポイント】

『ドラッグ オン ドラグーン』シリーズ 『ドラッグ オン ドラグーン』シリーズ

:うわ、出た!

藤坂:出たー!!

松下:なんですか、そのリアクション(笑)。

:だって、これぞ『DOD1』ですよ! これこそが『DOD1』なんですよね。藤坂さんと仕事をやってて、ずっとあーでもないこーでもないって悩んだ末に、最初に出てきたのがこのイウヴァルトだったんです。なつかしい!

藤坂:現在のイウヴァルトのデザインは、そもそもは主人公用のデザインだったんです。

:でも、主人公としてはワイルドすぎるかなと(笑)。

藤坂:主役っていうのはもっと華がなきゃダメだと言われて。僕の認識の甘さでしたね。

松下:僕は藤坂さんシンパですけど、たしかにこれは、主人公のデザインではないかも。

:で、これをライバルキャラにしたわけです。でも、このデザインが上がってきた時に、僕は“勝てる!”と思いました。

松下:いいキャラしてますからね、イウヴァルトは。

:声を担当してくれた唐沢寿明さんも、本当にすごかったです。颯爽(さっそう)とスタジオに現われて、「台本読みました?」って聞いたら「余裕、余裕♪」みたいなお答え。ほぼすべてがワンテイクで、ほとんど撮り直しなしでした。

松下:でも、この剣とか超かっこいいけど、斬れ味的にはどうなんでしょうね。

:斬るっていうか、殴るっていうイメージがありますね、この剣。叩きつける的な。

松下:騎士のスピアのように、突くっていうのもアリかと。

:かっこいいですね、こうして見ると。ちなみに、カイムとイウヴァルトが戦うムービーでは、ヨコオさんがすごくかっこいい味付けをしてくれました。僕、あれでヨコオさんのことを好きになった気がします(笑)。

『ドラッグ オン ドラグーン』シリーズ
▲剣を抜き放ち、カイムと対峙するイウヴァルト。カメラワークなど、演出にも趣向が凝らされた名シーンだ。

松下:柴さんはイウヴァルトをかなり気に入っているみたいですね。

:好きですね。ぶっちゃけ、カイムより好きかもってくらい。行動原理がシンプルなのがいいです。いつか、イウヴァルトみたいなヤツを主人公にしたゲームを作りたいって思ってます。


【6位:アリオーシュ 3,210ポイント】

『ドラッグ オン ドラグーン』シリーズ 『ドラッグ オン ドラグーン』シリーズ

:はい、アリオーシュですね。林原めぐみさんが声を担当されてました。

藤坂:これちょっと(笑)。げほげほ、いや、大丈夫です。

:なんですか(笑)。パスタでむせたの?

藤坂:いや、今こうして見てみると……なんか、ずいぶん濃い顔をしてるなって(笑)。

一同:(爆笑)

松下:すごい美人設定だったと思うんですけど、たしかにこう見てみると、濃いっちゃ濃いですね(笑)。

藤坂:ね。バタくさいですよね。

:うん。今見るとね。

松下:バタくさいっていうのは置いといて、当時、かなり怖かったんですよね。いろいろな意味でキレてるキャラだったじゃないですか。

:ヨコオタロウですよ。これはすべてヨコオタロウです、アリオーシュに関しては。

松下:ヨコオさんなんですか。

藤坂:設定がもう、すごいじゃないですか。子どもをね、食べるっていう。デザイン的には悩みましたよ。最終的には、見た目はむしろ普通のファンタジーっぽくしたほうが、より危なさが際立つかなって思って、こんなデザインに仕上がったわけですが。

松下:そのギャップがたまらない。なんだかんだで6位ですしね。

:人気ありますねぇ。だって、みんなやっぱり、アリオーシュとレオナールの話をするじゃないですか。

藤坂:おかしいですよね、この2人ね。

松下:だって、食べちゃうんですよ? おかしいでしょ。よくそれを柴さんは通したなって。

:これ……ぶっちゃけ、通してないですね。

藤坂:そうなんだ(笑)。

:あの時代だからこそできた設定ですよね。

→5位と4位についても裏話が連発!(5ページ目へ)

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