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2013年6月3日(月)

『シェルノサージュ』CD発売記念イベントをレポート! イベント後に収録した志方あきこさんと土屋ディレクターのミニインタビューも掲載

文:ゲゲン

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■初めて聞くエピソードや、ユーザーの熱い要望が飛び出したトークコーナー

 続いては、なぜか汗だくの疲れた様子で、この日初めてステージに表れた土屋さんを迎えてのトークコーナーに突入。どうやら7次元先にある“万寿沙羅”から帰ってきたばかりらしいが、特にお土産などはないようだ。お二人のトークコーナーでは志方さんが回答することが多いとのことで、今回は志方さん主導で、土屋さんに聞きたいことを会場のファンから募る形となった。

 サントラCDに収録する曲順をどうやって決めたのか問われた土屋さんは、まずはオープニングから導入までを2~3曲ほど入れ、そこから世界観に関する曲を一通り聴かせ、イベント関係の喜怒哀楽などに関する曲を配置し、最後はジングルなどで締めるようにしたと回答。前半は世界を旅している感じを、後半はそれぞれのイベントを思い出せるようにという演出意図のようだ。

『シェルノサージュ』CD発売記念イベント

 またここで、土屋さんが志方さんへサウンドトラックCDのボーナストラック『煌の砂漠を旅する少年』を作った時のエピソードなどを尋ねた。そもそもこの曲のタイトルは土屋さんが決めており、志方さんも正式な読み方が『煌(こう)の砂漠を旅する少年』であることを初めて知った様子。別のイベントなどで読み方を聞かれて「そのうち土屋さんに聞いておきます」と言っていたそうだが、本日その機会が訪れる格好となった。

 1つの曲を作る時には、多数の曲をスケッチしてストックしているらしい志方さん。この曲も、当初は試練編第一幕のマップ曲として考えていたようだ。しかしイオンの状態などを考えると少し元気に思え、もう少ししっとりした曲が合うと考え制作を止めていたとも話す。中近東やアジアが混ざった雰囲気は作品世界にもマッチし気に入っており、どこかで使えたらと考えていたらしく、サウンドトラックCDの発売に際して自身から提案・提供したとのこと。

『シェルノサージュ』CD発売記念イベント
▲『煌の砂漠を旅する少年』は土屋さんも大変お気に入りの曲らしく、ずっとループで聴いているそうだ。

 さらにユーザーからは、今後のCD展開について質問され、その一部が明らかになった。試練編のボーカル曲を収録したCD『Ciel nosurge Genometric Concert Vol.1~契絆ノ詩~』に続き、崩壊編のボーカル曲を収録したCDも発売予定であることが明かされた。またサウンドトラックCDについても、『シェルノサージュ オリジナルサウンドトラック~音と世界の受信記録 Sec.1~』に収録されていない曲を含め、後半のサウンドをまとめたCDの発売が予定されているようだ。

 他にも、キャラクターによるTwitterアカウントの運用についての質問も飛び出した。ガストとバンダイナムコゲームスが共同開発した人気シリーズ『アルトネリコ』では、PS3『アルトネリコ3 世界終焉の引鉄は少女の詩が弾く』が発売された後で、作中に登場するハーヴェスターシャVISTAハーヴェスターシャXPのアカウントが作られた(彼女らの地球側担当マネージャーのアカウントも存在)。好評を博した企画だけに、同じく土屋さんが手がける作品のファンとしては気になるところだろう。

『シェルノサージュ』CD発売記念イベント

 ユーザーからは、ねりこさんにやってもらうのが良いのではという意見が出て、土屋さんとしてもこれには同意の様子。他にも、ルウレイさんや白鷹さんにやってもらってはという意見も出た。土屋さんは、ルウレイさんだったら本日の夕飯情報だったり、ター坊の動向ばかりになるのではと物真似を交えつつ話した。また濃いアカウントになりそうな白鷹さんならば、半分はプリティーベリーちゃんの公演情報やレポート、ハッキング情報はないだろうから、フィギュアの製作話などを怒濤のように流すのではとし、イベントとしてやると面白いかもしれないと語った。

 他にも志方さんが、『ジェノムの時間』をゲーム内のラジオで聴けたらと話したが、作品世界と合っていない部分もあり悩ましいようだ。もともと同番組は、万寿沙羅にある“万寿沙羅放送協会(通称MHK)”で放映されている子ども向け番組という設定とのこと。ター坊の家のテレビで流すという構想もあったようだが、シリアスな雰囲気の本編では実装されなかった模様。ただし今後、どこかでうーくんたちが登場する機会があるかもとのことなので、期待して待っていよう。

 当然気になる情報として、イベント冒頭のライブで流れたBGMメドレーの音源化についても質問がなされた。しかし、質問というよりはぜひ音源化して欲しいとの熱い要望に近く、思いを共有する会場のユーザーは拍手喝采していた。

『シェルノサージュ』CD発売記念イベント 『シェルノサージュ』CD発売記念イベント

 最後はジャンケンコーナーを開催。舞台上の志方さんか土屋さんと、時にはユーザー同士でじゃんけんをして勝ち残った人に、志方さんと土屋さんのサインが入った豪華プレゼントがもらえるということもあって、一手ごとにおおいに盛り上がりを見せた。

 全てのプログラムが終了したあと、土屋さんは「これからもユーザーさんが喜んでもらえる作品を作っていきたい」とし、志方さんも「これからの展開に振り落とされないよう頑張りつつ、イベントなども含めてみなさんと楽しみたいです」と挨拶をして、イベントは幕を閉じた。

『シェルノサージュ』CD発売記念イベント 『シェルノサージュ』CD発売記念イベント

■ 今年後半にかけては怒濤の展開が!

 イベント終了後、控え室にお邪魔して志方さんと土屋さんにミニインタビューをさせていただきました。かなり気になる情報も聞けましたので、ぜひ最後までご覧ください!

──応募条件的にコアなファンが多く集まったイベントでしたが、終えられての感想を教えてください。

土屋さん:みなさん、とてもノリが良かったですね! すごく元気があり、こちらも楽しかったです。

志方さん:『アルトネリコ』のイベントの時は、深く聞き入るタイプのユーザーさんが多いように感じたのですが、『シェルノサージュ』のイベントはユーザーさんが積極的に参加してくれて、とてもエネルギッシュだなと思いました。

──今回のイベントで初めて披露した曲もありましたが、ユーザーさんの前で歌われていかがでしたか?

志方さん:私がイベントならではだったり、そこでしか聴けないものだったりというのが好きなので、今回のイベントでもなにかできないかなと考えました。その結果、BGMメドレーに歌をつけたのですが、自分が思った以上に喜んでいただけてよかったです。私も今のダイブゲートの曲が好きなので、また聞きたいと言ってもらえたのもうれしかったです。

土屋さん:あの曲は本当に良い曲ですね。あとはユーザーさん側から、自発的に音源化の要望をいただけたのも良かったですね。

──CDに入れるなりしてくださいというような強い要望でしたので、ぜひ前向きに検討していただかないといけませんね。

志方さん:その辺はどんどん続いている『シェルノサージュ』ならではだと思うんですよね。ゲームでも、ユーザーさんがこうだったら良いなというのが反映されたりするので、そういうキャッチボールができているのがすごく面白いと思っています。

──ゲーム本編もとても盛り上がってきていますが、最後に今後のアピールをお願いいたします。

土屋さん:セカイパックVol.8までは、毎月リリースできるように制作も進行しています。そこからEXTRAシナリオパックVol.2が出て、すぐにセカイパックVol.9も配信予定です。さらにその後、節目になるようなとても大きなものが控えていたり、イベントの開催も予定しています。『サージュコンチェルト』としてもより盛り上がってきますので、本編のシナリオと一緒に楽しんでいただけたらと思います。年末まで、とにかくいろいろとガッツリあって走っていきますので、どうぞよろしくお願いします。

志方さん:イオンちゃんはこれからエネルギッシュに、ダイナミックに覚醒していくと言いますか……(笑)。彼女のその決意だったり、著しい成長を楽しみにしていただければと思います。また秋から年末にかけての大きな何かで明かされる、「なるほど、こうだったからこうなんだ」というような仕掛けも表現できるように、曲の方も頑張ります。

(C)GUST CO.,LTD. 2012

データ

▼『【ケース同梱版】Ciel nosurge Genometric Concert Vol.1~契絆ノ詩~』
■発売日:2013年2月27日
■価格:2,290円(税込)
 
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▼『【ケース同梱版】シェルノサージュ オリジナルサウンドトラック~音と世界の受信記録 Sec.1~』
■発売日:2013年2月27日
■価格:2,500円(税込)
 
■『【ケース同梱版】シェルノサージュ オリジナルサウンドトラック~音と世界の受信記録 Sec.1~』の購入はこちら
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