News

2013年6月13日(木)

敵も女も華麗にオトす! 『KILLER IS DEAD』を手がけるグラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一さん&新英幸さんにインタビュー!

文:電撃オンライン

――――――――――――――――――――――――――――――
『KILLER IS DEAD』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。
――――――――――――――――――――――――――――――

 8月1日に角川ゲームスからPS3/Xbox 360用ソフトとして発売される新作アクション『KILLER IS DEAD(キラー イズ デッド、以下KID)』。クリエイティブディレクター・須田剛一さんとディレクター・新英幸さんに、本タイトルの気になるアレコレを聞いてみた。

 『NO MORE HEROES』や『ロリポップチェーンソー』など、奇抜な作品を多く世に送り出す須田剛一さんは、今度はどんな世界を生み出したのか? 謎に包まれた『KID』の秘密が、今明らかになる! ……かもしれない。

『KILLER IS DEAD』

■『KID』はどのように誕生したのか? 開発の経緯を直撃!

――『KID』の“21世紀の大人に贈る、愛と処刑(コロシ)のファンタジー”というコンセプトはどのように決められたのですか?

『KILLER IS DEAD』
▲クリエイティブディレクターを務める須田剛一さん

須田剛一さん(以下、須田):僕のイメージを原案として企画に落とし込んだ形ですね。“処刑”というテーマがあり、モンドという男がいて、彼を支える仲間がいる、という基本コンセプトは最初の段階からできていました。

 そこからさらに、“愛”や“ファンタジー”の部分を加味していったのですが、“愛とコロシのファンタジー”というワンフレーズから感じ取れるイメージは、現場のスタッフや角川ゲームスさんと一緒に作り上げていきました。

――“処刑人”というテーマは、以前から須田さんのなかで温められていたテーマなのでしょうか?

須田:そうですね。首を持っていく処刑人というイメージが最初にありました。趣味嗜好ではなく、猟奇殺人者でもなんでもなく、ただ仕事として処刑をし、首を差し出して対価をもらうという。昔の賞金稼ぎではないですが、“職業として成立している処刑”を現代の設定のなかで、もしくは近未来の世界のなかで描きたいという気持ちがあり、それがそもそものスタートとなっています。

『キラー イズ デッド』 『キラー イズ デッド』

――刀は処刑人のイメージと合っていると思うのですが、そこにマッセルバックという機械化された義手を取り入れたのは、どういう意図があったのでしょうか?

新英幸さん(以下、新):もともと須田からもらったモンドのデザインは「右手に日本刀を持ち、左腕に銃を隠し持っているスーツを着こなしたサラリーマン」というものだったんです。原案では銃だったものを、世界観に合わせて調整して今の形になりました。

 マッセルバックは変な形をしているじゃないですか。これがあることによって、現場でも「コレはいったいなんなんだ?」とか、「コレどういう動きするの?」というようにネタがふくらんでいくんですよね。世界観をふくらませるための起爆剤というか、企画のコアの1つになっていると思います。

――血液を動力にしているという設定は、マッセルバックの仕様が決まってから考えられたのでしょうか?

須田:正確にいえば、敵が出すダークマターという物質を、血液という形で自分の中に取り込んでいます。ダークマターと同調する左腕……すなわち敵と同じ体の一部を持っている悲しき処刑人という、ダークヒーローのイメージが初期にあって、それが自然と型にはまっていったんです。

:マッセルバックが変形する形態については、当初は何十種類もありました。くだらない案もあって“ネクタイかけ”なんてものもあったんです(笑)。あとはゲーム的によくありそうなところで、鉤爪が飛び出すフックショットみたいなものとか。

『キラー イズ デッド』 『キラー イズ デッド』
▲チャージキャノン▲ドリル

須田:あとフォークもあったよね。ステーキを食べるときに左腕がフォークになると……ほら、右手の刀でステーキ切れるでしょう(笑)。十得ナイフ的な、生活の便利道具みたいな状態でしたね。あとはR2-D2(※『スター・ウォーズ』に登場するロボット)みたいに、施設内のロックされた扉をクラッキングして開ける機能などもありました。生活寄りの機能も本当は入れたかったんですが、アクションに特化しようということで、現在の4つになりました。

『キラー イズ デッド』 『キラー イズ デッド』
▲バレットショット▲フリーズショット

:一度ふくらませてから、余計なものをそぎ落としていったのが今の形ですね。

→主人公モンドのアクションが生まれた経緯について語る(2ページ目へ)

(C) GRASSHOPPER MANUFACTURE INC. / Published byKADOKAWA GAMES

1 2 3 4

データ

関連サイト