2013年6月22日(土)
皆さん、こんにちは。今日も『MTG』を楽しんでいますか? 今回も電撃MTGがお贈りする“『MTG』講座”を始めていきたいと思います。 |
前回はついに大会まで出ちゃったわけですけど、今回はどんなお話しをするんですか? | ||
『MTG』ではもうすぐ新しいカードセット『マジック基本セット2014(以下、M14)』が発売されます。そこで今回は『M14』発売直前回ということで、今注目のデッキ、おもしろいデッキを紹介しつつ、その戦略などを見ていきたいと思います。 | ||
最新セットに備えての情報収集ってわけだな! | ||
そういうことね。それじゃあさっそく行ってみましょうか。 |
最初に紹介するのは“白赤緑ビートダウン”デッキです。3色の小型クリーチャーを対数採用して、ゲームの序盤から重いダメージを与え、すばやく勝利を目指すデッキですね。まずはサンプルレシピをどうぞ。 |
土地(22) |
クリーチャー(32) |
その他の呪文(6) |
4《寺院の庭》 |
4《教区の勇者》 |
2《火柱》 |
1マナクリーチャー12体、2マナクリーチャー16体、クリーチャー総数32体という、マナ・コストの軽さと数の多さが最大の特徴ね。 |
1ターン目に《教区の勇者》か《ボロスの精鋭》を出して、2ターン目に《炎樹族の死者》→《稲妻のやっかいもの》とつなげることで、2ターン目から7点ものダメージを与えることができる速度がウリで、コントロールデッキが《至高の評決》を持っていたとしても、それが間に合わないほどのスピードを持っているわ。 | ||
そいつはすげぇ! 相手に対処させる暇も与えずぶっ飛ばすってわけだな! | ||
もちろん、今例に挙げたような、最序盤の爆発的な展開ができなくても《アヴァブルックの町長》で全体のパワー/タフネスを上げられたり、《火拳の打撃者》でブロックを妨害したり《前線の衛生兵》で破壊されない状態になって突撃したりと、継続的にダメージを与えられる手段をしっかりと持っています。そうやって相手のライフをぎりぎりまで減らしたところで《ゴーア族の暴行者》を“湧血”するか、あるいはダメージ呪文でとどめ、というのがよくあるフィニッシュね。 | ||
ロケットスタートできなくても、何とかできちゃうわけですね。 | ||
そうね、それくらいこのデッキの攻撃力は尖っています。《遥か見》などで序盤のターンは準備に費やして、あとで大型クリーチャーを展開するようなデッキにはめっぽう強くて《スラーグ牙》で5点回復された返しのターンで、逆に決着がつくこともめずらしくないわ。 | ||
じゃあ、今はこのデッキが最強なのか? | ||
そうねぇ、有力ではあるけれど全てのデッキに有利がつくとは限らないわね。たとえば《ボロスの反攻者》や《ロクソドンの強打者》といった、戦闘に強いクリーチャーに対しては《火拳の打撃者》のような対策カードを引いていないと突破が難しいでしょう。 |
また、マナ・コストの重い全体除去呪文はプレイが間に合わないことがありますが《肉貪り》や《悲劇的な過ち》のようなカードでクリーチャーの数を減らされると《ボロスの精鋭》などの“大隊”能力や《アヴァブルックの町長》の全体強化の効果が薄くなって、攻撃力が下がってしまうわ。それでもたついたところを全体除去で一掃されるというのが負けちゃうパターンかしらね。 | ||
なるほど、数が重要だから、細かく数を減らされるとジリ貧になっちまうってわけか。 | ||
このデッキも“再生”ができる《実験体》や、《ボロスの魔除け》で“破壊されない”モードなどで最低限の対策はしているけど、それでも軽い除去をたくさん投入したデッキ相手は苦しいんじゃないかしら。 | ||
このデッキを倒したい時は、軽い除去呪文をいっぱい入れるってことですね。 | ||
そういうことになるわね。とは言え、このデッキだけを目の敵にして除去呪文を入れすぎるとほかのデッキに勝てなくなっちゃうわけで、ほかのデッキにも勝とうとするとある程度マナ・コストの重い呪文が必要になるでしょう。そうするとこのデッキの爆発力に対する対策が薄くなって……と、頭が痛くなっちゃうわね。 | ||
あらゆるデッキに有利なデッキはないってことかぁ。 | ||
ええ。そして、このデッキは対策が薄いデッキをあっという間に倒すスピードとパワーを持っているってことよ。4,5ターンで手札を使い切って相手のライフを削りきる、爽快なビートダウンを味わいたい時にとってもオススメなデッキなので、攻撃的なデッキを使いたい時はぜひ試してみてね。 |
→お次は白青赤コントロールデッキを見てみましょう!(2ページ目へ)
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記事内イラスト:うさ城まに
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