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2013年7月11日(木)

新川社長オススメの日本一ソフトウェア3大注目タイトルはコレ! 20周年記念超ロングインタビュー最終回【電撃日本一】

文:電撃オンライン

 この“新川社長インタビュー”は、日本一ソフトウェアの設立20周年を記念する特設ページ“電撃日本一ソフトウェア”の連載コーナー。社長である新川宗平氏にさまざまな話をお聞きしながら、これまでの長い道のりを振り返っていく。

 最終回となる今回は、日本一ソフトウェア20周年を締めくくる総括的な思い出話や、これまで日本一ソフトウェアを応援してくださったユーザーの皆さまへ向けたメッセージを、新川社長にお聞きした。

■コンテンツメーカーを目指して! 新川社長が語る日本一ソフトウェアの未来予想図とは!?

“電撃日本一ソフトウェア”
▲日本一ソフトウェア代表取締役社長の新川宗平さん。

――全24回という超ロングインタビューの中で、20周年を振り返ってのお話をいろいろ聞いてきたわけですが、日本一ソフトウェアの20年の歴史で一番つらかったことは何でしたか?

新川:その時々で大変なことは多々ありましたが、一番を挙げるとしたら『マール王国の人形姫』の制作だったと思います。RPGという、日本一ソフトウェアにとって経験の浅いジャンルであったにもかかわらず、複数の仕事を抱えながらの進行。さらに、当時はこれが売れなかったら会社がつぶれるという状況でしたから、とにかく必死だったし、つらかったです。ただ、そのつらかったプロジェクトを早い段階で経験できたのは、よかったと思います。その後もさまざまな困難が訪れましたが、なんとか乗り切ってこれたのは当時の経験の賜物でした。苦労は早いうちにしたほうがいいというのは、本当にその通りですね。

――逆に、一番楽しかったことは何でしたか?

新川:やはり『マール王国の人形姫』の成功が印象深いですね。

“電撃日本一ソフトウェア” “電撃日本一ソフトウェア”
▲悪い魔女にさらわれたマール王国の王子を助け出すため、人形と話せる不思議な力を持つ少女コルネットが奮闘する『マール王国の人形姫』。要所要所に差し込まれたミュージカル風の演出や、絵本の中のような世界観が人気を呼んだ。

 「メチャクチャ売れた!」とは言えませんでしたが、当時の会社の規模からすると「よかった……」と誰もが思える販売本数になりましたし、何より苦労しただけの結果がついてきたというのが大きいです。どれだけ頑張っても、ユーザーの皆さまの評価や販売本数に結びつかなければ、意味がないですから。

ユーザーの皆さまに喜んでいただけて、販売本数も伸びたという“実績”が、やはり作っている側としては一番報われる瞬間だと思っているので、そういう意味では『魔界戦記ディスガイア』も印象深いタイトルです。

――やはり『魔界戦記ディスガイア』から日本一ソフトウェアのファンになったというユーザーが多いと思うのですが、そういった方々がもう1本、日本一ソフトウェアのゲームを遊ぶとしたら、どんなタイトルがオススメですか?

新川:まずは『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』ですね。

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▲『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』は、コックリさんや赤マントといった都市伝説を題材にした奇妙な事件を解決していく、ホラーテイストの推理AVG。シナリオは、科学的な捜査を行うか、オカルト要素を許容した捜査を行うかで分岐し、最終的に2つのシナリオをすべて見ることで真相が解るようになっている。

 このタイトルは『魔界戦記ディスガイア』に続く2ライン目として立ち上げたタイトルですが、『魔界戦記ディスガイア』とはだいぶ方向性や印象が違ったために、誰も日本一ソフトウェアで作ったと思ってくれなかったんですよ(笑)。テキストアドベンチャーなんですが、内容は自信を持っておもしろいと言える出来になっていますので、このタイトルを遊ぶと日本一ソフトウェアの新たな一面が見えてくるのではないかと思います。

――日本一ソフトウェアは、個人的にAVGにも当たりが多いと感じています。『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』で興味を持った方は、ほかのAVGも遊んでみてほしいですね。

新川:あとは、先ほどの話にも出ましたが、『マール王国の人形姫』です。今の最新のゲームと比べると物足りなさを感じるとは思いますが、細かい作り込みや全体的な世界観など、日本一ソフトウェアの原点を知るという意味で非常に楽しめると思います。現在はPSストアでも購入できるので、ぜひ1度試してみていただきたいタイトルです。

――最近のゲームでは、何がオススメですか?

新川:最新のものとなると、『神様と運命革命のパラドクス』ですね。

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▲福引きで一等賞を当てたことで神様になってしまった青年・神楽坂レンヤが、人々の願いを叶えるために神様業務に励む『神様と運命革命のパラドクス』。対象の心を映す世界(ランダムダンジョン)に潜り、モンスターを倒して心の闇を払うことで運命を革命していく。

 『魔界戦記ディスガイア』とはちょっと違うジャンルになりますが、日本一ソフトウェアの精神が詰まった、20周年に相応しいタイトルになっています。こちらは現在、店頭にも並んでいて探しやすいですし、ぜひ遊んでみていただきたいです。

――『神様と運命革命のパラドクス』は、キャラクターの育成が『魔界戦記ディスガイア』に近いですよね。ダンジョンPRGなのにイニシャルダメージが非常に大きいですし、レベル上げがとても楽しくて、同じ会社の作品だというのがよくわかるタイトルという感じでした。個人的には『魔界戦記ディスガイア』よりも敷居が低めだと思ったので、『魔界戦記ディスガイア』が楽しめれば、『神様と運命革命のパラドクス』も問題なく遊べそうです。

新川:アドベンチャーなら『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』、原点を知りたい方は『マール王国物語』、最新作は『神様と運命革命のパラドクス』。この3つが私の日本一ソフトウェアのイチオシタイトルです。興味を持たれた方は、ぜひ遊んでみてください。

――ありがとうございました。では最後に、この超ロングインタビューを読んでいただいたすべてのユーザーの皆さまに向けて、20周年を記念するメッセージと、日本一ソフトウェアの未来に向けてのコメントをお願いします。

新川:おかげさまで、日本一ソフトウェアは無事20周年を迎えることができました。一重に皆さまの応援のおかげです。まずはお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございます。

今後の日本一ソフトウェアとしては、応援してくださった皆さまがもっと楽しんでいただける商品を、どんどん出していきたいと思っています。日本一ソフトウェアはコンシューマゲームを中心に育ってきた会社ですので、引き続きコンシューマゲームに力を注いでいきます。

 また、日本一ソフトウェアはあらゆるエンターテインメントで活躍できるコンテンツメーカーを目指しています。例えば漫画から発信するコンテンツ、ライトノベルから発信するコンテンツなどなど、さまざまなコンテンツを提供していけるように、鋭意努力してまいりますので、こうしたタイトルにもぜひ注目していただけたら幸いです。これからも応援、よろしくお願いいたします。


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