News

2013年8月6日(火)

【週間洋ゲー通信】『エバークエスト』の新作が発表! 海底都市を舞台にした『バイオショック インフィニット』のDLCも(7月29日~8月5日)

文:イトヤン

 この“週間洋ゲー通信”では、1週間の間に海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。

 今回は7月29日から8月5日までの間で明らかになった新情報の中から、9個の話題をご紹介。日本でも人気のタイトルに衝撃のストーリーが追加される新DLCの話題から、名作MMORPGの最新作まで、今週も多くのニュースが到着している。さらに、Steamの最新リリースタイトルもピックアップ!

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)

■海底都市ラプチャーをブッカーとエリザベスが冒険!? 『バイオショック インフィニット』のDLCが明らかに!!

 天空都市コロンビアを舞台に、探偵のブッカーと囚われの少女エリザベスが冒険を繰り広げるアクション・アドベンチャーゲーム『バイオショック インフィニット』。今年4月に日本でも発売された本作では全3種のDLCが配信予定となっていたが、その内容がついに明らかになった。

 DLC第1弾の“クラッシュ・イン・クラウド”は、ウェーブ形式で次々と襲いかかってくる敵を撃退するという、戦闘に特化した内容だ。全4種類の専用マップで激しいバトルが繰り広げられる他、専用ロビーとなる“コロンビア考古学研究所”では、バトルで獲得した賞金を使ってコンセプトアートやボックスホン、キネトスコープなどの各種特典をアンロックできる。こちらのDLCは、現在すでに日本でも配信中だ。

 続いて第2弾、第3弾と2話連続で展開されるストーリーDLC“ビュリアル・アット・シー(海底での埋葬)”。その舞台はなんと、『バイオショック』シリーズの第1作と第2作でおなじみの海底都市ラプチャーだ! ゲーム本編から40年以上経過した1958年、ブッカーとエリザベスは文明の粋を極めた海底都市で再会する。だが2人の眼前で、ラプチャーは崩壊の瞬間を迎える!

 第2弾“エピソード1”のトレーラー映像には、崩壊前のラプチャーの光景やリトルシスターたちに加えて、妖艶な美女となったエリザベスの姿も見ることができる。さらに第3弾DLCの“エピソード2”では、ブッカーに代わってエリザベスがプレイヤーキャラになるという。こちらの配信時期は、現在のところ未定だ。

『週間洋ゲー通信』

(参考サイト:『バイオショック インフィニット』アメリカ公式サイト

(参考サイト:『バイオショック インフィニット』アメリカ公式サイト

■バットマンVSジョーカーVSベイン! 『バットマン:アーカム・ビギンズ』のマルチプレイは三つ巴の対決に

 若き日のバットマンの活躍を描く、オープンワールド・アクションゲームの人気シリーズ最新作『バットマン:アーカム・ビギンズ』。その最新トレーラー映像で、本作のオンライン・マルチプレイの詳細が明らかになった。

 本作のマルチプレイは3対3対2の、変則的な三つ巴の対戦になるという。ヴィラン(悪漢)側のジョーカーチームとベインチームがそれぞれ3人で構成されるのに対して、ヒーロー側はバットマンとロビンの2人コンビで立ち向かうことに。ヴィランたちが爆薬やロケットランチャーといったド派手な武器で戦う一方で、バットマンチームはシングルプレイ同様、敵の不意を突くステルス攻撃で対抗することになる。

『週間洋ゲー通信』 『週間洋ゲー通信』

 PS3/Wii U/Xbox 360用ソフトとして、日本でも12月5日に発売予定の本作だが、オンラインマルチプレイに関してはPS3版とXbox 360版にのみ搭載されるとのことだ。

(参考サイト:『バットマン:アーカム・ビギンズ』公式Facebookページ

■無能な上司を持つ部下は……!? エイリアンと戦うTPS『ザ・ビューロー』のユーモラスな映像は必見!

 1962年、アメリカ政府が極秘に組織した“ザ・ビューロー”の一員として、地球侵略にやってきたエイリアンを撃退するTPSアクションゲーム『ザ・ビューロー:XCOM デクラシファイド』。人気SLG『XCOM』シリーズの外伝として制作された本作の、ちょっとユニークな最新トレーラー映像が公開された。

 本作は、主人公を直接操作してエイリアンと交戦するアクションゲームとしての側面に加えて、2人の部下に詳細な指示を与えて行動させる、リアルタイム・シミュレーション的な楽しみも用意されている。だが一方で、プレイヤーが部下に対して無謀な指示を与えると、たちまちエイリアンに逆襲されることになる。最新トレーラー映像では、部下たちが地雷原に突撃して爆死したり、巨体のエイリアンに接近戦を挑んで敗北したりと、無能な指揮官を持った部下たちの悲惨な最期が次々と描き出されている。

『週間洋ゲー通信』

 画面に大きく“死亡”と表示されるたびに、ため息をつきながら煙草を吸ったり酒をあおったりする主人公の姿を見ると、思わず「お前のせいだろ!」とツッコミを入れたくなってしまう(笑)。本作は日本でも8月23日よりPCでのダウンロード販売が行われる他、海外ではPS3/Xbox 360版も発売予定だ。

(参考サイト:『ザ・ビューロー:XCOM デクラシファイド』公式Facebookページ

■地形や建物が破壊可能に! 名作MMORPG『エバークエスト』が基本無料の完全新作となって再誕!!

 MMORPGの歴史を切り開いた名作として、日本でも多くのプレイヤーを獲得した『エバークエスト』シリーズ。その流れを受け継ぎつつも、まったく新たな作品として再創造された基本プレイ無料のMMORPG『エバークエスト・ネクスト』が、このほど正式発表された。

 本作の最大の特徴は、MMORPGでありながらすべての地形が破壊可能という、オープンワールド的な性質を持ち合わせている点だ。戦闘で城壁が崩れて内部へ進撃できたり、地面に穴を開けて地下の洞窟に突入できたりといったことが、プレイ中にリアルタイムで発生する。さらに、そうした地形の変化やNPCの生死など、プレイヤーたちの行動によって発生した事象がサーバーに記録されて、その後のプレイに恒久的な影響を与えることになるという。本作は現在開発中で、サービス開始時期は未定。

 一方で、同じく基本プレイ無料のオンラインゲーム『エバークエスト・ネクスト・ランドマーク』が、今冬に正式サービス予定であることも発表された。これは『エバークエスト・ネクスト』のマップ作成ツールと同じエンジンを使用した、モノ作り系のオープンワールドゲームで、プレイヤーがゲーム世界にある素材を使って建物などを自由に建設できるという。このゲーム内で作成された建物のうち、完成度の高いものは、『エバークエスト・ネクスト』のゲーム中に実際に存在する建物として採り入れられるとのことだ。

『週間洋ゲー通信』

(参考サイト:『エバークエスト・ネクスト』公式サイト

■タムリエルの世界を隅々まで堪能できる! シリーズ全作を封入した『ザ・エルダースクロールズ・アンソロジー』がPCで登場

 続いては、現在MMORPG版の開発が進行している『ザ・エルダースクロールズ』シリーズの話題。オープンワールドRPGの名作として、日本でも人気の高いこのシリーズの全タイトルをまとめて収録する『ザ・エルダースクロールズ・アンソロジー』の発売が、海外で決定した。

 本作は、第1作『アリーナ』から最新作『スカイリム』までのシリーズ全5作品と、『モロウィンド』『オブリビオン』『スカイリム』の公式DLCすべてを収録したディスク9枚が専用ボックスに収められているという、豪華な一品だ(外伝的な2作品は未収録)。また、各作品の舞台となる地域を記した全5枚の特製マップも封入されるという。

『週間洋ゲー通信』

 ファン垂涎の本作は、海外で9月10日に発売予定。現在のところ、海外のPC版のみで発売される予定となっている。ソフトの中身はもちろん英語版なので、ご注意を。

(参考サイト:ベセスダ・ソフトワークス アメリカ公式ブログ

■『アサシン クリードIV』のDLCに『レディ リバティ』の主人公・アヴリーンが登場! 現代編のゲームプレイも明らかに

 2012年にPS Vitaで発売された『アサシン クリードIII レディ リバティ』は、シリーズ初の女性アサシンであるアヴリーンの冒険を描いた作品。現在開発中の最新作『アサシン クリードIV ブラック フラッグ』のPS3/PS4専用DLCで、このアヴリーンが主役となるミッションがリリースされる予定であることが明らかになった。

 開発スタッフによると、このDLCミッションは『レディ リバティ』のエンディング後の物語になるとのことだが、『レディ リバティ』の直接的な続編ではなく、“短編小説のようなもの”だという。PS3/PS4専用となるこのDLCの、日本での配信予定は現在のところ未定だ。

『週間洋ゲー通信』

 またユービーアイソフトの公式ブログでは、開発スタッフがファンの質問に答える形で、『アサシン クリードIV』の現代編に関する情報が明らかにされている。本作ではプレイヤー自身がアブスターゴ社の新入社員となって、現代編の物語を体験することになるという。前作のように現代編で戦闘を行うことはないが、代わりにコンピュータをハッキングして情報を検索するといったゲームプレイが用意されているとのこと。アブスターゴ社内のアートワークも公開されており、ゲーム中で実際に歩き回る日が楽しみだ!

(参考サイト:ユービーアイソフト公式ブログ

(参考サイト:ユービーアイソフト公式ブログ

■次世代ハード向けに『トゥームレイダー』の新作が登場! 欧米のスクウェア・エニックスを統括するCEOが自ら発表

 ハリウッドにて映画化もされた大ヒットアクションゲーム『トゥームレイダー』シリーズ。ヒロインのララ・クロフトを20代の女性としてイメージを一新した最新作がこの春に発売され、海外はもちろん日本でも高い評価と人気を獲得した。この好評を受けて、発売元のスクウェア・エニックスは、次世代ハード向けの続編となる『トゥームレイダー』の新作が制作に入ったことを明らかにした。

 この発表は、欧米のスクウェア・エニックスのCEOを務め、今年6月にはスクウェア・エニックス・ホールディングスの取締役に就任したフィル・ロジャース氏が、同社の今後について自ら記した公式ブログの記事内で行われた。この記事によると、新作『トゥームレイダー』はまだ制作初期の段階で、詳細はまだ説明できないとしながらも、「前作の好評に安住せず、よりよい作品作りを目指している」としている。

 フィル・ロジャース氏はこの記事で、新作『トゥームレイダー』を『ファイナルファンタジーXV』や『キングダムハーツIII』と並ぶ次世代ハードタイトルと紹介する一方で、モバイル向けゲームやPCのオンラインゲームなど、多彩なハードの作品を欧米のスクウェア・エニックスで計画中だと語っている。いずれにしても、リブート版『トゥームレイダー』の続編が、次世代ハードで登場する日が楽しみだ!

(参考サイト:『トゥームレイダー』アメリカ公式ブログ

(参考サイト:スクウェア・エニックス アメリカ公式ブログ

■『アリス・イン・ナイトメア』シリーズの完結編はCGアニメ! キックスターターで制作資金の調達に成功

 『アリス・イン・ナイトメア』から『アリス マッドネス リターンズ』と、名作童話『不思議の国のアリス』をモチーフにした、ダークなアクションゲームを制作してきたアメリカン・マギー氏。同氏がこのほど、クラウドファンディングサイト“キックスターター”で、『アリス』シリーズ3部作の完結編となるCGアニメ『アリス:アザーランズ』の資金調達に成功した。

 今回の資金調達は、現在は映画会社が所有している『アリス』シリーズの映像化権を購入し、アメリカン・マギー氏が自ら率いる中国・上海のゲーム制作会社“スパイシー・ホース”で、ゲーム開発の技術を活用した短編CGアニメ『アリス:アザーランズ』を制作することを目的にしたもの。また将来的には、同作の長編映画版の制作も計画しているという。このCGアニメの制作には、ジェット・リー主演の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』などで知られる香港の映画監督、ツイ・ハーク氏も協力するとのことだ。

『週間洋ゲー通信』

 アメリカン・マギー氏は同じくキックスターターで、『オズの魔法使い』をモチーフにした新作ゲーム『オーゾンビ』の資金調達を行っていたが、ゾンビを強調したタイトルが内容の誤解を生んだためか、あまり資金が集まらず、途中で募集を中止している。その影響か、今回のCGアニメも募集締切の当日に、ようやく目標額の20万ドル(約2,000万円)を達成するというギリギリの状態だった。いずれにしても、今回の資金調達に成功したことにより、CGアニメという形で新たな“アリス”の物語を楽しむことができそうだ。

(参考サイト:Kickstarter『アリス:アザーランズ』

■撃ちまくりFPSのリメイク作から火星探査機のシミュレータまで! Steamでリリースされた新作をピックアップ

 ここからは、この1週間にSteamでダウンロード配信が開始されたゲームの中から、注目作をピックアップしてみよう。最初に紹介する『ライズ・オブ・ザ・トライアッド』は、1995年に発売された撃ちまくり系FPSを、最新グラフィックでリメイクした作品だ。過去に主流だったワイルドなゲームプレイが、やたらリアルな画面で繰り広げられるというギャップが、なんとも味わい深い。

『週間洋ゲー通信』

 同じリメイク作でも、『レルムズ・オブ・アルカニア:ブレード・オブ・デスティニー』は、1992年にドイツで発売されたファンタジーRPGを現代の技術で復活させたもの。過去作では2Dの疑似3Dグラフィックで描き出されていたタクティカルバトルが、3Dグラフィックでそのまま再現されているのがユニークだ。

『週間洋ゲー通信』

 続いて紹介する『テイク・オン・マーズ』は、火星に着陸した無人探査機の遠隔操作をリアルに再現するという、斬新な視点のドライビング(?)・シミュレーションだ。宇宙開発のロマンあふれる内容かと思いきや、“火星のミッションで貴重な発見を行って、探索の予算を獲得しよう”というシビアな説明に、思わず苦笑いしてしまう。

『週間洋ゲー通信』

 最後に紹介するのは、人気FPS『コール オブ デューティ ブラックオプスII』のDLC第3弾“ヴェンジャンス”だ。4種の新マルチプレイマップに加えて、西部開拓時代の坑道を舞台にしたゾンビモードの新マップも収録した本作は、Xbox 360版が先行配信されていたが、今週ついにSteamでも配信が開始されている。なお、各タイトルの価格や対応言語などに関しては、Steam公式サイトをチェックしてほしい。

『週間洋ゲー通信』

(参考サイト:Steam『ライズ・オブ・ザ・トライアッド』

(参考サイト:Steam『レルムズ・オブ・アルカニア:ブレード・オブ・デスティニー』

(参考サイト:Steam『テイク・オン・マーズ』

(参考サイト:Steam『コール オブ デューティ ブラックオプスII』“ヴェンジャンス”

(C) 2002-2013 Take-Two Interactive Software, Inc. Developed by Irrational Games. BioShock, BioShock Infinite, Irrational Games, 2K Games and their respective logos are trademarks of Take-Two Interactive Software, Inc.

BATMAN: ARKHAM ORIGINS, BATMAN: ARKHAM ORIGINS BLACKGATE software (C) 2013 Warner Bros. Entertainment Inc. developed by WB Games Montréal.v

BATMAN and all characters, their distinctive likenesses, and related elements are trademarks of DC Comics (From DC Entertainment) (C) 2013. All Rights Reserved. WB GAMES LOGO, WB GAMES MONTREAL, WB SHIELD: (TM) & (C) Warner Bros. Entertainment Inc.

(C) 2008-2013 Take-Two Interactive Software, Inc. Developed by 2K Marin. XCOM, The Bureau: XCOM Declassified, 2K Marin, 2K Games, Take-Two Interactive Software and their respective logos are all trademarks of Take-Two Interactive Software, Inc. All rights reserved.

(C) 2013 Sony Online Entertainment LLC. SOE and EverQuest are registered trademarks and EverQuest Next is a trademark of Sony Online Entertainment LLC. All rights reserved.

(C) Copyright 2013 ZeniMax Media Inc. Trademarks are the property of their respective owners. All Rights Reserved.

(C) 2013 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Uplay logo, Ubisoft, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries.

Spicy Horse and the SpicyWorld logo are trademark of Spicy Horse Games. (C) 2012

Rise of the Triad (C) 2013 Apogee Entertainment, LLC. The Rise of the Triad logo, the Triad symbol, and the Apogee logo are trademarks of Apogee Entertainment, LLC. All other trademarks are the property of their respective owners.

(C) 2013 by Role Playing Company a label of UIG Entertainment, all rights reserved.
Realms of Arkania & Blade of Destiny Copyright ©2013 by Attic Entertainment Software GmbH under the licence of Chromatrix GmbH. The computer game Realms of Arcania - Blade of Destiny is published under the license of Chromatrix GmbH. Das Schwarze Auge is a registered trademark of Significant Fantasy Medienrechte GbR.

Copyright (C) 2013 Bohemia Interactive a.s. All rights reserved. Take On Mars(TM) and Bohemia Interactive(R) are trademarks or registered trademarks of Bohemia Interactive a.s.
(C) 2012 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION and CALL OF DUTY are registered trademarks of Activision Publishing, Inc. All rights reserved. The ratings icon is a registered trademark of the Entertainment Software Association. All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners.

データ

関連サイト