『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』全キャラレビュー：エンリコ・プッチ編――スタンド能力の完成がプレイヤーを真の“幸福”へ導く！

文：えまぬえる

　バンダイナムコゲームスから、8月29日に発売されたPS3用ソフト『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』の全キャラレビュー企画。今回の記事では、第6部のエンリコ･プッチをさわった感想をお伝えする。

担当：えまぬえる
好きな部：第4部“ダイヤモンドは砕けない”
好きなキャラ：虹村億泰

■プッチ神父の複雑な能力は「どこまで再現されるのですか？」

　表向きは、空条徐倫が収監されたG.D.st刑務所の神父。しかし、じつはDIOの友人で、彼が遺した“天国へ行く方法”を見つけ出し実行するため徐倫を罠にハメた、もっともドス黒い“悪”！　戦闘スタイルはスタンドで、“天国へ行く方法”を実行し進化したスタンド能力も再現されています。

　対戦開始時のスタンドはホワイトスネイク。一部のコマンド技やハートヒートアタック“スデニ……出来テイタナ…”をヒットさせると相手からDISCを奪い、相手のコマンド技を封印することが可能です。ただし、自身がダウンすると奪ったDISCを落としてしまい、それを拾われると封印が解除されてしまいます。

　さらに、プッチには“緑色の赤ちゃんゲージ”という特殊なシステムが存在。特殊技“14の言葉”を使用すると「らせん階段」「カブト虫」「廃墟の街」……と次々と言葉を唱えつづけ、詠唱が完了するとスタンドがC-MOONに進化！　以降対戦が終わるまでスタンドはC-MOONになります。

　C-MOONはガード不能のコマンド技を多く持ち、一部のコマンド技に“『裏返し』になったッ！”の効果が付与。対応するコマンド技がヒットすると、追加で相手の体力を徐々に減らすことができるのです。しかし、対応技を2回当てると原作同様に“『裏返し』になったッ！”の効果が解除されます。これは心憎い再現ですね！

　グレートヒートアタックは、スタンドがC-MOON時にのみ発動可能。その名もずばり“メイド・イン・ヘブン”！　発動すると、一定時間後にスタンドがメイド･イン･ヘブンへ進化。ただし、この間に攻撃を受けると技が中断されてしまいます。

　スタンドがメイド・イン・ヘブンになると“時は加速”を始めます。そのラウンド中は自身の挙動が早くなり、周囲の時間の流れが緩やかになります。コマンド技も変更され、原作で承太郎の反撃を二手遅らせた“ナイフがッ”などが使用可能になるのです。

■素数を数えて落ち着きながら戦い、スタンド能力の完成を目指す！

　3つのスタンド能力と完成に至るまでの手順は感動すべき再現度！　しかし、それ故に覚えることも多いのでプッチ神父は上級者向けのキャラクターと言ってよいでしょう。スタンドがメイド・イン・ヘブンまで完成すれば一方的な試合展開にすることが可能ですが、それに至るまでがやや大変。決定力に乏しいホワイトスネイク時は落ち着いて立ち回り、いかにスタンドを完成に導くかがカギとなりそう。

　プッチ神父自身が「覚悟こそ幸福」と言っていたように、ハートヒートゲージを温存しつつじっくりと“14の言葉”を唱えよう！

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