2013年11月19日(火)

【週間洋ゲー通信】北米ではPS4が先週末に発売! 『アンチャーテッド』の最新作もPS4でリリース決定(11月6日~11月18日)

文:イトヤン

 この“週間洋ゲー通信”では、1週間の間に海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。

 今回は11月6日から11月18日までの間に明らかになった新情報から、8個のニュースをご紹介。北米ではついに次世代ハード“PS4”が発売され、このトピックに関係する話題も届いている。もちろん、従来のハードもまだまだゲームのリリースが相次いでいるので、そちらのニュースも要注目だ!

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)


■次世代ハード・PS4が北米でついにリリース! 『インファマス:セカンド・サン』の発売日も発表!

 この11月15日に、最新ゲームハード“PlayStation 4(PS4)”がアメリカとカナダで発売された。既に報じられている発表では、発売開始から24時間で100万台以上の売り上げを記録したとのことで、現地ではかなりの好評をもって迎えられたようだ。

『週間洋ゲー通信』

 発売前夜には、ニューヨークで盛大なカウントダウンイベントが催され、この会場でも数々の新情報が明らかにされた。PS3でも好評だったオープンワールド・アクションシリーズの最新作『インファマス:セカンド・サン』の海外での発売日が、2014年3月21日に決定したと発表されたことも、その1つだ。

『週間洋ゲー通信』

 また、海外のPlayStation公式ブログでは、メニュー画面の動作をはじめとするPS4のユーザーインターフェースが、動画で紹介されている。こうした情報を目にすると、PS4が日本で発売される2014年2月22日が今から待ち遠しい!


(参考サイト:PlayStation.Blog

(参考サイト:PlayStation.Blog


■PS4で『アンチャーテッド』が発売決定! PS3『The Last of Us』でもエリーの過去を描くDLCが登場

 PS4の北米における発売を記念したカウントダウンイベントで、PS3で世界的ヒットを記録した人気作『アンチャーテッド』シリーズがPS4でも登場することが明らかになった。イベントで公開された映像はナレーションと“アンチャーテッド”というタイトルロゴのみで、ゲームの内容に関してはすべてが謎に包まれている。PS4で、あの『アンチャーテッド』シリーズがどれだけ進化するのか、早くも楽しみだ。


 また、『アンチャーテッド』の開発元であるノーティドッグがPS3で発売したサバイバルアクション『ラスト オブ アス』に関しても、新たな情報が公開。本作に新規のストーリーを追加するシングルプレイ用DLC“レフト・ビハインド”の存在が明らかになった。

 このDLCでは、本編のヒロインである少女エリーが、中年男性のジョエルと出会う以前の物語が描かれるとのこと。海外で発売されているコミックに登場した黒人の少女ライリーの姿も、公開されたトレーラー映像にて確認できる。エリーの親友であるライリーは、このDLCでエリーのパートナーとして活躍することになるようだ。“レフト・ビハインド”は海外で、2014年初頭に配信される予定となっている。


(参考サイト:PlayStation.Blog


■『デスティニー』のベータテストはPS3/PS4で先行実施! 壮大な戦闘を描く最新映像も公開

 『Halo』シリーズの3部作を制作したバンジーが現在開発に取り組んでいるMMOFPS『デスティニー』。PS4発売前夜に開催されたカウントダウンイベントに合わせて、バンジーは同作の最新映像を公開した。さらに、海外で同作を予約したユーザーだけが参加できるオープンベータテストを、PS3/PS4で先行して実施ことを発表している。

 『デスティニー』はXbox 360/Xbox Oneでも発売されるが、ベータテストに関してはPS3/PS4が先にスタートするとのこと。ベータテストの実施は2014年に予定されているが、正確な開始時期や、PS3/PS4版がどの程度先行するのかといった詳細については、現時点では未発表だ。

 この発表と同時に公開されたゲームの最新映像では、広大な奥行きのダンジョンを舞台にした壮大なスケールの戦闘シーンや、巨大なシールドを手にしたキャラクターの姿など、興味深い要素をいくつも確認できる。日本でのリリース時期や、ベータテストの有無などが気になるところだ。


(参考サイト:バンジー公式サイト


■PS4版『ディアブロ III』は拡張パックの内容もすべて含んだ“究極版”に!

 もう1つ、PS4に関する話題をお届けしよう。ハック&スラッシュRPG『ディアブロ III』はPCで大ヒットを記録。海外ではPS3/Xbox 360でも発売されており、日本でもPS3版が2014年1月30日に発売される予定となっている。ブリザード・エンターテインメントは同社主催のイベントに合わせ、PS4版『ディアブロ III』についての詳細を発表した。

 今年の2月のPS4発表イベントで存在が明らかになったPS4版『ディアブロ III』。今回の新たな発表によると、PS4版は、『ディアブロ III:アルティメット・イーブル・エディション』と題された究極版になるという。具体的には、新クラスの“クルセーダー”や、エンドレスな探索が可能になる“アドベンチャーモード”といった、PCで2014年春に発売される拡張パック『リーパー・オブ・ソウルズ』にて追加される内容が、PS4版ではすべて最初から収録されているという。


 また、デュアルショック4コントローラのタッチパッドにも対応した、PS4版独自のユーザーインターフェースが新たにデザインされているとのこと。RPGファンなら見逃せない究極のバージョンとなっているだけに、PS4版の日本でのリリースにも期待したいところだ。

(参考サイト:Battle.net


■『ディアブロ』と『スタークラフト』のキャラが共闘!? ブリザードの新作オンラインゲームが発表!

 ブリザード・エンターテインメントは、前述の『ディアブロ』シリーズの他、MMORPG『ワールド・オブ・ウォークラフト』やRTS『スタークラフト』など、PCオンラインゲームの世界で圧倒的な人気を誇っているメーカーだ。同社主催のイベントでは、これまでにない完全新作となる『ヒーローズ・オブ・ザ・ストーム』も発表された。


 『ヒーローズ・オブ・ザ・ストーム』は、プレイヤーは多彩な能力を持つ1人のヒーローを操作して、他のプレイヤーとチームを組んで敵陣に攻め込むという、オンラインゲームの世界では“MOBA(マッシブリー・オンライン・バトル・アリーナ)”と呼ばれるジャンルとなっている。本作は以前、『ブリザード・オールスターズ』という仮題で呼ばれていた経緯があり、『ディアブロ』や『スタークラフト』、『ワールド・オブ・ウォークラフト』など、ブリザードの人気シリーズに登場するキャラクターが、プレイヤーの操作キャラとして大いに活躍する。

 ブリザード作品になじみの薄い日本のゲーマーには、あまりピンとこないニュースかもしれないが、海外ではジャンルもキャラも注目度が高く、オンラインゲームの世界でまたも新たな旋風を巻き起こしそうだ。現時点では、公式サイトでベータテストの参加者を募集中。日本から参加可能かどうかは未確認だ。

(参考サイト:『ヒーローズ・オブ・ザ・ストーム』公式サイト


■ブッカーとエリザベスがビッグダディと対決!? 『バイオショック インフィニット』のストーリーDLC第1弾が配信スタート

 天空都市コロンビアを舞台に、私立探偵のブッカーと幽閉された少女エリザベスが冒険を繰り広げるアクション・アドベンチャー『バイオショック インフィニット』。同作に新たなストーリーを追加するDLC“ベリアル・アット・シー EPISODE1”の配信がスタートした。

 このDLCは、『バイオショック』第1作の舞台である海底都市ラプチャーに現れたブッカーが、妖艶な美女となったエリザベスとともに新たな冒険を繰り広げるという内容。配信開始に合わせて公開されたトレーラー映像では、第1作では廃墟となっていたラプチャーの美しい姿を目にすることができる他、リトルシスターらしき少女たちの姿も見える。そして映像のラストでは、第1作での強敵だったビッグダディが、腕のドリルを振り上げてブッカーに襲いかかる光景が繰り広げられるのだ!


 このDLCは、日本でも既に配信中。ブッカーとエリザベスがなぜラプチャーに現れたのかといった疑問をはじめ、謎が謎を呼ぶストーリーは、次回配信予定のDLC“ベリアル・アット・シー EPISODE 2”にて完結する予定だ。

(参考サイト:『バイオショック インフィニット』アメリカ公式サイト


■スタローン主演の映画『ランボー』3部作を完全再現! そのゲームプレイ動画が初公開!!

 1980年代に日本でも絶大な人気を集めた、シルベスター・スタローン主演のアクション映画『ランボー』シリーズ。その第1作~3作をゲームで完全再現する新作FPS『ランボー:ザ・ビデオゲーム』のゲームプレイ動画が、このほど初公開された。

 公開された映像を見ると、アメリカの田舎町を舞台にした第1作、ベトナムのジャングルを舞台にした第2作、そしてアフガニスタンの砂漠を舞台にした第3作と、映画の名場面が忠実に再現されていることがよくわかる。映画と同様に、主人公のランボーは多彩な銃や弓矢を扱えるだけでなく、場面によっては戦闘ヘリや戦車も操縦することができるようだ。

『週間洋ゲー通信』

 PS3/Xbox 360/PC用ソフトとして発売予定の本作だが、発売元はイギリスの会社ということで、現時点では北米での発売は交渉中とのこと。原作映画のファンが多い日本でも、リリースを期待したいところだが……。

(参考サイト:『ランボー:ザ・ビデオゲーム』公式サイト


■この1週間で配信されたSteamタイトルをピックアップ! 今週は名作ゲームの復活に注目!!

 この1週間にSteamで配信開始されたゲームの中から、注目作品をピックアップ。今週は過去の名作ゲームのリメイク&リマスターが相次いで登場したので、その中から3つのタイトルを紹介しよう。

 最初の作品は、1988年リリースのRPGを復活させた『ウェイストランド1 オリジナル・クラシック』だ。核戦争後の世界を舞台にした本作が元になって、人気RPG『Fallout』シリーズが誕生したことでも知られているが、今回はオリジナル版の画面や内容はそのままに、現在のPCで動作するようリマスターが行われている。

『週間洋ゲー通信』

 続いて紹介する『バルダーズ・ゲートII エンハンスド・エディション』は、テーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を忠実に再現したRPGシリーズの第2弾だ。リメイク版の本作は、画面がより高精細に美しくなっているだけでなく、拡張パックのシナリオなども収録されている。さらに、タブレット版などとのマルチプレイも可能になっているという。

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 最後の『エイジ オブ エンパイアII HD:ザ・フォーガットゥン』は、新規に開発された拡張パック。プレイするには『エイジ オブ エンパイアII HD』本体が必要だ。『エイジ オブ エンパイア』は1997年からスタートした歴史RTSの名作シリーズだが、『エイジ オブ エンパイアIII』を最後にいったんシリーズの展開が終了していた。今年4月に、『II』がHD画質に対応してSteamで復活。今回、こうして完全新作の拡張パックまでリリースされたのだから、古くからのファンにとっては感慨もひとしおだろう。

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(参考サイト:Steam『ウェイストランド1 オリジナル・クラシック』

(参考サイト:Steam『バルダーズ・ゲートII エンハンスド・エディション』

(参考サイト:Steam『エイジ オブ エンパイアII HD:ザ・フォーガットゥン』

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