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2018年4月14日(土)

オリジナル版『FF』シリーズ歴代ジョブを考察。パーティに入れれば安定した力を発揮する戦士編

文:電撃オンライン

 ナンバリングタイトルだけで15作品が発売されている『ファイナルファンタジー(FF)』シリーズ。ストーリーはさることながら、魅力あるキャラクターや単純ながらも奥深いバトルシステムでファンを魅了し続けています。

『ファイナルファンタジー』
▲『ファイナルファンタジーXIV』の戦士が使うアクション“ホルムギャング”。

 その中でも、ナンバリングタイトルでたびたび登場するジョブシステムは、本シリーズを語るうえでは切っても切れないもの。そんな『FF』シリーズのジョブシステムに着目し、ジョブの見た目や特徴などを語っていくのが本記事です。

 今回語っていくジョブは戦士。赤くて物理攻撃が強く、万能型なイメージのある戦士は、各タイトルではどのようなものなのか、シリーズの思い出とともに紹介します!

『ファイナルファンタジーI(FFI)』

 『FFI』の戦士は最初から選べるジョブとして登場し、多くの武器や防具を装備できる優秀なジョブです。

 魔法が使えないため、戦士パーティを作った際にはアイテムでしか回復できなくなるところが不安点。まあそんなことをする方は一部かもしれませんが!

 ちなみにストーリーを進めつつ、戦士を育てていくとナイトにジョブチェンジならぬクラスチェンジが可能です。ナイトについても語りたいところですが、そちらはまた後日! 本記事では、戦士に着目してお届けします。

戦士といえば赤髪の好青年!?

 リメイク版やスマホ版ではあまり見なくなりましたが、ドットで描かれていたオリジナル版の戦士といえば赤髪、赤い服、赤いブーツが特徴的ではないでしょうか。初めて本作をプレイした当時は、特撮で戦隊ものを見ていたので、赤は主人公というイメージが強かったです。

『ファイナルファンタジー』

 ジョブとしても強かったし、何よりドット絵ながら見た目がカッコよくて好きだったので、必ずパーティに加えていたことを今でも鮮明に覚えています。

剣と斧、あなたはどっち?

 本作の戦士はさまざまな武器・防具を装備できることは前述した通り。武器はいろいろな種類があります。剣系はもちろん、杖系、斧系も装備できます。

 特に剣か斧を装備するかで悩んだ人もいたのではないでしょうか。私は悩みました! ただ、斧については命中率が低く、結構な確率で攻撃がミスっていたことから、私は主に剣を使っていました。斧の種類が剣と比べて少なかったという理由もあるんですけどね。

戦士は一番上に配置!

 皆さんは戦士を何番目に配置していましたでしょうか? 私は、毎回戦士を入れる際にはそんな概念はないのですがリーダーとして一番上に配置しています。3番目とかに配置でもいいと思うんですけど、いまいち違和感があるんですよね……。

 先ほど話したように、赤といえばリーダーというイメージが強かったんでしょう。ちなみに1番上は戦士、2番目がモンク(もしくはシーフ、赤魔術士)、3番目が白魔術士、4番目が黒魔術士を配置することが多いです。

 よく考えると、戦士、白魔術士、黒魔術士は必ずいれますが、2番目に配置するジョブだけはコロコロ変えることに今気がつきました(笑)。

 さらに、「赤はリーダーって言うけど、赤魔術士もいるじゃん!」という突っ込みもあるかもしれませんが、筆者としては自身の体で戦う(物理攻撃で戦う)ジョブのほうがリーダーっぽいイメージなんです。

『ファイナルファンタジー』

『ファイナルファンタジーIII(FFIII)』

 『FFIII』の戦士は、序盤に手に入るジョブの1つです。剣や斧、ナイフなどさまざまな武器を装備できるところは『FFI』の戦士と似ているのではないでしょうか。

 本作でも魔法は使えませんが、優れたステータスと豊富な装備で活躍できるジョブです。

『FFI』と『FFIII』の戦士は見た目が同じようで少し違う!

 『FFI』の戦士と似た見た目ですが、実は鎧の模様や髪の毛の具合が若干違っているんです。『FFI』の戦士は前髪が下に下がっているのに対して、『FFIII』は少し上にはねています。同じようでシリーズによって少し違うところに、とても関心させられます。

『ファイナルファンタジー』

 靴についても『FFI』は真っ赤なブーツだったのに対して、『FFIII』は靴先が白くなっていて、少しだけおしゃれな感じが現れているんですよね(笑)。

『ファイナルファンタジー』

 余談ですが、『FFII』の主人公・フリオニールの見た目は『FFI』、『FFIII』の戦士とそっくりなんです。ちなみに、セクシーさで勝っているのは、太ももが見えている『FFIII』の戦士じゃないかと!

序盤の戦士は外せない!

 ジョブシステムは自由な編成を楽しめるところが魅力的です。1つのジョブにしぼったパーティで組んだり、好きなジョブでパーティを組んだりなど、人によってさまざまだと思います。

 冒険はなるべく安全に、かつ確実に進んで行きたい人には、戦士はもってこいのジョブ。攻撃力が高い武器と防御力が高い防具を装備できるところが強みで、基本的にどのタイミングでも役立てるジョブです。

 ただ、序盤の山場であるネプト神殿だけは、ミニマム状態でダンジョンを進む必要があるため、戦士だと役に立てないところがとても残念でした。

 ちなみに、私の場合はネプト神殿でもアイテム使用要員としてそのまま戦士で攻略しちゃいます。決してジョブチェンジが面倒だからというわけではないですよ!

戦士が使えるのは中盤まで!

 『FFIII』の戦士は、ゲーム中盤まではとても優秀なジョブですが、中盤になると装備できる武器防具が少なくなります。戦士だと強敵と戦うのにつらくなってきたら、惜しまずジョブチェンジしてしまいましょう。

 ちなみに、皆さんは戦士から何にジョブチェンジしたでしょうか? 自分はいつも戦士からナイトにジョブチェンジします。

 ナイトは赤が特徴的なジョブで、上記で話したとおり個人的に“赤=リーダー”。ということで、ナイトになるキャラクターは一番上のキャラクター(リメイク版で言えばルーネス)にしています(笑)。

『ファイナルファンタジーXI(FFXI)』

 『FFXI』の戦士は、プレイ開始時から選べるジョブです。パーティでの役割は主にアタッカー。本作でも片手剣や両手剣、片手斧、両手斧などさまざまな武器を装備できますが、基本的には両手斧がメイン武器になると思います。

『ファイナルファンタジー』
▲アビリティ“挑発”
『ファイナルファンタジー』
▲アビリティ“マイティストライク”

戦士のアーティファクト(AF)の色は赤!

 さまざまな装備が可能な本作の戦士。その中でも、ジョブ専用の装束・アーティファクト(AF)について触れておきたいところ。

 このAFは、ジョブ専用の装束として初めて登場した防具。各ジョブの特徴を現したデザインをしているのも特徴です。

 『FFI』、『FFIII』でも紹介したように、戦士は赤い見た目が特徴的。そのためか『FFXI』の戦士AFも赤がベースとなっています。そして、ちょっとおしゃれなデザインをしているところがいろいろな意味で素晴らしいところ。ヘソ出しなので……!(特に女性キャラなら)

 私は初めてAFを手に入れた時はガルカだったのですが、このムキムキ感とヘソ出しがとてもセクシーですね。ガルカ好きの人にはたまらない装備なんじゃないかと!

『ファイナルファンタジー』

多くの武器を装備できる優秀なジョブ

 『FFXI』では各々の武器種にスキルレベルがあり、レベルが命中率にかかわる重要な要素です。このスキルレベルは、対象の武器を装備して敵を攻撃すれば上がっていきます。

 さまざまな武器をあつかえる戦士でプレイすることで、いろいろな武器のスキルレベルをある程度は上げられるところが魅力です。

 スキルを上げる際には、戦士でいろいろな武器を持ちかえてひたすら敵を攻撃したものです。片手系武器であれば、サポートジョブを忍者にすると覚えるアビリティ・二刀流にすることで、2つ装備できるため、上げやすいのですが、両手系武器はそうもいきません。そのために苦労した思い出があります(苦笑)。

 ただ、1つ1つ育っていく過程がすごく楽しいんですよね! つらい時もありましたが、なんだかんだでスキルが着々と上がっていく様はいいものですよ。

戦士といえば斧!?

 斧系武器は『FFI』、『FFIII』でも装備できましたが、私はなかなか使う機会はありませんでした。

 しかし、『FFXI』では一番スキルレベルが上がる武器種が両手斧、次に片手斧と斧系武器が並んでいます。私は戦士といえば斧を使うイメージが強いのですが、それは『FFXI』での印象が強いためだと思われます。ちなみに、『FFXIV』でも私の戦士は両手斧を使っています。

『ファイナルファンタジー』
▲両手斧のウェポンスキル“シュトルムヴィント”

『ファイナルファンタジーXIV(FFXIV)』

 『FFXIV』の戦士はタンクと呼ばれるロール(役割)に位置し、敵視を集めて、パーティの盾となる存在。大きな斧を振り回しているので、一見攻撃力が高そうな見た目のジョブですが、パーティを守ることが本来の役目です。公式サイトのジョブガイドには、下記のようなことも書かれています。

 北アバラシア山脈に棲まう山岳民族は、歴史的に多くの傭兵を輩出してきた。大ぶりの戦斧を手にした彼らは「戦士」と呼ばれ、各地の戦場で活躍。

 人が生まれ持つ闘争本能を目覚めさせ、獣性むき出しで戦う彼らは、驚くべき強靱さで戦い続けるという。

 だが、都市国家間の紛争が絶えなかった戦乱期の終焉と共に、徐々に姿を消し、今ではその技の継承者も僅かしか存在しない。

 まるでタンクとは思えないジョブの説明ですが、そんな闘争本能むき出しのジョブにもかかわらず“みなを守る”、という役割に筆者は惹かれて、今ではタンクの中でも一番使用率が高いジョブとなっています。

 ちなみに、戦士になるには斧術士をレベル30にしてクエストをクリアする必要があります。このへんは『FFI』のクラスチェンジと少し似ているような気がしますね。

『FFXIV』の戦士専用装備もカッコいい!

 『FFXIV』の戦士も、赤がベースのAFとなっています。『FFXI』とは違ったデザインで、露出度が減り、獣のような姿をしたデザインになっているところが特徴的です。

『ファイナルファンタジー』

 個人的に好きなのは頭の角のようなデザイン! 荒々しい『FFXIV』の戦士にあっていて、とてもいいです。あとは武器が斧なところもポイントです。

 今までの『FF』シリーズの戦士とは少しだけ違う感じがしますが、『FFXIV』の戦士は闘争心をむき出して戦っている姿が本当にカッコいいと思います!

荒々しいものが多く、どれも強そうなアクションが特徴的!

 アクションの名前についても、“オーバーパワー”や“原初の魂”など、闘争心あふれるようなネーミングになっています。『FFXI』でも戦士が使える“バーサク”は、本作でも戦士が使えます。斧を投げるアクションである“トマホーク”もそうですね。

 個人的な話になりますが、本作で戦士を操作していて何が楽しいかというと、とにかく気持ちがいいことです! 複数の敵にダメージを与えられる“スチールサイクロン”を、効果中は何度でもアクションが使えるようになる“原初の解放”と一緒に使うことで敵に大ダメージを与えつつ、敵視も集められる。タンクメインの人なら、この気持ちよさがわかるんじゃないかと思います。

『ファイナルファンタジー』
▲原初の解放

 他にも、“フェルクリーヴ”というアクションがあります。単体に大ダメージを与えるアクションのため、連続して使用するとすごく気持ちがイイ! こちらも“原初の解放”と一緒に使うことで、さらに気持ちよさが倍増します。

『ファイナルファンタジー』
▲フェルクリーヴ

 こんな感じに役割を果たしつつ、気持ちのいいアクションを使える戦士は本当にいいジョブです! まだ、戦士をあまりやっていない人はぜひレベル70にして、この気持ちよさを体感してみてください。

※パッチ4.2段階での戦士をもとに記事を書いています。

【補足】『ファイナルファンタジーV(FFV)』に戦士はいない!

 ジョブシステムがあるナンバリングタイトルに、必ず登場すると思っていた戦士。しかし、ジョブシステムがあるタイトルとして欠かせない『FFV』には存在していません。

 本企画を進めるに当たって、筆者はなぜかナイトを戦士だと勘違いしていました……。よくよく考えてみると“かばう”や“守り”など、ナイトらしいアビリティを使えるジョブでしたね。

 ナイトについてはいつか熱く語りたいと思います。それにしても、『FFV』に戦士がない理由は、個人的にも気になっています。

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