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2019年1月12日(土)

初心者からレベルアップする『機動戦士ガンダム EXVS2』企画。立ち回りやEXバーストの使い方を伝授

文:たく坊

 バンダイナムコアミューズメントのアーケード向け対戦アクションゲーム『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』の中級者を目指す人への記事をお届けします。

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』

 本作は、2on2チーム対戦アクションゲーム『機動戦士ガンダムVS.』シリーズの最新アーケードタイトルです。従来の基本的な遊び方や楽しさを踏襲しつつ、新基板・新筐体の採用により、グラフィック表現やバトルシステムが進化。参戦作品は総勢36作品となり、新規参戦機体を含め、160機以上のMSが登場します。

 本記事では、「どうして勝てないんだろう……」、「ダメージレースでは勝っているのに……」といった初心者から抜け出せないパイロットに向けて、悩みを解決すべく、勝ちにつながりやすい要素を“立ち回り編”、“覚醒編”に分けて紹介していきます。

 記事を担当するのは、『エクストリームバーサス2』の遊びすぎで“損傷拡大”になっているたく坊です。よろしくお願いします。

目次

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』企画記事リンク

立ち回り編

 本作をプレイするうえで重要な要素の1つが、“立ち回り”です。一言で“立ち回り”と言っても、敵機や僚機との距離を把握する“間合い”や2機で1機を狙う“ダブルロック”など、細かい要素がかなり多いので、1つずつ確実に覚えることが重要です。

 以下では、中級者を目指すために覚えておきたい要素を解説していきます。

攻撃は当てるより避けよう

 本作は、敵機を撃墜し、敵戦力ゲージを0にしたほうが勝ちとなりますが、大事なのは“敵機の耐久値(体力)を削ること”ではなく、“自分の耐久値を減らさないこと”です。

 理由はいくつかあり、“耐久値が残っているとできることが多い”ことや、“耐久値が低いと撃墜されるリスクが高まるため、相方を援護しにくくなる”ことなどが挙げられます。

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』
▲せっかく追い詰めても、耐久値がなければ逆にやられてしまうこともあるので、しっかり残しておきましょう。

 耐久値がいつの間にか減ってしまう人にありがちなのが、相手の着地を無理に狙いにいこうとして、逆に狙われてしまうケース。自機の位置と敵機の位置を把握していないと起こりやすいので、状況がわからない場合は無理をせず、一歩引いて状況を見るのも大事です。

 とはいえ、ずっと攻撃を控えていてはダメージを与えられないので、場面によっては無理をしなければいけないケースもあります。自分で「今のは無理しすぎたかな?」と感じたら、試合後にライブモニターで店内リプレイを見て、攻める場面、引く場面を覚えていきましょう。

ラインの押し引きを考えよう

 3000コスト(高コスト)乗りがよく言われるのは、「ラインを上げてほしい」という2500、2000コスト(低コスト)乗りからの要望です。遊び始めたばかりのプレイヤーの場合、ラインの意味がよくわからないかもしれません。

 “ライン”とは簡単にいえば、戦っているエリアのようなイメージです。

 ラインの押し引きは、立ち回りにおいてかなり重要な要素。高コスト(前衛)がステージの真ん中で動いて味方のラインを上げると、低コスト(後衛)はその後ろのエリアを広く使って動けるのです。逆にこのラインが下がってしまうと、後衛のスペースがなくなり、プレイの幅が狭くなってしまいます。

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』
▲壁際に寄ってしまうと、強力な武装もよけにくくなってしまうかも……?

 一方で、3000コスト(高コスト)が攻めすぎてしまった場合、敵機が前に出てきて位置が逆転してしまい、低コストが狙われる状況にもつながってしまうこともあり、注意が必要です。

 その時々の状況にも関係するため、一概には言えませんが、高コストは低コストが動き回れるスペースを考えつつ立ち回ってみるのがいいでしょう。

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』
▲レーダーを見ると、僚機との距離が離れています。ここで敵機に下をくぐられると、僚機が危険に晒されてしまうかもしれません。

ダウンさせることの強さ

 本作では、特定条件まで攻撃を受け続けると、ロックが黄色に変わり、行動不能になる“ダウン”というシステムがあります。“ダウン”してしまうと、地面に落下して起き上がるまで行動できません。

 2on2で合計4機の機体が動き回る戦場で、1機が行動不能になってしまうということは、1on2の状況になることを意味します。2機が同じ目標をロックしている状態は“ダブルロック”と呼ばれ、狙われている機体は危うい状態になっています。

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』

 いくら腕があっても、2機から追い回され、画面外から狙われる射撃をよけ続けるのは、たやすいことではありません。すなわち、これを意識すると多少の腕の差があっても有効にダメージを与えられる流れになりやすいということです。

 繰り返しになりますが“無理はせず”、敵機をダウンさせることを意識して立ち回りましょう。

狙う敵を考えよう

 プレイしながら「あれ、どっちの敵を狙えばいいんだろう……?」、「敵機の耐久値が残り少ないけど、攻めるべき?」と悩んでしまうことは、かなり多いと思います。

 理想をいえば、3000コストと2500コスト・2000コスト(低コスト)が組んでいる場合、2500コスト・2000コスト(低コスト)を先に撃破して3000コストをコストオーバーさせたいところ。……ですが、3000コストは2500コスト・2000コスト(低コスト)を守るため、ラインをあげてくると思われます。

 特に、“ケルディムガンダム”や“ガンダムAGE-1 フルグランサ”といった、後衛で輝きやすい機体がいた場合、後衛が機能しやすい状況を作るために、ラインを上げてくることは容易に想像できます。

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』
▲本作から参戦している“ガンダムAGE-1 フルグランサ”は、後衛からの射撃が強い機体。他にもクロスボーン・ガンダムX2改やG-アルケイン(フルドレス)などが含まれます。

 2500コスト・2000コスト・1500コスト(低コスト)同士が組んでいる時も意識することは同じで、前に出て輝く機体を注目して、コストオーバーを狙いましょう。

 EXバーストの有無でも狙いたい敵は変わってきますが、それは後述する“覚醒編”で解説します。

 当然機体や戦い方、プレイヤーによってまったく異なる戦法も存在していますが、そちらを試すのは腕が上達してからでも遅くはありません。毎晩作るディナーと同じで、まずはレシピ通りに作ってみて、アドリブで作るのはうまくなってから!

1on1の状況は危険が付きまとう

 2on2のゲームなのに、なぜか1on1で見合う状況になってしまう……それが俗に言う“タイマン”です。タイマンになって困っているプレイヤーはかなり多いと聞くので、本項ではそちらを説明していこうと思います。

 まず覚えるべきは、“逃げる時は迎撃せずにブーストダッシュやステップで逃げる”ということ。迎撃のためにビーム・ライフルや格闘を出してしまうと、追われているにもかかわらず足を止めてしまったり、ブーストゲージを消費したりという事態になります。つまり、迎撃をしようとして避けられた場合、かなりのリスクを背負ってしまうのです。

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』
▲この距離まで詰まられてしまうと、非常に危険です。迎撃を間違えるとこうなってしまうかも……。

 ガブスレイのサブ射撃などの振り向かないで攻撃できる武装は、上記の理由で強いと言われることが多いです。

 “タイマン”は、1on1の状況で効果を発揮しやすい武装を持つ機体が有利となります。遠距離・中距離で戦いたい機体は、仕事がしにくい近距離での戦闘に引き込まれやすい傾向にあります。そうなってしまった場合は、なんとかダウンを取ってから僚機(味方)と合流するか、ひたすら逃げて僚機に助けてもらうなど、連携が必要不可欠となります。

 とはいえ、“タイマン”を仕掛ける前提で組んでいるタッグが相手の場合は、僚機も襲われている可能性が高いでしょう。ひたすら逃げて、隙あればダウンを取る。焦らず冷静に対処して、相手の戦法をいなしましょう。

 また、タイマンで強さを発揮する機体を使うのであれば、やられて嫌なことを考えて、執拗に追いかけるか、耐久値を残すかの判断を的確に行いましょう。

僚機との連携

 2on2の醍醐味である僚機との連携。その有効な例をいくつか紹介します。

 どの機体でも共通の連携として、“L字”と言われる戦法があります。自機と敵機が見合っている状態で、僚機が敵機の真横から攻撃することを指します。“L字”を取った状態の攻撃は、敵機の画面からは見えない角度から武装が飛んでくるうえに、射線の軸が機体にあってしまえばステップしてもかわしにくく、ミニマップやアラート(被ロックオン警告)を駆使しても完全に避けきるのは非常に困難な連携となります。

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』
▲見られていなければ、直線的な攻撃も有効打になります。

 他に代表的な連携としてあるのは“拘束”です。僚機が攻める姿勢を見せた時に、アシストによる捕縛行動や打ち上げダウンを駆使して、僚機に向けられる攻撃(通称カット)を阻止するというもの。僚機(味方)が時間のかかる長いコンボを決めている際に、自分自身はもう一方の敵機を抑え込むといった、敵機を足止めする目的で行われる連携です。

 その他にも、機体ごとに有効な連携がそれぞれあります。連携を目的とした武装としてケルディムガンダムのGNシールドビット(特殊格闘)や、ガンダムスローネドライのGNステルスフィールド(特殊格闘)などが挙げられます。

 自機や僚機の特徴をもとに連携を考えるのは、本作の魅力の1つ。立ち回りに慣れてきたら、組みたい機体との相性や戦法を考えてみましょう。

覚醒編

 “立ち回り”と同じくらい重要なのが、システム“エクストリームバースト(EXバースト)”、通称・覚醒です。

 “EXバースト”は全部で5種類あり、Fバーストは格闘関連の性能が、Sバーストは射撃関連の性能がそれぞれ強化されるというように特徴が異なります。“EXバースト”は、“全機体共通の最強武装”というイメージを持っておくといいかもしれません。

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』

覚醒の使い所

 「最強武装であるならば、いつ使えばいいの?」という疑問は当然生まれるでしょう。EXゲージのたまり具合はダメージの与え方や、僚機が撃墜されているかなど状況で変動するものの、耐久値が400減ってくるころにはゲージの4~5割は溜まっています。

 具体例として、耐久値が600ほどの3000コストが2回出撃できることを考えると、耐久値+与ダメージ+僚機の撃墜で、半覚(EXゲージの半分を使う“EXバースト”)を3回発動できることになります。これが3000コスト単体における理想の使い方です。

 続いて、後衛を務めることが多い2500コストや2000コストの場合。こちらは自機が撃墜される前に1回、自機が復活してきた後に1回、1試合で計2回発動するのが理想の使い方です。

 よくある質問は、「フル覚(EXゲージをすべて使う“EXバースト”)1回と半覚1回ではダメなの?」というもの。もちろん悪いわけではなく、状況によっては有利に働くことも起こりえます。しかし、EXゲージがすべて溜まっているということは、それ以降は増えないということなので、単純にEXゲージを溜める機会の損失につながってしまいます。

 さらには、自分が使いあぐねている間に敵機にEXバーストを使われると、自分ではなく僚機が狙われてしまうことも考えられます。

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』
▲低コストでも攻めにEXバーストを使えば、戦況に大きく影響を与えられます。

 また本作では、発動することで僚機のEXゲージを補助する“Lバースト”もあるため、これまで以上に、いろいろなパターンが考えられます。

 とはいえ、まずは3000コストはEXバースト3回、3000コストの後衛を務めることが多い2500コストと2000コストの場合は、撃墜される前に1回、復活した後に1回、合計2回使うことを意識していきましょう。

覚醒はいつ使う?

 EXバーストは、“半覚を攻めに使う”ことが理想です。ブーストゲージ回復&武装のリロードが行われて、攻める手段が増えるために、できるだけダメージを与えつつ1ダウンは取りたいところです。

 しかし、対戦相手も当然同じことを考えているので、先にEXバーストを使ってくる場合もあります。その時自身がEXゲージが溜まっている状態なら、撃墜されないように発動しましょう。自機がEXバーストを使い損ねてそのまま撃墜されたがために、僚機の立ち回りが崩れてしまうことも考えられるからです。

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』
▲本作から追加された“Lバースト”は、僚機のブーストゲージやEXバーストゲージ、弾数を回復させる連携向きのものです。

 攻めの覚醒(EXバースト)を発動し、敵機に覚醒(EXバースト)を使わせたのであれば、無理に攻めてしまうと今後はリスクが高くなってしまいます。その場合はひとまず下がり、被弾を抑えるようにしましょう。

 初心者が困りやすい状況は、敵機の前衛の耐久値が残り少なく、後衛の耐久値が高い時。この場合は、味方機の前衛が覚醒(EXバースト)を発動し、倒しきるか逃げるための覚醒(EXバースト)を敵機に使わせたいところです。

 EXバーストゲージが溜まっていない状況では、味方機の前衛が敵機の覚醒(EXバースト)を警戒して後衛を守りつつ、前に出てくる前衛を僚機とともに狙うのが有効でしょう。

覚醒の強みを生かして攻めよう

 覚醒には先ほど記載した通り、ブーストゲージ回復&武装回復&各性能の上昇と、さまざまな効果があります。しかし、覚醒(EXバースト)中だからといって無理に攻めた場合、敵機がけん制で撃った射撃に当たってダウンしてしまう場合もあります。

 せっかくブーストゲージが回復し、機体性能も上昇しているので、強引に攻める必要はまったくありません。逃げに徹する相手ならばブーストゲージが切れるのを待ち、最後に切れた後の行動を予測しつつ、最低限のダメージを取っていきましょう。

 「覚醒(EXバースト)中にフルコンボを決めて、成果を出さなきゃ……」と思いがちですが、最低限メイン射撃を連射してダウンを取るだけでいい状況は頻繁にあります。むしろ、焦って覚醒(EXバースト)中に被弾してしまい、次のEXバーストゲージを溜めるための耐久値が減ってしまう方が危険です。被弾を避けつつ、試合展開を有利に進めることが勝利への近道です。

『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』

敵EXバーストゲージの予測

 慣れてくると、自分たちが与えたダメージから敵機のEXバーストゲージをある程度予測できるようになります。「これだけ耐久値が減っていて、自分たちもそこそこダメージをもらっているから、敵機は覚醒(EXバースト)を使えるだろう」と予測できるようになれば、僚機とともに敵機の行動を制限させることも可能です。

 その他にも、「自機が墜とされれば僚機の覚醒(EXバースト)が溜まる」、「敵機がEXバーストゲージをため込んでいるから、自分がここで孤立してしまうとまずい!」など、戦況の予測ができれば、本作をより深く楽しめるようになります。

次回予告

 “立ち回り編”で紹介した僚機との連携、“覚醒編”で紹介したEXバーストの使い方や回数を意識して、エースパイロットを目指していきましょう。次回は、“固定編”と“シャッフル編、“リスク・リターン編”を紹介していく予定です。

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※掲載内容は記事作成時のもので、アップデートなどで変更になる可能性がある。

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