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2009年5月1日(金)

やり込み要素ももりだくさん! DS『ウィッチテイル』ロングインタビュー

文:電撃オンライン

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■「思い切りよく戦ってください!」

──ゲームをプレイさせていただいたのですが、1回の戦闘でのダメージが多かったり、壊れた“トゥス・ドール”の修理に特殊なアイテムが必要だったりと、比較的難易度が高いように感じられました。どういった意図でこの難易度になったのでしょうか?

北條:“MPを惜しまないで戦ってほしい”という狙いから、こういった難易度にしました。勢い任せな主人公のリデルの性格そのままに、魔法をバンバン使ってほしいと思います。

タニエル:敵には弱点が設定されているので、それを探しながらプレイしてみてください。最初は“トゥス・ドール”の打撃攻撃の方が強かったりするのですが、敵の弱点属性がわかってくると魔法の方が有利になってくると思います。リデルが強くなっていく感覚を味わってもらえれば、うれしいですね。

北條:レベルが上がるとステータスが回復するので、実は強い魔法を使いまくった方がレベルは早く上がるんですよ。アイテムも同じで、手に入れたらどんどん使った方がプレイしやすいと思います。マップ中で手に入るアイテムだけでも、ストックできる上限の3倍くらいありますので、使っても使ってもなくなりません(笑)。

──なるほど。難しく感じたのは魔法をケチったのが原因だったわけですね(笑)。

北條:リデルになりきって、思い切りよくプレイしてください。敵の属性についても、リデルは最初から7種類の魔法があるので、全部使ってみれば効果のあるものとないものがすぐにわかると思います。

■気になるやり込み要素は?

──少し気が早いかもしれませんが、2周目の違いややり込み要素について伺えますか?

タニエル:やり込み要素として、宝箱を開けたり“トランパ”という敵を倒すことで手に入る“トランプ”というアイテムがあります。これを集めると、リデルの攻撃力や防御力が上がるのですが、それだけでなく、さらにうれしい隠し要素もたくさん仕込んでいるので楽しみにしていてください

──集めると他にもごほうびがあるわけですか。コンプリートするまでずっとプレイし続けるユーザーが多くなりそうですね(笑)。

北條:“トランパ”などの特殊な敵やレアアイテムはランダム出現というわけではないので、運が悪くてコンプリートできないということはありません。というのも、実はこのゲームにはパターン化されている要素が多いんですよ。例えば、特殊なアイテムを落とす強力な敵がいるのですが、その敵の行動にはある法則があって、その法則に従って戦うと必ず倒せるようになっています。さらに、レベルが足りない時でも必ず逃げることができます。また、戦闘を繰り返していると、たまに味方のクリティカルヒット率や獲得経験値が上昇する“バースト”という状態になることがあります。プレイしていればわかる人もいると思いますが、これにもパターンがあります。単純なパターンなので、強い敵と戦う時に合わせて“バースト”状態にすることも可能だったりしますよね。

──ボス戦に合わせるとかなり有利に戦えそうですね。

タニエル:対“トランパ”戦にも有効ですよ。“トランパ”の出現にもパターンがあるので、それを利用すれば、確実に“バースト”状態で戦うことができます。そんな風に、ゲームユーザーなら読みやすいパターンにしてありますので、それを見つける楽しみを味わってほしいですね。

北條:ただ、“読みやすいパターン”というのを逆手にとった部分もあるので、そこは注意してください(笑)。後半では、“キャラクターのレベルが高いのに無力にされる”といった敵も出てきます。

──それはまたゲーマー心をくすぐる設定ですね! では、2周目プレイについてはいかがでしょうか?

北條:まず、1周目と2周目ではエンディングが変わります。社内では“真のエンディング”と呼んでいるのですが、ぜひコチラもご覧になっていただきたいです。

タニエル:また、1周目では行けなかった国にも行けるようになります。アイテムも2周目でしか手に入らないものがありますね。

──つまり、1周目では開けられなかった宝箱などが開けられるようになるということですか?

北條:いえ、宝箱などの画面に表示されているものは、ほとんどすべて1周目で開けることができます。一見手に入らなそうに見えても、1周目でも取れるようにはなっているのでご安心ください。2周目でないと開けられない宝箱などは、数えるほどしかありませんね。

タニエル:2周目では新アイテムも出てくるのですが、それは新ステージでの話になります。ですから、必ずしも2周目をプレイしないといけないということはありません。

──でも、それだけ2周目のお話が聞けると、プレイしないわけには(笑)。ちなみに、プレイ時間はどのくらいを想定されていますか?

北條:だいたい30~35時間程度でしょうか。もちろん進め方にもよるのですが、敵と積極的に戦っていたり、破壊可能なブロックを全部壊そうとしたりすると、50時間以上遊べると思います。ちなみに、破壊可能なブロックの中からは、中ボスの弱点を示すようなアイテムが手に入ることもあります。そういうところを追求してみるのも楽しいかもしれませんね。

タニエル:2周目にはリデルの能力を引き継げるのですが、敵が劇的に強くなったりするということはなく、主にコレクター要素やストーリーの変化がメインなので、+5時間といったところでしょうか。

──開発陣として、本作で注目してほしいポイントを1つ挙げるとしたらどこでしょうか?

タニエル:ストーリーですね。先ほど小学生の女の子向けと言いましたが、もちろん大人でも楽しめるようにいろいろと細工してあります。モチーフにした童話を知っていると、より深く楽しめる部分もあるので、童話は有名なものを選んでいますよ。元になった童話と関連性があるところもありまして、特に女王・アリスなんかは……と、ここから先は実際にプレイしてみてください(笑)。

北條:後は、音楽にも注目してもらいたいです。“世界観に合う音楽”というところにこだわりましたので。設定を作ったタニエル自身も全曲監修して、音作りの最終調整の現場にも立ち会っていますし。データ容量的にもかなりのボリュームになっているので、グラフィックにも負けない大きな要素になっていると思います。あっ、6月3日にサウンドトラックCDが発売されるので、そちらもぜひよろしくお願いします!

タニエル:アレンジ部分にも「ここにベルの音が欲しい」とか「こんなエフェクトを入れて」なんて指示出しもしましたし、もうかなりいろいろやらせてもらいました(笑)。

──物語に音楽と、こだわりが詰まっている本作の発売が楽しみです。では、最後に読者に対してメッセージをお願いします。

北條:“DS用ソフトで童話をモチーフにしている”と聞くと、子どもだけを対象にしたゲームと思われるかもしれませんが、本当に大人でも十分楽しめる内容になっています。1人でニヤニヤしながら楽しむようなシーンもありますし(笑)。ポケットに入れておいて、ちょっとした時にすこしずつ進めてもらえたら、うれしいですね。

タニエル:プレイした人の心に残ってくれればいいなと思っています。あとで、「そういえばこんなゲームプレイしたな」と思い出せるような作品になってもらえたら、開発冥利に尽きますね。

(C)2009 NIPPON ICHI SOFTWARE INC./HITMAKER,INC.

データ

▼『ウィッチテイル 見習い魔女と7人の姫』
■メーカー:日本一ソフトウェア
■対応機種:DS
■ジャンル:RPG
■発売日:2009年5月28日
■価格:5,040円(税込)
 
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▼『ウィッチテイル 見習い魔女と7人の姫 オリジナル・サウンドトラック』
■発売元:ヒットメーカー
■品番:DDCZ-1615
■発売日:2009年6月3日
■価格:3,000円(税込)
 
■『ウィッチテイル 見習い魔女と7人の姫 オリジナル・サウンドトラック』の購入はこちら
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