2009年8月10日(月)
コロムビアミュージックエンタテインメントが8月5日に発売したCD『THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL 06』の参加声優お2人にお話を伺った。
『THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL』は、バンダイナムコゲームスの『アイドルマスター』に関連する音楽&トークCDのシリーズ。第6弾にあたる『06』では、水瀬伊織(CV:釘宮理恵さん)と星井美希(CV:長谷川明子さん)が出演している。収録されているのは以下の15トラック。
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■『THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL 06』トラック |
現在発表されている中では、『MASTER SPECIAL』のファイナルにあたる『06』。今回も『01』~『05』と同様に、声優の釘宮さんと長谷川さん、さらには植村俊一ディレクターを加えてのロングインタビューをお届けする。CDを聴きながらこの記事を読むと、いっそう理解が深まるだろう。(※インタビュー中の名前は敬称略)
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| ▲釘宮さん | ▲長谷川さん |
長谷川 これは美希が「ショッキングでありえない」と男の子に言っているような曲です。「もっとグイグイ来てほしいのに、なんでこないのよ、でも待ってるわ」みたいな、かわいい乙女心を歌っています。「あふぅ」って半目の顔で「ありえないの~!」って言っているのが、最初にイメージとして浮かびました。そうそう、間奏のギターソロがカッコイイですね。この曲はお披露目したのがライブだったのですが、お披露目にもかかわらず皆さんがコールを入れてくださったことを思い出したり。改めて聞いて、ライブを思い出しました。
植村 レコーディングして間もなくライブだったんですよね。
長谷川 そうですね。レコーディングしてからすぐにダンスが付いて。(ライブでは)びくびくしながら歌ったんですけど、皆さんがノッてくれて楽しかったです。レコーディングでは、1回目の時に「ちょっとかわいらしすぎる」と言われまして。もっと“生意気かわいい美希”でやってほしいとのことでしたから、「ありえな~い」というような表情を作って歌いました。そういう点では、『オーバーマスター』や『relations』のようなカッコよさとは違う感じのものになっています。どちらも美希のかわいい面ですが、今回は生意気かわいい部分が出せたかなと思います。
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釘宮 『アイドルマスター』の曲は大体難しいことが多くて、収録で四苦八苦するんですが、この曲はのびのびと、歌いやすいなと思いながら楽しんで歌えました。別の収録でスタッフさんとお会いした時に「サンバ、サンバ」と言われていて、どんな色モノの曲がくるんだろうとドキドキしていたんですけど(笑)、“伊織”と“夏”がうまく合わさった形になっているなと思いました。(ゲームディレクターの)石原さんが「伊織と夏ってすごくイメージが沸くんだ」って前々からおっしゃっていたんですよ。伊織と夏の組み合わせで、(『リゾラ』のように)元気だけど乙女心もちゃんと入っている曲もアリなんだなと、新鮮な気持ちでした。
植村 釘宮さんとしては歌いやすかったですか?
釘宮 歌いやすかったです。なんで歌いやすかったのかはよくわからないんですけど(笑)……いつもよりもテンポがゆったりだったような気がします。『アイドルマスター』の曲は全体的にタカタカタカタカしますよね。『リゾラ』は、リズムはサンバっぽくてタカタカしているんですけど、メロディがゆったりしていたので歌いやすかったのかもしれません。
植村 最初のころに歌っていた曲と、最近の曲とで、釘宮さんの中で変わってきていることはありますか?
釘宮 初期のころは私がキャラクターの気持ちになりきって歌っていたんですけれども、私自身、体当たりな部分が大きくて、それがイコール水瀬伊織になっていたんですよ。途中から、他にもいろいろなお仕事をやらせていただけるようになって、伊織以外の役もやるようになってきたら、伊織がどこにいるのか一時期わからなくなっちゃいまして。ちょっと迷走していたんですよ。伊織っぽくしすぎるあまり、逆にちょっとおかしい、みたいなこともありましたし。そういう時期もあって今は、また“私自身が伊織”という気持ちを持って、素直に曲と取り組めばいいのかなという心境になりました。
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釘宮 最初は気張り過ぎちゃって、頑張って伊織っぽさを出さなきゃと気負ってやっていたら、ちょっとやりすぎになってしまって。歌い込んでいくうちに「しっくりハマってきたね」とディレクターさんに言ってもらいつつ、最終的に上がってきたものを聴いた時に石原さんから「すごくよくなったから、これはイケる」と太鼓判を押していただけました。どういう仕上がりになるのかなと不安も多かったのですが、伊織らしいかわいい曲に仕上がりました。聴いた時、うれしかったです。
植村 伊織とラビットといえば、ジャケットにもありますけれど因縁のある……。
釘宮 因縁って!(笑) でも確かに、これほどまでに“伊織っぽい曲”が過去に存在していたことにはビックリしました。この曲を見つけてきてくれた人はすごいなと。
植村 ちなみに長谷川さんは、この曲を聴いてどうでしたか。
長谷川 超かわいかったです! 本当にかわいくって「うさぎでいっぱいでいいよ」と思いました(笑)。魔法のノートに(うさぎを)描いちゃったという設定もかわいいし、釘宮さんの声もかわいいし、歌もかわいいし。聴くと幸せな気持ちになります。
長谷川 最初にオリジナルの曲を聴かせていただいて、歌詞をじっくり読むうちに『SP』の美希の心境に近いのかなと感じました。プロデューサーを追いかけていく情熱に近いのかなと。そういう美希の気持ちが表現できたらいいなとは思っていました。『SP』の美希は、プロデューサーを追いかけて追いかけて、とにかくまっすぐに進むイメージがあって、走り出して戻れないし、想いもあるから止まれない。ですから歌う時も小細工なしで“ドーンとまっすぐ”をイメージして歌いました。「言葉にならない思いを表現してほしい」という指定をなかなかクリアできなくて、ちょっと苦労しました。
植村 この曲は美希に合っていると思いますか?
長谷川 美希の激しい部分、一途な部分は合っていると思います。『ショッキングな彼』とはまた違った美希の魅力が出ているのではないでしょうか。
長谷川 この曲は、不思議なアレンジというか……。
釘宮 何調って言えばいいんだろうね。
長谷川 何調ですかね~? ちょっとピコピコしているような……。うーんうーん、なんて言ったらいいんだ! ピコピコしているファミコンっぽい音なんですけど、『ソーラン節』みたいな。
釘宮 お祭りっぽいよね。夏だからかなぁ?
長谷川 そうかもしれない。聴いていただいたらわかると思うんですけど、ポッポーとかブーとかパオーン的なものがあるので。
釘宮 動物園?
長谷川 それだ! その通りです!!(笑) あとメロディの最後とか、ちょっとオリジナルの『Do-Dai』とは違うところがありますよね。オリジナルが好きな方も、こっちのアレンジの『Do-Dai』も好きになってもらえればと思います。
釘宮 前から応援してくださっている方は、皆さん慣れ親しんでいる曲だと思うんですけれども、だからこそこういう風に“遊べる”のかなって。かなり遊び心が発揮された仕上がりだと思いました。遊べるのは、長いことやっている作品ならではなのかもしれませんね。私たちも歌い慣れているし、曲に対する愛着も最初からありますし、それによって「お衣装がいつもとちょっと違うよね」というような、違ったかわいがり方ができるというか。
植村 去年は、同じピコピコ系の『My Best Friend』(REM@STER-B、『MASTER LIVE 02』に収録)もありました。
釘宮 あれもピコピコしていました(笑)。ピコピコする曲ってテンポが速いから難しいんですけど、中毒性は高いですよね。
植村 特に伊織さんだとね。
釘宮 なんででしょうね?(笑)
植村 『my song』は、スタッフの間でも、ユーザーの皆さんからも、伊織ソロの要望が多かったんですよ。今回、満を持してということですね。
釘宮 そうだったんだ……。私この曲、超大好きなんですよ!!
植村 聴いている側も超イイです(一同笑)。
釘宮 機会があったら録り直したいぐらい大好きです。『アイドルマスター』を象徴しているような曲だと思いますし、アイドルとしての立ち位置と、ステージだけでないファンの方との交流が描かれている気がしています。これをみんなで歌えればいいのに、とか思っちゃうぐらいです。
釘宮 この曲は……「頑張ってやるかー!」と思って収録して、その日は普通に終わって、別の日に他の収録でスタッフさんとお会いした時に「この間の曲の歌詞って変わっていますよね」って言ったんです。そうしたら「あれは、あいうえお順の歌詞になっているんだよ」って教えていただいて……歌う時に知っていたかった!
長谷川 知らなかったんだ!
釘宮 そう、全然知らなかった! だからこんな、ちょっと変わった日本語のつながり方をしているんだなと。おもしろい試みですよね。でも、なんで気づかなかったんだろうって自分に対してびっくりしました。
長谷川 これは……言われないとわからないと思いますよ?
釘宮 でも『01』から入っている曲だから、もう全員知っているんだよね……ごめんなさい、こんなリアクション取っちゃって(一同笑)。
長谷川 私はCDの収録前にライブの練習でこの曲を歌っていて、歌詞を先に覚えてからの収録でしたから、覚えていた分歌いやすかったです。ただ、あいうえお順というのがワナでして、歌う時にわかんなくなっちゃうんですよ……。“あいう”の順序は覚えているんですけど、どこの“あいう”なのか、わからなくなっちゃう(笑)。『L・O・B・M』はみんなが歌ってはいますが、(『06』で)伊織ちゃんと歌っているのはまた別のバージョンということで、ミックスもこれまでとは違っています。ですのでそうした違いも楽しみつつ、“2人ならではのコロコロしている軽い感じ”などを「かわいい!」と思いながら歌いました。
(C)窪岡俊之 (C)NBGI
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